ゾーク・ネクロファデス
あるくじゅうはちきん
冥界を総べる大邪神。
千年魔術書に冥界への扉を開く儀式と道具の使い方を記した闇の錬金術を残し、アクナディンを利用して千年アイテムを作りださせた、本作の元凶とも呼べる存在。
古代エジプトにおいて千年アイテムと冥界の石版によって契約を遂げたアクナディンを己の分身である闇の大神官(ゾーク・ネクロファデス)と化させ、世界を闇に包もうとしたがファラオによって闇の大神官の魂が千年錐に封じられて失敗した。
闇の大神官の魂の一部である闇バクラによる闇のゲーム、ファラオとアクナディンの互いの記憶と復活をかけた「闇・RPG」でバクラ操るゲーム内のアクナディンが再び全ての千年アイテムを手中にし石版に収めたことで、ゲーム内とはいえ遂に現世に直接降臨し、圧倒的な力を奮った。
エクゾディアやブラック・マジシャンをも圧倒して遊戯たちを追い詰めるも、三幻神と王の名により降臨した光の創造神ホルアクティによって消滅させられる。
アニメ版では設定が変更されており、古代でも邪神そのものが復活して千年錐に封じられたことになったり(そのため原作のようにアクナディンのミイラなどは出てこない)、記憶編での復活後の戦いでは三幻神や青眼の究極竜、究極竜騎士をも退けている。
筋骨隆々の身体に角の生えた頭部、巨大な翼と、典型的な魔王のイメージにピッタリな外見をしている・・・のだが、嫌でも気になってしまうのが股間に竜の首がついている点である。これのせいでラスボスでありながら「歩く18禁」という不名誉な称号を得ることになってしまう。
なお、作者をして(当時病気だったこともあり)「狂気が暴走」と言わしめたこのデザインは文庫版では修正されている。
ちなみに初期の王様が悪人に対してやたら容赦がなく、罰ゲームによる殺害や精神崩壊も厭わなかったのはともに封印されていたゾークの意識が混合していた為、とされている。
原作初期のTRPG編のボス、ゾークが元になっている(作中の設定上では逆であると思われるが)。こちらのゾークは「闇の支配者-ゾーク」としてOCG化も果たしている。
タグではゾークの使用が多い。
上述の通り、遊戯とアテムたちによって倒され完全に滅んだかに思われたが、後日談の劇場版『THE DARK SIDE OF DIMENSION』にて、地中深くに沈められた千年リングの中には、まだゾークのものと思われる邪悪な闇が宿っており、それが作中に置いて新たな災厄をもたらすこととなる。