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「クァイドゥール・ベルギャー!今…一人のプロト・カルトゥマータが!ラッシュデュエルの新たなロードを突き進む!」


CV:木村昴


概要

一人称は「これがし」で、やたら芝居がかった口調が特徴。

「創造主」により作られた自ら考え行動する駒「カルトゥマータ」の第一号体たる「プロト・カルトゥマータ」であり、即ちユウディアス・ベルギャーらベルギャー星人の始祖である。

ゴウ・ラッシ・ユに存在していた石板に封印されており、六葉町に持ち帰ったそれを解析していた遊歩達の前で姿を現した。


「創造主」ことオーティスによって生み出された後、続々と生まれる同胞とともに勢力を拡大させ、最終的にベルギャー星系という巨大な文明圏を築き上げるという壮挙を成し遂げている。


行動

第一クールにおいては登場こそしていなかったが、竜宮フェイザーを唆し、人をカードにする技術を与えて動かしていた。

第二クールにおいて姿を現し、素性とその目的について語った。


クァイドゥールの目的は、全ての人間をカードのように自由に操れるようにする「カルティオス計画」の実行にある。

ギャラクシーカップ編で登場し始めた「ダークネス」と名のつくカード群はクァイドゥールが紛れ込ませたものであり、使い手の精神をのっとり暴走させる作用があったが、ユウディアスのみこれを免れていたのも計画の布石だった。


ユウディアスは今や、ベルギャー星系での戦争を止めた英雄として宇宙全土にその名が知れ渡っている。そして彼が活動している六葉町には、多くの宇宙人がやって来て住み着いている。

クァイドゥールはこれを利用し、ユウディアスに対し「ダークネスカードを使っても大丈夫」という成功体験を与えた。

さらにユウディアスを直接操らず、あくまで彼自身の意志で活躍させることで(操っていないだけでクァイドゥールの影響下にはあり、彼の意志一つで肉体をハッキングされる状態にある)ギャラクシーカップを通じてユウディアスの活躍に引き込まれた人々に「ユウディアスの使用カード」であるダークネスカードを齎し、以て自身の駒(カルトゥマータ)として引き込み、意のままに操ることを計画した(上城エポックがユウディアスに怯えていたのは恐らくこれを察知したためと思われる)。

カルティオス計画はこれを宇宙全土に広げるものである。


動機については今のところ不明だが、アサカや遊飛は「かつてのズウィージョウがそうであったように、カルトゥマータとして生まれた自分の境遇を恨み、宇宙全ての人々を自身にとってのカルトゥマータにしようと企んだのでは」と推測している。


「ゴーラッシュ!」におけるラッシュデュエル誕生の真相

クァイドゥールは誕生後、創造主と共にカルトゥマータの同胞を生み出し勢力を拡大する中、創造主が度々話していたラッシュデュエルに興味を持つようになり、創造主がいずこかに旅立った後行動を開始。

戦争で傷を負い行動不能になっていたズウィージョウに素性を隠して「創造主」として接触(クァイドゥール以降のカルトゥマータは創造主との共同で生み出していたので「造物主」という意味では間違いではない)、ラッシュデュエルのことを吹き込んで創造主の故郷である地球へ向かわせ、自身もそれに便乗した。

が、肝心のラッシュデュエルに関する知識がほぼなかったため、カルトゥマータとしての能力であるカード化を用いるしかなかった(この過程でニャンデスターをカード化してしまっている)。


しかし、創造主のいた時代はクァイドゥールの予想よりもさらに未来であり、ズウィージョウ達が辿り着いた時にはまだラッシュデュエルは存在していなかった。

そこでクァイドゥールはズウィージョウだけでなく他の戦士も調査に向かわせてようと画策。ズウィージョウが部下を偵察に向かわせるのに乗じてベルギャー星系へ帰還し、今度はユウディアスの部下として彼の部隊に紛れ込み、戦線からの後退命令に従うふりをして部隊を丸ごとゴウ・ラッシ・ユに転送。創造主が残した言葉をユウディアスにも見せることで、ラッシュデュエルの探求に向かわせた。

この期間中に地球ではアイツによってラッシュデュエルが生み出されており、以後ユウディアスがラッシュデュエルで活躍していく様を陰で見ながら、自分の都合よく動くように誘導していたのであった。


つまるところ、「ゴーラッシュ!」における一連の騒動の原因は、創造主の話に興味を持ったクァイドゥールが「ラッシュデュエルとは何か」を探求するために起こした大掛かりな暗躍だったのである。


原初のカルトゥマータ、探求の結末……?

ギャラクシーカップ決勝戦、バトルフェイズの強制終了に加えてプレイヤーを交代する「インターステラー・チェンジ」の2回の使用により、ユウディアスの対戦相手はフェイザーからズウィージョウ、そして遊飛へと交代する。


対戦が佳境を迎えた場面になり、決着を前にユウディアスの心に迷いが生じたのを見たクァイドゥールは、満を持してその体をハッキングし自らが戦おうとする……が、ユウディアスがそれに抗い、逆にクァイドゥールを乗っ取りにかかる。

実はユウディアスはクァイドゥールの存在こそ知らなかったものの、遊飛たちが新たな強大な敵を前に備えを固めていることを察知しており、その鍵が自分であると推測していた。

戦士としてのカンに従ったユウディアスはクァイドゥールが自分を乗っ取りに来たそのタイミングこそが攻め時と考え、ベストなタイミングで反撃に出たのである。


最終的に表に出たのはクァイドゥールであり、そのまま遊飛の展開した最上級モンスター3体をバウンスし、勝負あったかと思われたが、遊飛はここで「融合」を発動。

手札に戻された3体を融合素材として「ジョインテック・トライ・ダイナベース」をフュージョン召喚、そのまま3連続攻撃を受けてクァイドゥールは敗北することになった。


実は「創造主」が旅立つ間際、親と別れることを拒んだクァイドゥールが彼を吸収してしまっており、そのトラウマを逃れようとして「創造主」と同じことをしようと考えたのがそもそもの始まりだった。


決着直後、上城エポックのパウリエフェクトを喰らってハッキングを解除されユウディアスの体から追い出されている。

かくしてダークネスカードにまつわる一件は収束した……と思いきや、何とここまでがクァイドゥールの打った布石であった。

決勝戦においてユウディアスの対戦相手が遊飛に入れ替わった段階から六葉町全体がクァイドゥールの展開した虚構の時空に閉じ込められており、改変された現実を認識させられていたのである。(この改変は前の話である77話の時点で発動しており、遊飛の優勝決定後、賞品がたくあんになっていたり、みんなが拍手をするシーンで安立マニャの腕が既に肥大化しているなどおかしな部分が描写されている)


当初は誰も気づかなかったが、認識改変の余波でメェ~グちゃんの顔が思い出せなくなり苦しむチュパ太郎と出会ったのがきっかけで遊飛が違和感に気づき、彼が自身の新たな切り札「ジョインテック・トライ・ダイナベース」のもう一つの姿「ダークネス・ジョインテック・タイラント」の存在を思い出したことでからくりを看破されている。


カルティオス計画の真の目的

クァイドゥールがギャラクシーカップそのものを媒介として六葉町全域に展開した仮想空間。

内部に取り込まれた知性体は地球人・宇宙人を問わず認識が改変され、しかも自力でそれに気づくことは不可能レベルで困難となっている。

特徴としてはそれぞれの願望に沿った形での改変が起きること、改変の事実を理解した上で受け入れることでその人物に関してのみ改変が切れるというもの。

中にはこの空間内で趣味嗜好や認識改変ばかりか、別の人種に生まれ変わったケースも存在する(犬の宇宙人であるボチがアルパカに変えられる、ユウディアスらベルギャー人は赤ん坊の状態を経ずに誕生するにもかかわらず地球人の赤ん坊になる)。

解除の条件はシンプルなのだが、改変を受けている個々人でその度合いが異なり、

  • 改変の事実を認識し、対処している(アサカ、テル、遊飛、遊歩)
  • 改変の事実自体認識できていない(マニャ、ディノワ、チュパ太郎、ユウディアス)
  • 改変の事実は認識しているが、受け入れていない(ザイオン)
  • 改変の事実を認識したつもりになっている(ズウィージョウ)

と、対処はかなり面倒。

ザイオンによって家具化された者達はこの時空で元の肉体を一時的に取り戻したが、改変の事実を認識したら家具の姿という現実に引き戻される。

最終的にズウィージョウは「この時空で改変の事実を正確に認識できるのは40人のみ」という事実に行き着き、そこからクァイドゥールの目的の根幹にラッシュデュエルが介在していることから、改変の事実を認識できる40人をカルトゥマータとして「デッキ構築」を行っているのではないかと勘付くが時すでに遅し、ユウディアス達が最後の一人の説得に成功したことで40人が揃ってしまい、39人が学校のような空間へと「デッキ」として招集される。


そして始まったユウディアスとのラッシュデュエルの中、遊飛はクァイドゥールの言動と自分たちの現状、そして対戦の中で垣間見た光景からとうとう事態の全貌を把握する。

実はクァイドゥール時空とは文字通りの仮想空間であり、遊飛らギャラクシーカップの参加者はその意識だけを閉じ込められていたのである。

そしてクァイドゥールの「デッキ」となった人数が一人足りなかったのは、空いていた1枚がクァイドゥール自身のカード「トランザム・プライム・アーマーノヴァ」だったからであった。


そこから派生するクァイドゥール真の目的、それは地球のみならず全銀河の命をカードとして己の「デッキ」に掌握する、宇宙征服と言っても過言ではないとんでもないものであった。

ユウディアスとのデュエルでは上述のように遊歩達のエースカードで構成されたデッキを使用してるがそのほとんどがレベル7以上でシナジーが一切無いジャンクデッキだがアサカのフィールド魔法を使ってその上級モンスターを楽に出している。


しかしクァイドゥールはデッキ再構築を考え、他の候補と現在の候補をデュエルさせる。

それをいいことにズウィージョウはフェイザーとトレモロと再びデュエルさせ、時間稼ぎにしてユウディアスにクァイドゥール時空のことを理解させた。


そしてついにデッキの再構築が完了し、ユウディアスとクァイドゥールの二度目となるデュエルが始まった。ユウディアスは前回のクァイドゥールが使ったジャンクデッキと対照的に、前回の欠点を考え、新たに構築し直したクァイドゥールは前回のデッキを上級モンスターをタダ出し出来る代わりに力が弱くなるプライムシリーズ(光属性モンスター)にリデザインし直しドローカードや上級プライムモンスター達が一体のみのリリースで召喚する代償として攻撃力が低くなるデメリットを補う罠カードを積むなど、きちんとしたデッキになっている。

最後の切り札としてユウディアスのトランザム・ライナックと自身のトランザム2体のトランザムをフュージョン召喚させて生まれたトランザム・プライム・フルアーマーノヴァフュージョン召喚させた。

しかし、この状況を打開するために動いていたのはユウディアス達だけではなく、クァイドゥール時空への拉致を間一髪で逃れた遊我もその一人であった。

クァイドゥールの目的は全生命体をカード化することだが、遊我によればクァイドゥールをもってしても、三次元の存在をデータ化して二次元のカードに封じ込めるのは困難を極め、その前段階として物理的媒体に意識のみを閉じ込めるという方法を取らざるを得なかったのである。


たった一人で見続けた「夢」の先に

カルティオス計画をクァイドゥールが立ち上げた経緯は上述したが、その裏にはもう一つの事情があった。

クァイドゥールは自身で語ったように、ユウディアスらベルギャー星人の始祖であるプロト・カルトゥマータ。しかし、創造主の手を離れたその時を境に、彼を形作る根幹の部分が壊れ始め、少しずつ命を失い始めていた。


その時になってようやく、彼は命が尽きる前に、創造主があれほど楽しそうに語っていたラッシュデュエルを見たい、自分も体験したいという心からの渇望を抱き、そのために動き出したのである。


ユウディアスとの最終決戦の中、クァイドゥールを含むすべてのベルギャー星人の体に銀河が宿っているという事実が明かされる。創造主が彼らを生み出すに当たり、宇宙に散らばる銀河をモチーフとして個々を造形したため、モデルとなった銀河が個体それぞれに紐づけられる形で存在するようになっていたのだ。

クァイドゥールはこの事実と自身に紐づけられたアンドロメダ銀河の兄弟星である、天の河銀河を宿したユウディアスに目をつけていた。


銀河の運命はそれぞれに紐づけられたベルギャー星人の運命でもある。これを利用したクァイドゥールは、いずれアンドロメダ銀河と融合する天の川銀河を持つユウディアスに接触し、この運命を引き寄せることでユウディアスの存在を乗っ取り永らえようとしていたのだった。


しかし結果としてそれは失敗。ユウディアスはクァイドゥールを同胞として受け入れ共に生きようと声をかけたが、クァイドゥールの存在は既に限界を迎えており、融合したユウディアスの中で消え去って行った。

しかもここにきて彼がユウディアスに言い残したのは、ベルギャー星人全てが崩壊の時を迎えており、もはや種としての存続は不可能であるという過酷な実情であった……。


余談

声を当てている木村昴は以前から本作の冒頭ナレーション役で声を当てており、本作の話の流れを常に見ていたどころか裏で誘導していた役どころとなった。

また、遊戯王VRAINS草薙翔一をやっていたこともある。



関連タグ

遊戯王ゴーラッシュ‼

宇宙人(遊戯王ゴーラッシュ‼)

ズウィージョウ…クァイドゥールの計画に利用されたベルギャー人その1。

ユウディアス・ベルギャー…クァイドゥールの計画に利用されたベルギャー人その2。顔がよく似ているが、何か関連があるのだろうか?

プロトタイプ…最初のカルトゥマータ。

???…ベルギャー人の創造主にして未来の人間。その正体は…


ゴーラッシュ‼章ごとのボス

ユウディアス・ベルギャー(クァイドゥール・ベルギャー)→クァイドゥール・ベルギャー???

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