人物
エリート校ゴーハ第6小学校の重騎デュエルクラブに所属する重騎乗りの少女で代々ゴーハ市の建設を支えてきた「ムツバ重機」の令嬢。小麦色の肌をした中性的な見た目をしている(幼少の頃は普通に肌色だった)。冷静沈着で紳士的な性格。R6(アールシックス)という名の重機を乗りこなす。
幼少の頃から重機を愛しており、重機からも愛されている。
R6は元々祖父の重機であり彼女自身も幼少の頃から乗せてもらっている。
ムツバ重機はかつてのデュエルにも貢献しており、先代は当時のゴーハ社長と仲が良かったらしい。
しかし、当時開発していたデュエルシステムが行方をくらまし、現在のゴーハによる電子制御のデュエルが流行してからゴーハ社に対して敵意を向けるようになった。特に、ムツバ重機が時代遅れになった原因であるゴーハ社が開発したドローンの発展に対しては苛烈であり、ドローン全般を嫌っている。(言われたカイゾーはがっかりしたが、セバスチャンは何故かそんな彼女に感銘を受けた)
また、規律と伝統を理由にラッシュデュエルを表向きにはゴーハ社のシステムを改造したデュエルと呼んで消し去ろうとしているが、本心では電子制御のデュエルさえも認めていない事が窺がえる。
湖の周りの森でR6が動かなくなって困っていた所に遊我と出会い、R6を直してくれた事で彼と仲良くなる。
それからR6を遊我と乗り友情を深めたが、ラッシュデュエルを許さない心から彼に敵意を向けている。
その後、32話にて再登場し、有栖川ジャンゴ率いる反乱軍の巣窟である旧校舎に乗り込み、そこで遊我と再会。ラッシュデュエルをしていたジャンゴ達を連行しようとしたが、遊我の提案する案として、「自分とデュエルしてもし自分が勝てばジャンゴ達に自由にラッシュデュエルをさせる、そして自分が負けたらアサナの条件を何でも聞き入れる」という事を条件に彼とデュエルをする。
デュエルの最中、微かだがラッシュデュエルを楽しいと思い幼少期に祖父との思い出を思い出すも、ゴーハ第6小の伝統に従い、デュエルを続ける。
最後のターンにてネイル以外にもう所持している者はいないと思われていたマキシマムモンスター「幻竜重騎ウォームExカベーター」をマキシマム召喚して、セブンスロードマジシャンに攻撃して勝利を収めた。
しかし勝者であるはずのアサナの顔は沈んでいた。
そして「勝ったら遊我達に自分の要求を聞き入れる」という条件として、遊我達をゴーハ第6小学校に転校させることにした。
しかし、この転校はとある人物による策略であった。
伝統を重んじているが故に私情と立場の板挟みになりやすく、ラッシュデュエルを楽しいと思いつつもゴーハ6小のトップとしての使命に準じ、ゴーハを憎んでいながらもそのゴーハの関係者が生み出したマキシマムモンスターを仲間達と共に作り上げ、遊我達を陥れていたことを内心悔やんでいた。
真実
アサナがラッシュデュエルを消し去ろうとする理由。
それはすでに存在しないムツバ重機の復興の為であった。
長年ゴーハ社と良好な関係を築いてきたムツバ重機は代々ゴーハ社より重機の部品を製造・提供されてきたが、時代が進むにつれて需要がなくなりついにはムツバ重機はゴーハコーポレーションに買収されてしまう。それと同時に旧型重機へのサポートを完全に停止してしまう。
それは重機のメンテナンスに必要な交換パーツの生産停止をも意味していた。(再生産の要求は度々していたようだが全て却下されている模様。)
古き良き伝統を重んじる故に他のパーツによる「改造」を受け入れられなかったアサナ達はゴーハコーポレーションより交換パーツの再生産を条件にラッシュデュエルをつぶす事を決意。
当初は様々な手口で遊我達の活動に制限をかけることで自然消滅を測っていたが、相手にとって大切なものを奪うにはそれ相応の覚悟が必要だと考え、採掘場までたどり着いた遊我に最後の勝負を挑む。
激突したウォームExカベーターとマグナムオーバーロードがカード消滅によって相打ちとなるも、その熱が消える事無くデュエル続行。
エースカードであるビルドドラゴンを含めた2体の攻撃で仕留めにかかるが、罠カードで場のモンスターと入れ替わりで登場したセブンスロードがビルドドラゴンの攻撃を引き受ける事でダメージを軽減、もう一体のモンスターがダイレクトアタックをするも遊我のライフが残ってしまう。
その後、遊我が呼び出した鋼機神ミラーイノベイターの攻撃を防ぐべく罠カードで機械族を指定し攻撃を封鎖するも、魔法カードで魔法使い族に変わった事で突破される。
更にレベル7以上の魔法使い族となった事でミラーイノベイターは自身の効果で墓地の魔法使い族の力を借り、光のロードマジックを駆使してビルドドラゴンの攻撃力分も加わり6900の攻撃力を持ってしまう。
マキシマムモンスター同士の激突や限りなく小さい可能性に挑む遊我の姿勢に感動しながらも自らの覚悟と誇りは崩さずに戦った。
しかしどんなに道を壊されようと埋められようと塞がれようと、心変わらず新たに道を作り続ける遊我のミラーイノベイターによってビルドドラゴンを撃破されて敗北。
無理に無理を重ね過ぎた上に激しいデュエルを繰り広げた事がトドメとなってR6も爆発し、完全に大破してしまった。
しかし遊我が6小の図書館から得た情報から採掘場の奥に失われた初代六葉式デュエル装置R零号を見つけたことで、その重機のある特徴を知る。R零号は何度も改良を繰り返し、その過程で流用パーツを使っていたことに。
新しいものを生み出すことは、何度も失敗を重ね、改造に改造を重ねて生まれる
この想いを知ったアサナは遊我達と和解、ジャンゴ達ラッシュデュエル肯定派の生徒の自由を認め、改造パーツを使用しR6を遊我に復活して貰った。
伝統や誇りに縛られ、厳しい現実に苦しんでいた彼女は、心からの笑顔を見せるようになった。
以降の行動
チームバトルロイヤル編では、ギャリアン・シュベールと共に大会に参加するはずであったが、「大会が楽しみ過ぎて熱を出した」と言って自分の代理としてハトラップを出場させるように命じた。(だが、当然ハトラップがメンバーになるのを運営は認める事は出来なかった為、遊我が彼女の代理を務めた)
しかし、熱を出したというのは方便で、実際にはとある洞窟にてゴーハ66と名乗る者たちの行動をキャタピリオと共に探っていた。
大華との関係
ルークの姉である上城大華とは幼馴染であり、互いに「はるっち」「アサっち」と呼び合っている仲であった。なお、この頃にはルークとも面会を交わしているが、アサナ自身は当時彼を普通に「龍久」と呼んでいた為に「ルーク」と呼ばれている現在では別人と思っていた上に当のルーク本人は覚えていなかった。
初デュエルも彼女とが初めてで二人は親友同士の間柄だが、とある大雪の日にルークが迷子になり屋敷周辺を手分けして探し回っていた所、雪に埋もれていたシュベールとハトラップを見つけて病院に運んでおり、そのまま大華を放っておいてしまった罪悪感から彼女に顔向けできずにいた。(その時には既にルークは見つかっていたが、祖父は一応この事の連絡は貰っていたが彼女には連絡は行かなかった)
チームバトルロイヤル編にて、大華と再会し、デュエルを通してこの件を謝罪して、無事に大華と仲直りをした。
友の敵討ちと絆の力
ゴーハ兄弟との戦いでは暫く音沙汰がなかったが、ルークもといザ☆ルークメンに敗北したことを悔い、自らに過酷な修行を課すタイガーの元へ遊我達と共に現れた。
大切な親友の後悔と無念を聞き、「友の涙は私の涙だ」と彼女の代わりに戦いに挑むことを誓う。
ゴーハ側が(半ば強制的に)送り出した西園寺ネイルとの一戦、マキシマムがないことで不利な状況だと心配されていた。
実は以前に重騎デュエルクラブの面々から自らのIDカードをマキシマムにするよう進言をうけていたのだが、この提案を断った上で彼らにそれぞれのエースカードを託してくれないかと申し出る。
純幻竜族のデッキとして高いポテンシャルを誇るアサナのデッキにとって、これらのカードはシナジーの薄いものであり、セバスチャンからも「偶々役に立っただけの不純物」「元々あった戦い方を捨てるなど誇りを捨てるのも同然」と酷い言われようではあるものの、的を得た評価を受けてしまっている。
しかしアサナは「共に戦う仲間達こそ私の誇りだ!」と言い、今までの戦い方より大切な仲間と絆を選んだ戦術で勝負に出ている。これはかつて自分達が六葉の誇りに囚われ、苦しんでいた中で遊我達と出会い、創意工夫で戦ってきた六葉の本当の姿を見たからこそ出せた結論であり、彼女にとって1つの集大成を言える。
アサナ「自分の戦い方などいつでも掘り起こした穴に捨ててやる!」
異なる3枚のカード達を使うことで発揮するカード群を活用し、見事ネイルとの勝負を制したのだった。
使用デッキ
ルークと同じドラゴンをモチーフにしたモンスターを使用するが、彼とは違いドラゴン族ではなく、幻竜族と呼ばれる種族で構成されている。(見た目は似ているが違いは不明)
エースモンスターはフィールド魔法がある事で墓地の味方を復活させる幻刃竜ビルド・ドラゴン
そしてフィールド上の魔法・罠カードを破壊して手札補充をし、手札の数だけ攻撃力をアップさせるマキシマムモンスター幻竜重騎ウォームExカベーター。
遊我との一戦以降はEXカベーターを所持しておらず、基本的にビルドドラゴンを軸とした戦術となっている。
ゴーハ6兄弟編終了後はフュージョンを入手し、幻刃姫パイロンとビルドドラゴンにてフュージョン召喚するフュージョンモンスター《夢幻刃龍ビルドリム》を新たなエースモンスターにしている。
関連タグ
紫京院ひびき:似た感じのキャラクター。
ロボッピ:中の人が同じ前作のキャラ。なおアサナの思想とは完全に真逆のキャラである。
星ノ川はるか:中の人が同じ。おじいちゃん子で祖父の物を大事にしている。