｢わやだー……｣
｢しばれるねぇ……｣
CV：八代拓
概要
ホッキョキュー星雲の『恐怖の大王』と呼ばれている宇宙人。
青い肌に羽のついた鎧を身にまとっている。台詞の大半が棒読みを疑う程にテンション低めでなぜか喋り方が北海道弁。
恐怖の大王と呼ばれてはいるが、本人はいろいろな星雲や惑星の人々と親交を深めるための旅をしているらしく、開口一番に冷凍みかんを振舞おうとしていた。
地球の方へ向っているのもなんとなくと浅い理由である。
霧島ロンドンからの情報でバリバリベルギャーへと訪れ、親交目的で六葉町の住人達との友好ラッシュデュエル大会を開くが…。
実は彼は宇宙で大人気の漫画『宇宙さん』の原作者でもある。
ルーグ対ロヴィアン
友好大会を開いて地球人達とラッシュデュエルをしようと考える。
一戦目から主催者であるザ☆ルーグと子供の頃から予言していたロヴィアンのラッシュデュエル。
序盤から一気にルーグを追い詰めたロヴィアンだったが、ザ☆ドラギアスを2体呼び出し、一体に装備魔法『バイスラッシャー』を装備させ、ギリギリの逆転勝利を果たす。
デュエル中わざわざご丁寧にカードのテキストを読んでいたり自分のターン開始の度に｢手札が五枚になるようにドロー｣と宣言していたりしたが、それもそのはず彼自身デュエルは初めてだったらしく、その上で敗北したロヴィアンはそれを知るやキャラ崩壊してガチ号泣するほどに悔しがった。
初心者でありながらもロヴィアンを倒したルーグ。
恐怖の大王『ザ☆ルーグ』に負け、泣いているロヴィアンにあるものを見せた瞬間突然ロヴィアンが氷漬けになってしまい……
『恐怖の大王』たる由縁
劇中でこそ抜けてる描写が目立つルーグだが、真に恐るべくは敗者に対する扱いである。
彼はラッシュデュエルに敗北したデュエリストに｢したっけこれでも見て元気出せ｣とアタッシュケースに入った｢何か｣を見せるのだが、その中身を見た瞬間、ほぼ例外なく瞬く間に氷漬けになって封印されてしまう。しかも合羽井テル曰くその氷は単なる冷気ではなく｢何らかのネガティブエネルギー｣によるものらしく、どんなに熱に晒そうとしても決して解ける事がない。
さらに劇中ではその能力で実際に氷漬けになって滅んだ惑星もあるような事が示唆されている。
悪意あってのものか単純な善意によるものなのか(本人の性格上間違いなく後者だろうが)、いずれにせよたとえ自分の配下だろうと容赦も無く、敗北者には悲惨な末路が待っているのは確かである。
第35話にてロンドンと須海の捨て身の特攻でついに箱の中身が明かされたが……
『恐怖の大王』の真実
配下ですら知らないその箱の中身はなんと彼が描いた「ものすごく面白くない(要するにサムい)漫画の原稿」だった。
ザ☆セツリや合羽井テルの推察によると、彼自身がネガティブエネルギーの特異点であり「つまらない」感情や現象の源、宇宙のバランスを一人で担う程の力を持っているとのこと。その力のせいで、彼の書いた漫画の原稿を読むとあまりの寒さに分子・原子レベルまで停滞する＝物理的に凍りついてしまう模様。
更に彼がショックを受け落ち込むとネガティブエネルギーが増大し、ポジティブエネルギーが関連する全宇宙の面白い物（芸術や嗜好品、更に食べ物や石など個々の好みに関する物も含む）が消失してしまう。無論それはラッシュデュエルも例外では無く彼の落ち込みが止まらなければいずれ消えてしまう。
デュエルの存在その物を消してしまうという意味では、ある意味遊戯王シリーズのボスキャラの中でも最強の能力といえる。
見せているのも宇宙さんの原案となるもの。ただし宇宙中に知れ渡る漫画となったのは、銀河漫画集団プロが万人向けに大幅改変したからで、当然このことに本人は全く気づいておらず、事実を知った時には大ショックを受けていた。
ちなみに銀河漫画集団プロは1コマ毎に氷漬けになりながら描き写した模様。
まさに｢子供に刃物を持たせるとどうなるか｣をスケールアップさせてそのまま体現させたような恐ろしい存在である。
ただし、この凍結デメリットはズウィージョウの焼いたカレーパンの成分で回避することが可能。
ユウディアス、ユウナ対2人のザ☆ルーグ
ズウィージョウによって力を利用されてしまうザ☆ルーグ。
そんな中、フュージョンを完成させたユウナが姿を現す。
ロヴィアンを凍らされたユウナは怒りでラッシュデュエルを申し込むが、フュージョンを作って体力の限界に至っていた。
さすがにそのまま戦わせるわけには、と代わりに対戦を申し出るユウディアスと、あくまで戦おうとするユウナに対し、ザ☆ルーグは当然のように分身、タッグラッシュデュエルを挑む。
先攻を取り、実質２回のターンを生かしてユウディアスを攻撃し、一気にゲームエンドに持ち込もうとするが罠カードでしのがれ失敗。
続くユウナのターンだが、肝心のユウナがダウンしてしまい脱落。代わりに現れた「アイツ」がユウナに託していた自身のデッキを受け取り代打として参加することになる。
久々の登場となった魔導騎士－セブンス・パラディンを罠カードで排除し、なおも優位に立つザ☆ルーグだったが……。装備魔法と自身の効果で攻撃力6000近くまで上げたセブンスロードの攻撃を罠カードの効果で装備魔法で強化された2体目のドラギアスに誘導し攻撃を凌いだ。返しのターンでさっき破壊されたドラギアスを復活させるとアイツはすごいまたドラギアスが、！と笑ってたのが怒りに触れ、フュージョンを使い、ザ☆ドラギアス2体でフュージョンしたザ☆ドラギアスターを召喚し選択効果で素材にしたドラギアスを呼び戻した後墓地のフュージョンを回収し、2体目のドラギアスターを召喚。その後2体目のドラギアスターの2つ目の選択効果で同名モンスターは二回攻撃できるという効果を使い、4回攻撃を仕掛けるも、またしても罠で耐えられてしまった。ユウディアスから、たとえつまらないもの、特異点であったとしてもそれが誰かの笑顔になると説得され、ユウディアスとアイツのエースモンスターのフュージョンモンスターであるトランザムロード・ライナックとギャラクティカオブビリオンの攻撃を受けて敗北。ユウディアス達と和解し自虐するかのように、自分でネームを見て凍結。その後は、アイツと自分を慕ってくれる仲間達と共に氷漬けにされた惑星や人々を元に戻す贖罪の旅に出た。
彼の持つ力はズウィージョウに解析されたらしく、ベルギャー星において自身の目的に反対する議会のメンバーを封じるのに利用された。
後にベルギャー星のズウィージョウとの最終決戦に参戦し、この時アクシデントで宇宙に漂流していたマナブやロヴィアンを救出しておりユウディアス達の友軍扱いとなり、ダマムー率いるチームと戦艦ラッシュデュエルに挑む。
使用デッキ
ドラゴン族のデッキ。前作のキャラであるザ☆ルークメンが使っていたカードが何種類か確認できる。
初心者であるため霧島ロンドンからデッキを渡されたはずだが、渡されたのとは違うものだと予想されている。後にこれらはロンドンより先回りして恐怖の大王に接近していたズウィージョウが送り付けていた物である事が判明する。
切り札はドラゴン族・通常モンスターの『ザ☆ドラギアス』。
連撃竜ドラギアスと違って通常モンスターだが、同カードを2体召喚することで連撃を再現している。
また同名モンスターが場や墓地にあることを多く参照する魔法や罠が多く入っているため、同名モンスターを複数枚採用している。
ユウディアスとアイツとのタッグデュエルでは、新たなフュージョンモンスター『ザ☆ドラギアスター』を2体出して4回攻撃の波状攻撃を見せた。
余談
良く使う北海道弁。
わや → ひどい・滅茶苦茶
しばれる → とても寒い
したっけ → そうしたら
関連タグ
上城龍久 - 言わずもがな元ネタ。前作でルークと呼ばれドラギアスを使いこなすよく似た人物。第62話で彼の子孫ではないかと言われているが、ホッキョキュー星雲の人々が地球人と交配出来る可能性の言及がない為、どちらかと言えば上城龍久の並行同位体と呼べる存在である。
ゴーラッシュ‼章ごとのボス
ネタバレ注意!
2年後の世界にて、ゴーラッシュにおける上城家の人間であるエポックこと上城慧方子の元に届けられた荷物にはどういう訳か椅子になった恐怖の大王の姿がおり、そのまま上城家に滞在する事になった。この姿を見た上城家の執事であるアルフレッドは、上城家の先祖に伝わるお値段非情の格安宇宙家具屋の事を思い出し、上城家が要求を最後まで拒んだ事で最終的に家具の姿に変えられるのではと推測している。ルーグによれば、六葉町の面々を地球に送り届けた後、何者かの不意を突かれ気が付けばマッサージチェアに変えられて地球に送り込まれ現在に至ったとの事。この姿でも移動は可能で普通にマッサージチェアとしても機能しており、何より彼自身この姿になっても約2年もの間自分を保ち続ける程のメンタルも持っていた。
ベルギャー人が普通の生命体でないのとは逆に普通の生命体を物に変えると言う謎の現象に、ユウディアス達はゴーラッシュの物語の元凶である謎の石板と並行して、彼を元の姿に戻す為この謎にも挑む模様。
