「神の召喚!いでよ!オシリスの天空竜!!」
概要
原作での英語表記は「SAINT DRAGON -THE GOD OF OSIRIS-」。
海外で実際に使われている表記は「Slifer the Sky Dragon」である。
原作・アニメでの活躍
闇遊戯「相手ターンでも攻撃を仕掛けてくるモンスター!!」
マリク「モンスターではない、神だ!!」
三幻神と呼ばれるカードの1枚。
蛇の如き長大な赤い胴体に大きな翼と前脚を備えているという、西洋の飛竜と東洋の龍を組み合わせたような姿をし、そして上下合わせて2つの顎の備えている頭部を持つ。
かつてラーの翼神竜、オベリスクの巨神兵ともどもペガサスの手でエジプトの地中深くに埋められていたが、マリク・イシュタールと彼の組織「グールズ」が密かに発掘、入手しており、バトルシティ大会においてマリクの操る人形(洗脳されたパントマイマー)と武藤遊戯の戦いで初めて使用され、以降はその戦いでこのカードを勝ち取った遊戯が使用する。
遊戯が最初に手に入れ、最も愛用した神のカードである。
『闇遊戯が使用した』という意味での初陣では、バトルシティ決勝トーナメントの最初のデュエルの獏良戦でアドバンス召喚され、ダーク・ネクロフィア(アニメ版ではダーク・サンクチュアリ)による憑依能力が効かないどころか、憑依した怨霊の方が砕け散るという、そこらのモンスターとは格が違うことを見せつけた。
「王の記憶編」では遊戯が再度襲ってきたバクラを追撃する際に召喚されるが、さらにパワーアップしていたバクラのディアバウンドに敢え無く敗れてしまう。後の邪神ゾークとの戦いでアテムという自身の真の名を思い出した遊戯に呼応してラー、オベリスクと共に姿を表し、彼らと融合した光の創造神ホルアクティとなってゾークを滅ぼした。
表遊戯と闇遊戯(アテム)の最終決戦(闘いの儀)でも闇遊戯に呼び出されそうになったが、表遊戯の戦術で召喚は不発に終わり、これが両者の勝敗を決する要因となった。
次作の遊戯王GXでも遊城十代と遊戯のデュエルで登場しており、表遊戯と入れ替わった直後の闇遊戯によって召喚。“真の卒業デュエル”のクライマックスを飾った。
攻撃名は「超電導波サンダーフォース」、効果名は「召雷弾(しょうらいだん)」。
原作では以下のような効果を持つ。
ATTACK X000 / DEFFENCE X000
Everytime the opponent summons creature into the field,
the point of the player's card is cut by 2000 points.
X stand for the number of the player's cards in hand.
(相手がモンスターを召喚した時、そのカードの攻撃力・守備力は2000ポイント削られる。Xはプレイヤーの手札の枚数を表す)。
- 罠・モンスター効果を受けず、魔法カードの効果は1ターンのみ受け付ける。
- このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×1000になる。
- 相手フィールド上にモンスターが召喚・特殊召喚された時、そのモンスターが攻撃表示なら攻撃力を、守備表示なら守備力を2000ポイントダウンする。
- この効果によって攻撃力または守備力が0になったモンスターは破壊される。
相手がモンスターを召喚すると、問答無用で攻撃力・守備力を削る効果が強力で、元々の攻撃力3000のモンスターでさえ、たったの1000にしてしまうのだから恐ろしい。
また、フィールドにいる時にバスター・ブレイダーの攻撃力を上げた事からドラゴン族としても扱う特殊な設定があった模様。
OCG版
テキスト
効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻 ?/守 ?
このカードを通常召喚する場合、3体をリリースして召喚しなければならない。
(1):このカードの召喚は無効化されない。
(2):このカードの召喚成功時には、魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
(3):このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×1000アップする。
(4):相手モンスターが攻撃表示で召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。そのモンスターの攻撃力を2000ダウンさせ、0になった場合そのモンスターを破壊する。
(5):このカードが特殊召喚されている場合、エンドフェイズに発動する。このカードを墓地へ送る。
解説
2011年12月に発売されたVジャンプの付録として、公式カード「オシリスの天空竜(VJMP-JP064)」が世に出回り、遂にOCGとして三幻神が揃った。
召喚時以外の効果耐性が無くなったり、反転召喚・守備表示での特殊召喚に対しては召雷弾が発動できないという制約が加わっている。
更に、必殺技カードである超電導波サンダーフォースの登場により手札の補充も可能となった。
その後、「WORLD PREMIERE PACK 2021」の新規により絵札の三銃士との相性が良くなった。
例
- 「ジョーカーズ・ストレート」によるリリース確保。
- 「神速召喚」によるデッキサーチ&アドバンス召喚。
- 「ジョーカーズ」カードの自己サルベージによる打点確保。
また、三幻神の中では死者蘇生と絡めた専用サポートカードが無い状態が続いていたが、上記絵札の三銃士サポート登場から翌年の「WORLD PREMIERE PACK 2022」にて「死者蘇生をデッキや墓地からデッキトップに移動させる」効果を持つ蘇りし天空神が登場した。
この効果やカードのイラストは下記の「闘いの儀」における一連の流れの再現になっている。
遊戯王デュエルモンスターズ4付属カード
テキスト
星10/神属性/幻神獣族/攻X000/守X000
天空に雷鳴轟く混沌の時、
連なる鎖の中に古の魔導書を束ね、その力無限の限りを誇らん。
解説
ゲームボーイ用ソフト「遊戯王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記」の付属カードとして配布される。カード全体が赤く、左下に公式デュエルでは使用できない旨が書かれている。
ゲーム作品
コナミのゲーム作品ではニンテンドーDS用ソフト『遊戯王デュエルモンスターズ ナイトメアトラバドール』から、以下の効果で収録されている。
『遊戯王ファイブディーズ STARDUST ACCELERATOR - WORLD CHAMPIONSHIP 2009』では、さらに「このカードの召喚は無効化されない。」の一文が入る。
テキスト
効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻 ?/守 ?
このカードを通常召喚する場合、自分フィールド上に存在するモンスター3体をリリースしてアドバンス召喚しなければならない。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカードを魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にする事はできない。このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の枚数×1000になる。
相手が守備力2000以下のモンスターの召喚・反転召喚に成功したとき、そのモンスターを破壊する。
特殊召喚されたこのカードは、エンドフェイズ時に墓地に送られる。
コラボレーション
過去に同じ週刊少年ジャンプで連載されていた『ボボボーボ・ボーボボ』にゲスト出演したことがある。なお、アニメ版では大人の事情ゆえに登場できなかったが、ゲーム『ジャンプスーパースターズ』では武藤遊戯とボーボボのスーパータッグ技「澤井版オシリスの天空竜」として登場している(但し、属性は「笑属性」である)。
(『グランブルーファンタジー』でのコラボでもアニメ版と同じ理由で登場していないが、その代わりに同作での究極といえる存在を呼び出している)
余談だが、アニメ版でボーボボの声を演じた子安武人は後に『遊戯王GX』にて斎王琢磨の声を(それ以前に『遊戯王DM』でも奇術師パンドラを演じている)、首領パッチの声を演じた小野坂昌也は『遊戯王5D's』にてハラルドの声を演じている。
なおこのときは「澤井の描いたオシリスの天空竜」として登場し(カードの中のオシリスも澤井啓夫が描いている)、ビュティたちに「悲しいことに澤井(この作者)の画力が追いついてねーーー!!!」と言われていた。そして、この回が単行本に収録された際には、澤井啓夫が「あの時の遊戯が描かれた原稿は宝物です」とコメントしている。
関連イラスト
関連タグ
使用者:マリク・イシュタール⇒闇遊戯