概要
遊戯王の登場人物。
バクラタグで統一されている事が多く、本編でもバクラというとほとんどがこの闇人格の事を指す。
性格は表人格とは一線を画した非常に残虐かつ冷酷非道であり、ドS。闇の力を手に入れるために千年アイテムを狙っている。
獏良の意識を奪い、彼の友人たちを意識不明の昏睡状態に陥れていた。
七つの千年アイテムを手中に収め、闇との契約で力を得ようと目論んでおり、遊戯たちと争った。
一方、冷酷で残忍な性格であるのは事実だが、自分の主義に反する手段を持ってまで事を成すのは好んでおらず、デュエルに敗れそうになりマリク・イシュタールが自分の表人格の獏良を盾にする形で遊戯にサレンダーをさせようとした際は、自らそれを拒絶。デュエルの負けを認めて遊戯に自分のとどめを刺させている。
また、七つの千年アイテムを揃えるために助力することもあり、ペガサス・J・クロフォードの千年眼(ミレニアム・アイ)を奪って遊戯に渡すなど、幾多の暗躍が見られる。
(原作では、この行為によってペガサスは死んでしまい、『R』での物語の始まりのトリガーとなる)
遊戯王デュエルモンスターズでは、古代編の実質上のラスボス。
その正体は、「古代エジプトの盗賊王」や「大邪神ゾーク・ネクロファデス」、その混合体などいくつかの説があり、ファンによって解釈が異なる。やはり千年アイテムを付け狙っている。
ただ、作者が生前、文庫版のあとがきにて「仮に千年パズルを組み立てたのが、真に心の強さを持つ表遊戯でなかったら、その者は立ち所に 「悪」 に侵蝕され、バクラのようにゾーク復活のため、千年アイテムを狙う手駒にされていたでしょう」としていたことから、ある程度は独立した存在なのだろう。
使用デッキ
オカルトを好む傾向があり、主に死霊関係として悪魔族・アンデット族を中心としたデッキを好む。
大会に間に合わすために一般人からカードを巻き上げるなど冷徹な行為ばかりが目立つ一方、デュエルでは基本的に卑怯な手段は使わず実力で相手を苦しめ、負けは負けと認める潔い部分もある。
オカルトデッキ
その名のとおり、オカルト系を中心とした悪魔・アンデット族中心のデッキ。
墓地にモンスターが肥る度に力を増すと言う。
勝利の為なら自らわざとライフを削ったり、モンスターをわざと墓地に送る戦術、「オカルトコンボ」が特徴である。
原作連載、アニメ放映当時にはまだメジャーでは無かった戦術「墓地肥やし」の元祖といえるかもしれない。
アンデッドロックデッキ
アンデット族系のカードを中心としたデッキ破壊系デッキ。
モンスターを無数に召喚して壁を作り、それを利用して呪いの双子人形と死殺相殺の効果で相手のデッキ破壊を狙う戦法を中心とする。
また、普通に相手のライフを0にする事も可能である。
心変わりデッキ
アニメオリジナルで使っていたデッキ。
リバース効果モンスターを中心として、『メタモルポット』や『人食い虫』など強力な効果を持つモンスターが多めである。
このデッキのエースカードは『心変わり』である。
主な主力カード
バクラのエースモンスターであり、バクラ曰く「オカルトデッキ最強最悪のモンスター」。
原作では、破壊され墓地へ送られると、ダーク・ネクロフィアが抱いている人形の中の魂が相手プレイヤーに気づかれずに相手モンスター1体に憑依する。
憑依されたモンスターの攻撃宣言時にその攻撃を無効化し、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手プレイヤーに与え、その数値分自分のライフを回復する。
OCG化された際に、上記の効果は相手モンスターのコントロールを得る効果に変更された。
ダーク・ネクロフィアが墓地に存在する時に効果が適用される罠・永続魔法カード。
相手ターンのエンドフェイズ毎に自動的にD・E・A・T・Hの順に文字が一文字ずつ表示され、最終的に「DEATH」の文字が表示された瞬間相手の敗北が決定する。
OCG版のウィジャ盤には、相手ターンのエンドフェイズ毎に死のメッセージを魔法罠ゾーンにセットしなければならないという制約がある。
アニメ版で登場、OCG版のウィジャ盤およびダーク・ネクロフィアの効果が原作と異なるため、その辻褄合わせに登場したカード。
OCGでは、ウィジャ盤のサポート及び相手モンスターの攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える。効果になった。
攻撃力2000のレベル5のモンスター。
原作では一度しか召喚されていないが、アニメでは3度も召喚された。
骨塚戦では大いに活躍を見せてフィニッシャーとなり、闇マリク戦では2度特殊召喚される。
一度目は『死霊操りしパペットマスター』の効果で特殊召喚し、2度目は『早すぎた埋葬』の効果で特殊召喚される。
なお、アニメオリジナルの海馬戦では『首なし騎士』と『融合』して『死霊公爵』となる。
バクラの使用するレベル4のモンスターの中でも多く召喚されたモンスター。
アニメオリジナルの骨塚戦では、最初に召喚するも『メデューサの亡霊』によってすぐに破壊される。
だが、『浅すぎた墓穴』の効果で特殊召喚され、その後『死霊伯爵』の生贄召喚へとつなぐ。
原作やアニメでの遊戯戦ではすぐに倒されたが、『ダーク・ネクロフィア』の特殊召喚の為に除外される。
闇マリク戦では『死霊操りしパペットマスター』の効果で特殊召喚されるも、原作では闇マリクの『ラーの翼神竜』の1ターンキルにより瞬殺され、アニメでは『ラーの翼神竜』の召喚の為の生贄となるなど、いずれにしろ退場は早かった。
アニメオリジナルの海馬戦では、『死霊伯爵』と融合されて『死霊公爵』となる。
闇マリク戦で使用。
攻撃力1100のアンデット族モンスターだが、罠カードの『戦慄のアースバウンド』の効果を発動する為の布陣として召喚された。だが、すぐにそのコンボも破られてしまう。
アニメでは『死霊操りしパペットマスター』の効果で『ダーク・ネクロフィア』の代わりに復活される。
闇マリク戦で使用。
壁モンスターとして召喚され、『死霊操りしパペットマスター』の生け贄召喚の為の生け贄となる。
その後、『死霊操りしパペットマスター』によって生還される。
闇マリク戦で登場したバクラの切り札の1枚。
1000のライフを引き換えに、墓地から3体の死霊モンスターを復活させる強力な蘇生効果を持っている。
原作では『ダーク・ネクロフィア』・『首なし騎士』・『ゲルニア』の3体、アニメでは『死霊伯爵』・『首なし騎士』・『ゴブリンゾンビ』の3体を蘇生した。
アンデッドロックデッキを所有しているときに表遊戯戦で最初に召喚された通常モンスター。
レベル4で攻撃力1900、守備力1800とかなり強力である。
アンデット族を中心とされてるデッキに投入されたが、OCG化された時に種族は悪魔族、効果モンスターとなっている。
アンデッドロックデッキに使用されていた壁用モンスターカード。
しかしOCG化では除外されるだけでお互いのデッキの上からカードを5枚ゲームから除外するという凶悪なデッキ破壊効果と、召喚時に除外されたカードをデッキに戻してシャッフルし、戻したカード1枚に付き、100ポイントの攻撃力をアップする強化効果を持っている。
元々は永続罠カードであるが、発動時にモンスターとして守備表示で特殊召喚されるカード。
戦闘で破壊された場合、このカードを破壊したモンスターの攻撃力の2倍のダメージを与えると言う凶悪なカウンター効果を持っている。
OCG化された際に、与えるダメージが攻撃力の2倍になる部分はなくなった。
アニメオリジナルに登場したカード。
『死霊の残像』の効果で同じステータスのトークンを特殊召喚し、モンスターの攻撃力を下げるコンボで彼を追い詰めた。
一度は倒されるも再び復活して『青眼の白龍』を倒す活躍をする。
真の能力は倒したモンスターの能力を吸収する力などとデュエルには関係ない能力を持ってたため、獏良はデュエルに勝利する事ではなく、『青眼の白龍』を倒してその能力を吸収するのが目的であった。
声優交代
DMにおいて、2001年まで井上瑤が声を当てていたが、病気のため急逝し、声質が似ている松本梨香に交替した。
だが、声優が声優なことからポケモンマスターを目指すあの少年が暴言を吐いているようにしか聞こえないため、闇サトシとしてネタにされまくった。
後年にはスマートフォン用のサービス・Instagramにて、高橋和希氏自ら闇サトシネタを投下している。
ちなみに東映版では、ちびまる子ちゃんではまじ役として有名な柏倉つとむが声を当てていた。それもあって一部では闇はまじと呼ばれていることもある(または東映版バクラと同じくロン毛で胸はだけてて友達想いなの隠してて首に何か巻いてた金田一の某犯人)。
関連イラスト
関連タグ
類似人物
マーシャル・D・ティーチ(ONEPIECE)……同じくジャンプ作品に於いて「闇」をテーマとした巨悪。古代エジプトの盗賊王同様孤児という出生や、本来の実力を隠し本性が中々わからない点などが共通している。