声:上條沙恵子
概要
江戸時代から代々続く歯車職人の名門「上城ギヤカンパニー」のご令嬢で、常に全身すっぽり入るサイズのダンボールで身を隠している文字通りの箱入り娘。本名は上城慧方子(えほこ)。
超わがままかつ天邪鬼な性格で、いつも何に対しても反対に答える上、拡声器を経由して肉声すらまともに伝えない。
一人称は「オイ」。
来訪者にイタズラを仕掛けては孤独と退屈を凌ぐ日々を過ごしていたが、偶然配達の手伝いでやって来たユウディアス・ベルギャーと意気投合、専属の家庭教師として彼を雇ってからは少しずつ交流も増えていく。
お値段非情の格安宇宙家具屋からザ・ルーグ(マッサージチェアの姿)が送られてきたことをきっかけに、彼と行動をともにする場面も増えた。
初デュエル
第68話にて初デュエルを行う。対戦相手は家庭教師であるユウディアス・ベルギャーの師匠、王道遊飛。途中、自らがサイコロとなることで出目を操作するイカサマ戦法を行うも、遊飛の実力と体力切れの前に敗北する。
デッキ
天使のサイコロや悪魔のサイコロを生かしたサイコロのギャンブルデッキを使用している。切札はサイコロの大天使とサイコロの大悪魔。
下記のダンボール撤去後は、現実のラッシュデュエルのパックで先行登場していたダイスモンスターも扱うようになる。
過去からの脱却
彼女がダンボール箱と拡声器を使い、素顔も肉声も封じたのは幼稚園児時代の体験が原因である。
エポックの声には、命令や指示を受けた相手がカリスマに支配されたような状態となる「信呼吸(ノブレス)」という特質が備わっていた。
その本質は、エポックの声で指示を受けた人物の精神を鎮静化させ、争いを収めるというものだが、逆に声を聴いたものがエポックに服従したくなるという副作用がある。
何の気なしに口にした「自分の言うことを聞け」という言葉が周囲に伝わった結果、園児たちの保護者が揃いも揃ってエポックの命令を強請るというシュールな状況が発生し、これがトラウマとなったエポックは現在の箱入り娘状態を作り出して姿も声も直接認識できないようにしたのである。
ツンデレじみた天邪鬼な言い回しも、恐らくはうっかり「命令・指示」にならないように言葉を選んでいるためと思われる。
しかし宇宙探索編において、うっかりミスでマナブ共々バリベルギャーに転送されてラッシュデュエルを行うことになった際(ユウディアスたちが持ち込んだ食料がカレーパンオンリーであり、味変材料を持ち込もうとしたら自分たちが転送されてしまった)、リーダーの何たるかを学んだことで過去から逃げることをやめてダンボールを撤去。
「カレーパンの味変はオイに任せろ! カレーパンの味変はオイに任せろ! 大事なことだから2回言ったぜ!」
子孫であろうドラゴン使いと同じ言い回しでペースを握り返したものの、ラッシュデュエルの腕ではマナブの方が上であり対戦には敗北。
話し合いの結果、エポックが一行のリーダーとして意見をまとめ、マナブが補佐につくことで無茶苦茶だった旅路にある程度の道筋がつくことになった。
関連タグ
上城大華:造形的な意味での元ネタであり、設定上は子孫にあたる人物。「信呼吸」の特質は彼女に受け継がれた模様。