右手に盾を左手に剣を
みぎてにたてをひだりてにけんを
大体のモンスターは攻撃力と守備力の数値が異なる。そして攻撃力は高いが守備力は低い、あるいは逆に守備力は高いが攻撃力は低いというモンスターはごまんと存在する。特にこのカードがOCG化された頃はモンスターの攻撃力と守備力の合計値がレベルの設定に大きな影響を与えていたこともあり、攻守のバランスが極端なモンスターであるほど強力なモンスターとして扱われる傾向が強かった。アタッカーであればヂェミナイ・エルフやデーモンの召喚など、壁役としてはホーリー・エルフや千年の盾などがその最たる例である。よってこのカードによる攻守逆転を「天敵」とするモンスターも多かった。
現在において上述の法則はほぼ完全に瓦解しているが、それでも極端なステータスを持つモンスターは決して少なくはなく、発動を許すと本来は強力なモンスターでもあっさり撃破されるということは多い。ラヴァルやインヴェルズモンスターなどは極端に守備力が低いモンスターが多いため、今なおこの類の効果は天敵と言える。フィールドの全モンスターが対象=特定の対象を取らないため、自力で無効化できるモンスターが少ないというのも地味に厄介。最近では使用されることはめっきり減ったものの、油断していると痛い目に遭わされるカードである。
類似カードの「反転世界」と違いこちらは元々の攻撃力と元々の守備力を一時的に入れ替える効果である。
そのため装備魔法などが絡み、攻守のどちらか片方だけのステータスが変化すると、ステータスの計算がややこしい事になりかねない。しかし、その特性を利用して敵モンスターを攻略するという作戦も立てられるので、使うなら面倒くさがらずにしっかり計算しよう。
なお、「守備力を持たない」リンクモンスターはこのカードの影響を受けない。
このカードの名称で例えるなら、リンクモンスターはそもそも「剣」しか持っていないので、右手だろうが左手だろうが初めから持ってすらいない「盾」と持ち替える事はできない、ということである。
遊戯王SEVENSでは蒼月学人がラッシュデュエル版のこのカードを使用した。
風使いトルネ同様にカードプールの狭いラッシュデュエルでは形式変更カードはパワーカードになりがちであるため、暫くはRD化はされないだろう。と思われた。
なんとまさかのレジェンドカード枠(1枚しか入れられない)で商品化された。
魔法カード、チームルークの使用カード初のレジェンドカードである。
効果はOCGと同じ。守備が高いモンスターを攻撃に転じたり様々な応用が効いてしまうせいか、レジェンドカードになったものと思われる。
そして、専用サポートカード「左手に剣を右手に盾を」が登場したことで
レジェンドカードであるこれを再利用可能になった。