死者蘇生
ししゃそせい
「オレは手札から『死者蘇生』を発動!墓地に眠るこのモンスターを特殊召喚する!」
「甦れ!ブラック・マジシャン!」
自分または相手の墓地から選択したモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する効果を持つ。
遊戯王というゲームを象徴するカードであり「最高の蘇生カード」と称されるようにノーコストで、対象に制約もなく、お互いの墓地から選択できる。通常魔法なのでドローしてすぐ使え、特殊召喚時の表示形式も自由かつ自壊デメリットも一切存在しない。
「このモンスターは特殊召喚できない」の効果外テキストを持つモンスターや、「(条件)のみ特殊召喚できる」の効果を持った特殊召喚モンスターには死者蘇生が使えないため、けして万能ではない。
このカードの登場後、様々な派生カードが生まれている。
制限カードであることに加え再録も多数行われているため、レアリティにこだわらなければせいぜい100円程度で入手できる。
かつては特殊な戦術を使うデッキでもなければ間違いなくデッキに投入されるほどの必須カードであったが、次第にこのカードがなくても充分な展開力を持つデッキが多くなったことや、墓地が空の最序盤では腐るというデメリット、星遺物を継ぐものやリビング・フォッシルなどのサーチの効く蘇生カードの方が優先できるといった事情から、現在は必須カードとは言えなくなっている。
2000年4月1日に準制限カード、同年11月1日に制限カードに指定され、2004年9月1日に禁止カードとなる。既に早すぎた埋葬などの後継カードが登場しており、再び使えることはないと思われていたが2008年3月1日にリビングデッドの呼び声と交代する形で制限カードに復帰する。
復帰後はやはり活躍したため2009年9月1日に再びリビングデッドの呼び声と入れ替わりに禁止化される。しかし、2010年9月1日に再び制限カードとなる。
このように禁止と制限の間を往復しており、禁止カードの時期が2004年9月1日~2008年3月1日まで、2009年9月1日~2010年9月1日までと2度存在するが、それからはずっと制限カード。
禁止から復帰したのは、原作がこのカードで始まりこのカードで終わったという遊戯王というゲームを象徴するカードである事、高性能なのでアニメでも逆転を演出しやすいカードで、デュエルを盛り上げる切り札になるという商法的な都合も関係しているのかもしれないが、蘇生制限があるモンスターやカウンター罠、リビングデッドの呼び声等死者蘇生を破るカードや除外デッキ等相性が悪いデッキが増えていることから禁止にするほどの脅威に至らなかったのだろう。
最初のデュエルで武藤遊戯が使用したのを皮切りに、多くの決闘で使われ物語を盛り上げてきた魔法カードの一つ。特に『遊戯王』では初回と最後の決闘のクライマックスで使用され、「死者蘇生に始まり、死者蘇生で終わった」と言える。
また、死者蘇生のマークは他の遊戯王カードでもたびたび使用されている。
原作・アニメ共に色んなキャラクターが使用しているが、『遊戯王5D's』と『遊戯王VRAINS』の本編には登場しなかった。ただし、5Dsの公式サイトのワンポイントレッスンのTurn20「特殊召喚」の回で不動遊星が龍亞に勧めている。
因みに、『遊戯王』の「バトルシティ編」では、デッキに1枚しか入れられないルールがあった。『遊戯王ZEXAL』では九十九遊馬のデッキが散らばった際、2枚入っていることが確認できる(制限カード指定以降、現在まで準制限カードになったことは一度もない上、作中でも2枚以上の使用はなかったため、恐らく作画の埋め合わせによる弊害だと思われる)。また、ZEXALの世界では、死者蘇生の扱いは難しいらしく、(当時の遊馬のプレイスタイルが未熟だったとはいえ)陸王・海王兄弟から「素人(遊馬)が扱えるカードじゃねえ」と指摘されている(その証拠にこのデュエルの前のシャーク戦では、死者蘇生によるプレイングミスで敗北している)。
生者は光に封じられ、死者は闇から蘇る。
遊戯王SEVENSではデュエルで暗示をかけ、記憶を支配する禁断のカードというこれまでのシリーズとは一転して邪悪な存在として登場しており、上記の伝承や下記の合言葉も遊戯が伝えたメッセージの真逆の意味を指している。
暗示をかけるor解くためには「生者は光に封じられ、死者は闇から蘇る」という掛け声(合言葉)が必須。用いなかった場合は中途半端にかかるor解ける模様。
この洗脳じみた能力は暗示の域を軽く超えており、同一人物のものであるIDカードさえ判断不可になり、ラッシュデュエルの記憶を封印されると、ラッシュデュエルを行っていた間に出会った人のことさえ忘れてしまっている。また、記憶を封印された人は性格にも影響が出るようで、根が真面目な学人に関しては他者を見下す傲慢な性格になっていた。
ただし、記憶封印は完璧というわけではなく、インパクトのある思い出をもう一度再現すると思い出す。その他にも特定の時期までを指定して記憶封印を行う都合、それ以前に深い関係を持った人物がいるなら整合性が合わなくなることで記憶封印自体を回避できる。
このカードもオーティスが作成したものだったが、勇気を持たない者のために作ったという発言以外に語られることはなかった。
過去の出来事を描いた遊戯王ゴーラッシュ‼ではその制作経緯が描かれており、消滅したベルギャー星人を復活させるためにクァイドゥール・ベルギャーが密かに開発していた技術を形にしたものだと判明した。
人の存在は他者の記憶から成り立つと仮定し、ラッシュデュエルを通して対象の人物の記憶を増幅させて人格を形成するというものであり、セブンスにおける記憶操作も本来は対象人物の記憶を使用者の記憶に移すためだと思われる。
しかしこの技術に目をつけた大人達の介入でラッシュデュエルそのものが子供の手から離れ、将来このカードによって仲間達が傷つくことを遊我は許容できず、ベルギャー人復活計画を進めるユウディアス達と対立する。
王道遊歩はクァイドゥールが死者蘇生を完成させなかったことに疑念を抱いていたが、ユウディアスが精神空間でクァイドゥールと対話し、その理由が判明した。
死者蘇生には、最大まで増幅させたベルギャー人の記憶情報に人間が耐えきれないという問題点を抱え、クァイドゥールは死者蘇生でのベルギャー人復活は不可能と判断して研究を中止していた。
遊我はクァイドゥールの研究を把握していたかは不明であるが、死者蘇生では解決にならないどころか、上記のラッシュデュエルの存亡に関わる異変をもたらす危険なカードを生み出す結果となってしまった。
最終的に死者蘇生は六葉アサカに回収され、アサカと加山バッドラブによって第三者の手に渡らないよう厳重に封印されたが、ダークマター帝国の襲来をきっかけに事態は死者蘇生を巡る争奪戦へと発展してしまう。
通常魔法(LEGEND)
【条件】なし
【効果】自分または相手の墓地のモンスター1体を選び、自分フィールドに表側表示で特殊召喚する。
デッキに入れられるのがモンスター・魔法・罠を各1種類かつ1枚のみとなるレジェンドカードの中では、汎用性が非常に高いため、魔法枠の採用候補となる。
デメリットとして、マキシマムモンスターを使ったデッキとの相性が悪い点が挙げられる(マキシマム召喚出来ない上、蘇生したモンスターは大半がバニラ扱いとなるため)。
マキシマム召喚の為に墓地のモンスターをサルベージするのなら、死者転生が向いている。
一見、装備カードでライフを800払う必要がある「早すぎた埋葬」の方が「死者蘇生」より性能が劣る様に見える。しかし、あちらは装備魔法であるため以下のような利点がある。
- 「パワー・ツール・ドラゴン」や「アームズ・ホール」の効果で簡単にサーチが可能。
- 「氷結界の龍ブリューナク」等の効果を使って手札に戻せば、蘇生したモンスターは破壊されず、何度も使用が可能。発動時のライフコストを差し引いても、1ターンキルに繋がる。
このようなコンボが強力すぎるため、現在はあちらが禁止カードに指定されている。
他にも装備魔法をサポートするカードは多いので、「早すぎた埋葬」が禁止解除になることはまずないと考えられる。
中央に描かれているものは「アンク」と呼ばれるエジプト十字である。
生命や復活を意味する(海外版は宗教上の理由でイラストが変更されている)。
アプリゲームデュエルリンクスでは、NPC戦で特定のアイテムの使用でランダムに手札に追加されるか、特定のイベントに使用できる専用デッキに入っている等使用場面が限られていたが、2021年12月19日にて、リリース5周年記念に翌年の1月12日から死者蘇生のカード及び歴代主人公用の関連スキル等の配布が発表され、多くのデュエリスト達が歓喜を上げて、Twitterのトレンドまで上がった。
ただし、効果が効果の為か、「リミット1」に指定されている為、同じリミット1のカードの天秤をかけるかはデュエリスト次第だ。また、使用すると、特別な演出が起きるので、1度は見ることをおすすめする。
コメント
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