概要
データイーストの元スタッフによって1981年に設立。一般的な呼び方は「テクノス」。創業当初は、『ビッグプロレス』『空手道』などのデータイーストのゲームの外注製作が中心だったが、1986年以降より『熱血硬派くにおくん』と『ダブルドラゴン』をリリース。両ゲームとも人気を博し、シリーズ化された。
特に『ダブルドラゴン』は、北米で大ヒットになり、アニメや実写映画もされていた。また、『くにおくん』シリーズも、ファミコンで『熱血高校ドッジボール部』や『ダウンタウン熱血物語』などの派生シリーズをリリースし、不動の人気を得ていた。
ベルトスクロールアクションのルーツを作りあげており、『ファイナルファイト』(カプコン)が登場するまでは、ベルトスクロールアクションはテクノスの独壇場といわれるほど有名で、アクションゲームの方向性に新たな息吹を吹き込んだ実績を持っていた。80年代における有名アーケードメーカーの一つとして知られていた。
1992年には中野区に自社ビルとして「テクノス中野ビル」を建設した。
しかし、『ファイナルファイト』が登場したことで、ベルトスクロールアクションの看板を奪われてしまい、『くにおくん』シリーズなどに頼りすぎて新たなヒット作に恵まれず、バブル崩壊の煽りもあって経営に行き詰まり、1995年に事務所が閉鎖して業務停止。1996年にテクノスは倒産した。海外のみリリースされた「くにおの熱血投球伝説」が事実上遺作となった。
倒産から7年が経過し、2003年にテクノスの創業者など元スタッフ達を中心に株式会社ミリオンを創業。旧テクノス作品の著作権をミリオンが取得。
現在、テクノス作品の著作権はミリオンが管理しており、新作もミリオンが開発を行っている。ミリオン以降よりリリースされた新作ゲームは、以前はアトラスが販売をしていたが、現在はアークシステムワークスが販売をおこなっている。
また、旧テクノス作品のゲームもプロジェクトEGG(パソコン)、バーチャルコンソール(Wii)などの有料ダウンロードコンテンツで配信されている。
(プロジェクトEGGの配信元はミリオン、バーチャルコンソールの配信元はアークシステムワークスとなっている)
2015年6月12日、アークシステムワークスがミリオンの所有している無体財産権を譲受する事を発表した。
なお中野区にある自社ビルの名称は倒産後もそのままだったが、2013年に変更された。
作品
ほか。
関連タグ
反谷孝志:モデルとなった人物が瀧邦夫氏と共同でテクノスを設立し、テクノス退社後にATLUSに所属した半谷孝志氏。
外部リンク
熱血硬派!(「くにおくん」シリーズプロデューサープライベートサイト)