概要
ブラック・ホールとはブラックホールの表記ゆれ、もしくはそれをモチーフにした遊戯王OCGに登場する魔法カードである。
カードテキスト
(1):フィールドのモンスターを全て破壊する。
解説
初期に登場した通常魔法カード。フィールド上の全モンスターカードを破壊し墓地へと送る効果を持つ。全てのモンスターに影響するので対象を指定する効果ではない。
コストが全くいらないシンプルかつ強力な除去カード。「遊戯王OCGのカードは効果テキストがシンプルなカードが強い」を体現している一枚。
効果発動に成功すれば全てのモンスターゾーンをがら空きに出来る。最近のデュエル環境は特殊召喚の方法が多彩で一気にモンスターを揃えられるので、この一枚で勝負を決めることも可能。
そうでなくても相手の場に強力なモンスターが並びこちらの場はがら空き、という絶体絶命の状況から一気に巻き返すことができるため、追い込まれた時の保険としてよっぽど特殊なデッキでない限りとりあえず入れておいて損は無いカードと言われていた。
この強力さから制限カードと禁止カードの間を行ったり来たりしており、その後長い間制限カードに留まっていた。
…しかし展開力の高いデッキが増えた結果、先攻で除去カードを握ってても展開や相手の妨害には使えず、相手にモンスターの大量展開を許してしまった場合こちらのターンが回ってくる前に1ターンキルされてしまう事も多くなってしまったため、自分のターンにしか使えないこのカードの評価は下がりつつある。エース下級問わず破壊耐性持ちのがじゃんじゃん増えてきているのも痛い。
それでも自分のターンであれば状況を選ばず1枚で高い除去能力を持つカードである事には変わりないため、デッキや戦術次第では今も重宝されている。
こうした事情を考慮されたのか、2017年7月には準制限カードに緩和され、そして2018年1月で無制限カードに緩和された。いくら使いづらくあんまり破壊耐性持ちが増えたとは言えこれが無制限というのは環境のやばさを如実に物語っている。なお、緩和され始めた2017年初期はリンクモンスターが登場し、エラッタ前のファイアウォール・ドラゴンが先攻で3体並んでフリーチェーンでバウンス2~3連打がされる環境のため、低レベルモンスター効果での除去は不可能、ならば展開しようにもとりあえず2体並んだ時点で除去されてしまい、除去が効く罠カードもセットしたエンドフェイズにバウンスされ、後攻側としては魔法カードで対策を打つくらいしか対策がなかった時期である。
かつては共に禁止されていたサンダー・ボルトと比較すると自分のモンスターを破壊してしまうという欠点があるが、これはむしろ利点にもなり、それをトリガーにして召喚できる機皇帝や森の番人グリーン・バブーン、カードの効果で破壊された方がメリットになる炎王やネフティスの鳳凰神、自分のフィールドにモンスターがいないときに発動できるカードの利用等することもできる。また破滅のアシッド・ゴーレムや夢幻崩界イヴリースのようなモンスターが転移された時や魔鍾洞発動下でロックを解消するといった使い方も可能。
むしろ自分のモンスターを破壊するのが目的で主で相手の方はオマケといった感覚で採用している人もおり、時にはこちらにモンスターが複数いて相手の場ががら空きで発動したのにスターライト・ロードをチェーンされさらにスターダスト・ドラゴンを呼ばれて項垂れるといった一見不可解なシーンもあったりする。
ちなみに対このカード専用のメタカード「ホワイト・ホール」が存在するが、現在ではスターライト・ロード含むこのカード以外にも対応できる優秀なカードが多数存在するため使われる事はない。
現在は専用サポートカードとしてブラック・ホール・ドラゴンやラッシュデュエルにてブラック・ホール・デヴァイスが登場するなど、遊戯王の看板カードしてのカリスマを取り戻している。
アニメではデュエルモンスターズクエスト編のゲーム内で武藤遊戯が無数の敵モンスターを全滅させるために発動しようとして失敗。他にも様々な人物が使用し、物理学や思考実験などの元ネタカードを使用したツバインシュタイン博士は発動に成功している。
遊戯王ラッシュデュエルではレジェンドカードとして登場している。