概要
『遊戯王シリーズ』に登場する、オベリスクの巨神兵、オシリスの天空竜、ラーの翼神竜の3体の神のカードを指す。いずれも神属性・幻神獣族である。
原作の漫画『遊☆戯☆王』およびアニメ版において、圧倒的な性能で主人公に立ちはだかり、オシリスの天空竜は主人公も使用したりと重要な立ち位置にある。
原作・アニメでの活躍
劇中におけるカードゲームの創始者ペガサス・J・クロフォードにより、ファラオの墓の石版に刻まれたレリーフをカードとして再現したのが始まり。
制作されて間もなく、その力を恐れるようになったペガサスの判断で3体ともエジプトの砂中へと埋められ、事実上封印される。だが、墓守一族の末裔マリク・イシュタールと彼の率いるカード窃盗団「グールズ」によって3枚の内のラーとオシリスが盗掘され、彼らの手に渡ってしまった。
闇遊戯が自分の記憶と本当の名を思い出すためはこの三幻神のカードを鍵にする必要があり、本編中盤(バトルシティ編)はこの3枚のカードを巡る戦いが繰り広げられ、最終的にバトルシティを制した遊戯の下に3種全てが集まることとなった。
当然世間的には青眼の白龍や封印されしエクゾディア以上の超レアカードであり、実際にバトルシティ終了後も遊戯の所から盗み出そうとする者、奪取しようとする者が現れている。
過去の時代では人間の精神が生み出したモンスターの情報を記録する石版が数多く収められた神殿の奥の一際巨大な石版に封印され、王の戦意に応じて召喚される。
この3体が融合することで「光の創造神ホルアクティ」が誕生する。
レベル10のため3体のモンスターをリリースして召喚する必要はある(原作ではOCGと違いレベル10では3体の生け贄が必要だった)が、いずれも強力な効果を持つ。
原作では、モンスター効果や「上級呪文」以外の罠カードの効果を受けず魔法の効果は1ターンしか受け付けない強力な耐性を持っていた(そのため、攻撃力低下等のマイナスの効果も1ターンしか意味がないと同時に攻撃力UPや死者蘇生などプラスの効力の魔法であっても1ターンしか効果がないため、デメリットとメリットが表裏一体にある)。
また、オベリスクの巨神兵とオシリスの天空竜は英語、ラーの翼神竜は古代神官文字で表記されている。
ラーの翼神竜だけ古代文字なのは、ペガサスが文字を解読できなかったため、古代文字をそのままテキスト欄に書き記したからである。
ランク
原作では神の中にもランクがあり、ラーの翼神竜が最高位でオシリスの天空竜とオベリスクの巨神兵が同格。
そのため、ラーの翼神竜はオシリスの天空竜とオベリスクの巨神兵の効果を受けない。
アニメ版ではこのランク付けは「階級制度」のカード効果に変更された。
遊戯王Rでは、三邪神にも同様のランクが存在し、邪神アバター(おそらくラーと同格)はオベリスクの巨神兵の効果を受けないとされた。
付属カード
3枚ともゲームボーイ用ソフト「遊戯王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記」の付属カードとして配布されている。
ただし、公式デュエルでは使用できない特別なカードである。
カードの色がオベリスクの巨神兵は青、オシリスの天空竜は赤、ラーの翼神竜は黄色となっているのが特徴。
効果が明確に書かれていない、フレイバー・テキストになっている。
その後、Vジャンプの付属カードとしてオベリスクの巨神兵(2009年2月号)、ラーの翼神竜(2010年2月号)、オシリスの天空竜(2012年2月号)が効果モンスターとして正式にOCG化され、ゴールドシリーズ2014にて一般販売された(だがレアリティは何箱かに一枚というシークレットレアのみ)。
こちらは通常の効果モンスターと同じ色合いで、公式デュエルでも使用できる。ラーに関しては、さすがに原作の古代神官文字は再現せず、普通に日本語表記である。
カードには以下の共通効果が記載されている。
- このカードを通常召喚する場合、自分フィールド上のモンスター3体をリリースして召喚しなければならない。
- このカードの召喚は無効化されない。
- このカードが召喚に成功した時、(このカード以外の)魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。
上述したように原作とOCGでルールが違うため、3体の生け贄はカードテキスト上のルールとなったため、一部アドバンス召喚のサポートを受けられなくなった。
主なサポートカード
三幻神共通サポートカード |
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光の創造神ホルアクティ |
ラーの使徒 |
オベリスクの巨神兵専用カード |
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ゴッド・ハンド・クラッシャー |
機械じかけのマジックミラー |
ソウルエナジーMAX!! |
オシリスの天空竜専用カード |
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超電導波サンダーフォース |
蘇りし天空神 |
幻神獣族共通サポートカード |
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リアクター・スライム |
神の進化 |
交差する魂 |
絶対なる幻神獣 |
その他の関連カード |
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神速召喚 |
ゲーム作品において
GCソフト「遊戯王フォルスバウンドキングダム虚構に閉ざされた王国」においてはラスボスとして登場。遊戯編ではオベリスクの巨神兵、海馬編ではオシリスの天空竜、城之内編ではラーの翼神龍がそれぞれラスボスを務める。オベリスクは能力は他の2体と比べて能力が高いが、必殺技に特徴が無い。オシリスは丁度真ん中に行く能力で必殺技に敵全体の攻撃力を下げる能力を持つ。ラーは能力は他の2体と比べて低いが、威力が高く高確率でクリティカルが出る。
オベリスクとオシリスは魔神が使ってくるが、レベルは神、魔神ともども1、とはいえ今までのモンスターと比べて格段と強い。ただし、2周目以降では第二形態が追加されており、神も魔神のレベルが99になっている。救済措置の一環なのか、前座であるスコットは2周目以降もレベルが上がらない。
ラーは闇マリクが使ってくる。城之内編は他のモードをクリアしないと遊べないので実質的にゲーム全体のラスボスでもある。
アニメの追加シーン
アニメ版においては後半以降(ドーマ編~王の記憶編~闘いの儀編)での出番がほんの少し増やされており、「ドーマ編」では秘密結社ドーマの首魁ダーツが呼び出したオレイカルコスの神との戦いで3体全てが召喚されてそのオレイカルコスの神と激突した。
「王の記憶編」ではアテムが自身の名を思い出した最終局面で総登場し、直後にホルアクティとなって邪神ゾーク・ネクロファデスを倒すという形だったが、アニメだとアテムが名前を取り戻す前に一度3体とも召喚されてゾークにそれぞれが直接挑むという展開が差し込まれた。しかし、その時はゾークの圧倒的な力の前に全滅に追いやられている。
そして「戦いの儀編」での遊戯とアテム(闇遊戯)の最終決戦の際は原作ではラーのみが不参加だったが、アニメではアテムによって1度に3体揃って召喚されて遊戯を追い詰めたものの、それを見越していた遊戯の戦術に嵌って同士討ちを誘われた末に3体とも撃破された。