※一部、ウィキペディアなどの関連サイトより抜粋しています。
概要
『熱血硬派くにおくん』の正統後継作として、1987年に第一作目がリリース。ベルトスクロールアクションゲームというジャンルを確立させた本作は、ブルース・リーを愛する製作者によって作られた。
テクノスジャパンの代表作の一つであり、パンチやキックはもちろん、金属バット、ナイフなど武器を使った攻撃など多彩な攻撃方法で、敵を倒したときの爽快感、メインテーマである「ダブルドラゴンのテーマ」は非常に人気が高い。
ゲームのタイトルとなっている『ダブルドラゴン』は、主人公のビリー・リーとその兄のジミー・リーの事を指している。リー兄弟が使う【双截拳(そうせつけん)】を駆使しながら、犯罪組織ブラックウォーリアーズの悪漢どもを倒し、最終的にさらわれたマリアンを救出する事が目的となっている。
【肘打ち】のみで戦えばクリアしやすいが、本作をもっと楽しみたいのなら、いろんな技を試して攻略してみよう。
アメリカでは、日本以上に人気を誇っており、アメコミ、テレビアニメ、実写映画化もされている。また、海外の販売元であるTradewest社による続編や『バトルトード』とのクロスオーバーなどの海外のみで発売された作品も存在する。2012年9月には『Double Dragon: Neon』が、PlayStation 3(海外PlayStation Network)とXbox360(海外Xbox LIVE)で配信され、2017年には『ダブルドラゴン4』がNintendo Switchで配信され、2023年には『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』が配信された。
移植・配信
1988年4月8日発売
戦い方によって使用できる技が習得できるレベルアップ制を導入している。ファミコンらしく、トラップ仕掛けの多いオリジナルエリアを追加。敵キャラクターも新たに追加されている。ラスボスはジミー・リー。
1990年7月20日発売
ファミコン版のレベルアップ制は削除されているが、ファミコン版と同様にオリジナルエリアがある。
1988年8月1日、セガより発売
2人同時プレイが可能。アーケード版に忠実に移植されている。
- ダブルドラゴン・アドバンス(ゲームボーイアドバンス版)
2004年3月5日、ATLUSより発売(開発はミリオン)。
初代のリメイク移植で【変えるところは変えるが、それでいて旧作を知っている方も楽しめるようにオリジナルの良さを残す】という手の加え方が行われている。
続編や家庭用版に登場してきた敵キャラクターや、新たなステージが追加されている。ファミコン版『2』などに登場した必殺技も使用可能。
- 配信版
Xbox360版(Xbox LIVEアーケード) - オンライン協力プレイに加え、ユーザーのやり込み度がわかる実績システム、世界ランキングシステムに対応している。配信元が倒産したため、現在は配信終了。
各機種比較動画
海外ではAtari ST、MSX、コモドール64、ZXスペクトラム、Amigaなどにも移植されている。
続編・派生作品
ダブルドラゴンⅡ ザ・リベンジ(Double Dragon Ⅱ The Revenge)
殺されたマリアンの敵を討つため、ダブルドラゴンの復讐劇が始まった!!
- アーケード版(1989年3月稼動)
冒頭では前作で救出したマリアンが前作のラスボスであるウィリーに射殺され、ゲームの雰囲気はマリアンの弔い合戦とも言える物で、内容もかなりオカルト的なものになっている。ラスボスはマリアンを救えなかった後悔の念が具現化したドッペルゲンガー(プレイヤーの邪悪な分身)。
攻撃操作は前作とは異なり、左右攻撃ボタンとその中央にジャンプボタンを配しているシステムで、アーケード版『熱血硬派くにおくん』に近い物になっている。プレイヤーの衣装の色が変わっており、敵キャラクターのグラフィックも変更されている。また、新規敵キャラクターも追加された。
- ファミリーコンピュータ版(1989年12月22日発売)
ストーリーはアーケード版の設定を若干変更しており、マリアンは幻殺拳(げんさつけん)と名乗る武闘集団に殺害されている。前作では削除されていた2人同時プレイが可能。
攻撃操作はアーケード版とほとんど同じだが、比較的簡単な操作で出せる必殺技が追加されている(これらの必殺技は『ダブルドラゴン アドバンス』にも登場)。必殺技は「竜尾嵐風脚」(回し蹴り)・「天殺龍神拳」(アッパーカット)・「爆魔龍神脚」(膝蹴り)の3種類で、敵キャラクターにヒットすると遠くへ吹き飛び、効果音は爽快感がある。
アーケード版に登場した新規敵キャラクターのほか、ファミコン版はさらにオリジナル敵キャラクターが登場している。ラスボスとして【幻殺拳使いの謎の格闘家】が登場し、最終ステージでの戦いで流れるBGM「双龍の雄叫び」は、第1作をリメイクした作品である『ダブルドラゴン アドバンス』でも収録されている(『ダブルドラゴン アドバンス』での曲名は「FIGHT OF FATE」)。
- メガドライブ版(1991年12月20日 パルソフトより発売)
アーケード版の移植。ストーリー、内容もアーケード版に準拠。
- PCエンジンSuperCD-ROM版(1993年3月12日 ナグザットより発売)
ストーリー、内容、設定はファミコン版に準拠。音声付きのビジュアルデモが付加され、ビリー(CV:堀川りょう)、ジミー(CV:神奈延年)、マリアン(CV:江森浩子)の喋るシーンがある。
難易度によってエンディングが異なる仕様になっている。
各機種比較動画
前作同様、海外ではAtari ST、コモドール64、ZXスペクトラム、Amiga、アムストラッドCPCなどに移植されている。
ダブルドラゴン3 ザ・ロゼッタストーン(Double Dragon 3 The Sacret Stone)
謎の老婆ヒルコに導かれ、クレオパトラの財宝の鍵であるロゼッタストーンを探す旅に出かけたダブルドラゴン達の運命は?
- アーケード版(1990年稼動)
開発は、イーストテクノロジー。前作の操作方法が元のスタイルに戻り、プレイヤーキャラはリー兄弟以外にもチン兄弟、ユキーデ兄弟、大山兄弟から選択できるようになった。筐体の仕様にもよるが、3人同時プレイが可能。
グラフィックもリアル調にアレンジされたものの、全体的にキャラクターが小さい。テクノスが手がけていたゲーム『コンバットライブス』でのコイン(現実の金)追加投入によるライフ回復システムを実装。海外版でも、ショップで技や武器をコイン追加投入で購入するというシステムが実装されており、ネットゲームなどの課金制ゲームの先駆けになったともいわれている。
- ファミリーコンピュータ版(1991年2月22日発売)
ストーリーはアーケード版と同じだが、プレイヤーキャラクターはアーケード版と異なる。ファミコン版での追加プレイヤーキャラは、中国人のチン・セイメイと忍者の柳生乱蔵となっており、チンと乱蔵はボスキャラとして登場し、倒すと仲間にする事が出来る。
従来のシリーズにあった残機制が廃止されたためかゲームの難易度も前2作に比べて高めで、コンティニューも条件付きで一度しか使えない。
リターン・オブ・ダブルドラゴン(Super Double Dragon)
リー兄弟は、さらわれたマリアンを救うためデュークが率いるシャドーウォーリアーズに立ち向かう!
- スーパーファミコン版(1992年10月16日発売)
本作のリー兄弟の技はアーケード版やファミコン版に比べると大幅に増えていて、中には気力ゲージを使って出す必殺技もある。しかし、90年代前半は対戦格闘ゲームブーム一色だった事と、ベルトスクロールアクションが他社に押され気味だった事からさほど人気は振るわなかった。
結局これが、ベルトスクロールアクションとしてはシリーズ最終作となった。
各機種比較動画
前々作および前作同様、海外ではAtari ST、コモドール64、ZXスペクトラム、Amiga、アムストラッドCPCなどに移植されている。
ダブルドラゴン(NEOGEO版)
- アーケード(MVS)版(1995年3月3日稼動)
- PlayStation版(1996年4月26日 アーバンプラントより発売)
内容は、オーソドックスな対戦格闘ゲーム。登場キャラクターは、プレイアブルキャラクター10名とボス2名(家庭用では裏技で使用可能)の合計12名。使用キャラクターにはリー兄弟の他に、元祖で囚われ役だったマリアンや、敵キャラクターだったアボボやブルノフなどがいる。
中ボスは『リターン・オブ・ダブルドラゴン』に登場したデュークで、最終ボスは海外の実写映画版に登場したコガ・シューコー。
CPU戦におけるアルゴリズムは凶悪の一言であり、前年にリリースされた『カイザーナックル』に匹敵するレベルとされる。
クリア動画
ブルノフ
ダルトン
レベッカ
関連タグ
くにおくんシリーズ - リー兄弟をモチーフにした敵キャラクターの服部竜一&竜二が登場。