概要
遊戯王OCGやMTGなどのトレーディング・カードゲームにおいて、作っちゃった後で実はゲームバランスをブチ壊しにしていることが判明し、オフィシャルな試合での使用を禁止されたカードのこと。
カードの増加に伴い、製作側も見落としていた『即死コンボ』のキーになってしまったという場合が多いが、遊戯王の「ダーク・ダイブ・ボンバー」のように製作側がトチ狂ったとしか思えないカードもたまにある。
禁止カードは非常に強力だが、公式戦で使えないので、禁止解除されるまではほぼ無価値となってしまう(イラストが美しい、希少価値があるなどのコレクター的要素は除く)。
メーカーとしても、禁止カードの設定は商品の欠陥を認めるようなものなので、なるべく禁止指定しなくてすむよう、ゲームバランスの調整が図られる。
中には、Aと言う作品では禁止カードである効果がBと言う作品では無制限どころか当たり前に使用されているというケースも存在する。これは、作品Aと作品Bでゲームルールその物や、その効果に対抗できる手段があるかどうかなど、そのゲームを取り巻く環境が異なる為に発生している。
例えば、場に出ているモンスターなどを直接墓地(捨て札置き場)送りにする、それを全体を巻き込んで大規模に行う(「全ての~を破壊する」などと書かれる)、手札を捨てさせる、相手の行動を妨害する、墓地(捨て札置き場)のカードを何らかの用途に利用する、などの行為はそれぞれに許容される作品とされない作品がある。
個別記事があるTCGの禁止カード一覧
マジック:ザ・ギャザリングにおける禁止カード
TCGの元祖・マジック:ザ・ギャザリングにおいても、禁止カードの概要はほぼ上記のとおりであるが、レギュレーションで使用可能なカードプールが異なっており。スタンダード・モダン・レガシーなど構築のフォーマットには、禁止カードはフォーマットごとに設定される(モダン・レガシーでは禁止されていてもスタンダードでは使えたり、モダンで使えてもスタンダードで禁止ということもある)。新品のパックを開封してその場でデッキを構築して戦うリミテッドでは、バランスの調整での禁止カードは制定しない。
かつての禁止・制限カードのリストは2~3ヶ月ごとに更新されていたが、デジタル版である『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』の正式サービスの合わせ、2020年以降の改訂は「必要と判断した場合、禁止・制限カードが月曜日(日本時間同火曜日)に発表、その数日後発効される」という、どの時期にも改訂できるという形となった。
また、ゲームバランス調整ではなく、国や地域の法律と社会情勢を踏まえ、「全ての認定フォーマットで禁止されているカード」もいくつかある。
- アンティ(勝った方が負けた方からカードを1枚奪えるルール)に関連するカード。要は賭博関連。
- そもそも第5版以降はアンティ自体が廃止されている。
- 余談になるが『モンスターコレクション』や『アクエリアンエイジ』にもアンティが存在したが(特にアクエリは最大10枚奪われる)、すぐさま(アクエリに至っては試作販売品のみで)廃止されている。
- 偏見や差別の助長を想起させるカード。
等
以下に「マジック・イベント規定」(公式・公認イベント用のルール)に記載されている、大型大会で使用するフォーマットの禁止カードについて特筆すべき点を記す。制限カードも併せて参照されたい。
ヴィンテージにおける禁止カード
最も多くのカードプールを有する「ヴィンテージ」は、裏面のデザインが通常デザイン・両面カード・合体カードのいずれかである、かつ一般販売・配布された全てのカードが使える形式である(後述の銀枠など例外もある)。
ヴィンテージにも禁止カードは存在するが、それはゲームバランス調整のためではなく、強さ以前の根本的な部分で問題のあるカードに対して設定されている。
ゲームバランス調整は、禁止ではなく制限カードどまり。他のルール上の問題がなければどんなに強いカードでも1枚は使えるのである。
現在ヴィンテージで禁止となっているカードは、前述の「全ての認定フォーマットで禁止されているカード」に該当したものを除く、以下の4種類に大別できる。
MTGのプレイとはかけ離れたテキストを持つカード
該当カードの《Chaos Orb》《Falling Star》は、カードを放り投げ、重なったカードを破壊するという物理的な動きを伴うもの。MTGはカードテキストとルールの論理的相互作用であり、狙ったところにカードを投げるような手先の器用さが求められるべき競技ではないとして、禁止された。
なお多数のカードを破壊するために、該当カードを「物理的に」千切ったプレイヤーも居たとか(千切られたカードは二度と使えないが、残りのカード枚数がデッキ下限を下回らない限り反則にはならない)。
大会・イベントの進行に重大な支障が出るカード
該当カードの《Shahrazad》は、今プレイしているゲーム(メインゲーム)を中断して新たにサブゲームを行い、サブゲームの敗者のライフを半減させたうえでメインゲームを再開するというもの。
ヴィンテージ以外のフォーマットでは、大会進行の妨げになるカードの禁止も一応存在するが、いずれも「煩雑な手続きから試合タイムの大幅延長」のようなものであり、ヴィンテージでは制限カードまでを止まる。ただし《Shahrazad》の場合は、タイムだけじゃないテーブル上の占有スペースまでも拡大されたから、大会・イベント進行に物理的なレベルでの大きな支障を生じると判断され禁止指定された。
他のヴィンテージ禁止カードと異なり、このカードはヴィンテージ(及びその前身であるType1)の使用可能カードとして存続する時期が非常に長い(解禁された1999年~再禁止された2007年の8年間は無制限)。
能力の都合上、1枚に制限しても効果がないカード
該当カードの《夢の巣のルールス》は、「毎ターンに墓地からマナ・コストが2以下のパーマネント呪文1つを唱えてが可能」という能力を持つ。
通常ならそこそこのカードを使いまわせるという能力なのだが、ヴィンテージ環境ではカードパワーが強すぎてそもそも活躍できるパーマネント呪文はほとんど2マナ以下、つまり全カードが墓地から自由に使えるも同然であったため、結果としてヴィンテージ環境を荒らしに荒らし尽くした。最盛期には「トーナメントのTOP8が全て相棒ルールスデッキ」「ルールス以外のマナコスト3以上のカードはゴミ(あのオーコですらゴミ扱い)」というとんでもない逸話を残している。
この際に問題になったのはもうひとつの能力「相棒」で、大雑把に言うと、「自分のデッキが条件を満たしているなら、自分のサイドボードにいる相棒が『いつでも唱えられる状態』にしてゲームを開始できる」。特にヴィンテージというマナが出やすい環境では、毎ゲームに初手で自分の相棒が唱えたことは珍しくない。
また、「相棒」は1ゲームに1回だけ発動できる能力のため、「相棒」能力を使いたいなう相棒カードの複数枚採用の意味がない。つまり、1枚に制限しても効果がないも同然であった(厳密にはライブラリー+サイドにフル投入出来なくなる抑止効果は生まれるが、ルールスは自身が3マナで、元々自分をライブラリーに入れると相棒に出来ないという独自の縛りがあるので相棒で使うならサイド1枚しか選択肢がない)。結局としてヴィンテージ異例の禁止指定された。
もっとも、「毎ゲームに初手で同一特定カードが1枚増やせる」という能力自体がヴィンテージに留まらずあらゆるフォーマットの環境を荒らしたため、その禁止告知後わずか2週に、「相棒」能力自体を「無色3マナ払って手札に呼び込まないと唱えられない」ルールに修正され、過去のような『このカードをいつでも唱えられる状態』にしてスタートはほぼ不可能になった。その後、ルール修正による追加マナは高いリスクと判断されヴィンテージで禁止解除となった(なお、同時に禁止になったレガシーでは引き続き禁止カードとなっている)。
ヴィンテージ特有の環境からくる理由での禁止であるため、近期のセットのみ使用可能のモダン・パイオニア・スタンダードでは通常通り使用可能となっている。
策略カード
新品のパックを開封してその場でデッキを構築して戦うフォーマットドラフトの無差別多人数戦向け変種ルールコンスピラシー・ドラフト用にデザインされたカードで策略カードと呼ばれる。そのフォーマット向けセットコンスピラシー、コンスピラシー:王位争奪では合計25枚が存在した。
デザイン時点から「構築フォーマットで使えない」で決まっていたことであり、コンスピラシーが発売されると同時に、全ての構築フォーマットで禁止カードに指定されている。
策略カードが禁止された具体的な理由は明言されておらず、公式サイト上でもその理由については「策略カードを実際に見たなら、理解できるよな?(意訳)」とプレイヤーに投げている。まあわかってくれ。(一応「デッキの最小枚数を減少」「初期手札は2つから任意選択することができる」など構築環境では絶対ありえない効果を持ったものが多くだが…)
ちなみに、認定大会の対戦形式では双頭巨人戦(2人1組での変則1対1戦)除く必ず1対1という形式を行うため、コンスピラシー、コンスピラシー:王位争奪を用いて行われた認定リミテッドイベントは、大会参加資格を影響しない認定イベントに限られる。
銀枠カード
本来MTGのカードは黒枠(初版)と白枠(二版目以降)の二種類が存在したが、新たに「銀枠」カードと定義されたジョークカード群。当然マジック・イベント規定では認定大会での使用できない。
ジョークエキスパンション「『アン』シリーズ」の新録カードと、ホリデーギフトカードなど一部のプロモカードはそれに該当。「アン」シリーズ第3弾Unstable時点、総数はなんと400枚以上。
「アン」シリーズ第1弾アングルード、第2弾アンヒンジドのカードの効果に関しては「どれもこれもよくもまあこんなもん考え付いたなオイ」と言いたくなる程の斜め上オンパレード。
「0マナで出せ生贄に捧げると4マナを出せるが、追加として当カードを物理的に破り捨てないといけない」「立ち上がって鶏の真似をしたら飛行を得る」「マナを払って踊ったらダメージ軽減する」「全ての呪文と効果を跳ね返し可能。ただし韻を踏んで喋るのをやめたら即生贄」「全カードの公式エラッタを完全無視」「無限の無色マナを出せ、いくらでも色マナに変換可能」「全ての『対象』の決定権を得る」「名前がない」「対戦相手に今すぐジュースを買いに行かせる」「パワーとタフネスが現在の時刻(一時間単位で計算)と同じになる」「手札をマナコストが一致している別のカードと見なして使っていい」等々…
正気の沙汰とは思えない効果のオンパレードであり、何故全フォーマットで使用不可なのかは上記の一例を読んだだけでもよく分かるだろう。
「相手がデニム素材の服を着ている限りブロックされない」「対象のプレイヤーの手の甲にこのカードを乗せ、カードを落としたらダメージ」と言うのもあるため、このエキスパンションの大会に出場する際は「デニム素材の服を着てこない」「輪ゴムを用意しておく(手の甲に乗せたカードを押さえてはけないとは書いてはいないため)」のが常識なのだとか。
第3弾Unstableでは、「認定大会では使用できるセットと同じようなドラフトで遊べる」ようデザインされたものであり。デザインした効果が旧弾の「なんでもあり」よりも「公式大会用カードとしては実現不可能(困難)のアイディア」を中心とした、銀枠なのに銀枠の要素を一切持たないカードも多く収録されているなど、雰囲気が旧弾より落ち着いている…が、「同名カードなのに中身の能力が全て違う」「他のプレイヤーのゲームにカードを乱入させる」「カードの能力をウェブで参照する(ランダム要素あり)」「攻撃力が本当に無限」など銀枠らしさを発揮したものはまだ健在。余談だが、前述のデザイン方針により、このセットを用いて行われた認定イベントが本当に開催された。
一見すると無茶苦茶な話ではあるが、ダメだったら冗談で済ませられるが故にカードデザインの拡張実験として大いに役立っている側面があり、後になって似たようなものが公式で使用可能なカードとして登場した事例はかなりある。
例えば「特定条件で『勝利する』ことができる」「カード2枚をくっつけて1体のクリーチャーとして扱う」「ゲーム外からカードを持ってくる」「コストを支払う前に呪文を使用できる」「無限のマナが出せる→全呪文のコストを完全に踏み倒す」「山札から何かを探している時に見かけたら使ってよい」「山札を全部引ききってしまう」などのカードが後の時代に実装されてしまった。
また、普通に禁止になっているカードの中にも黄泉からの橋という「未来で発売されるカードを再録している」というコンセプトのパックカードもあり、正式収録される予定の未来のパックがまだ発売されていない為「1000日以上発売前から禁止に指定されている」というフレーバーとして最速禁止という記録を持つカードも存在する
余談だが他のTCGにも似たようなセットがあり、例として『ガンダムウォー』の『ガンダムエース編』では、公式使用可能カードと不可能カードが半々なセットである、公式大会使用不可のカードの裏面のデザインが違う事で公式大会使用不可能な事を表している。サクはこの枠で参戦している。
ブシロード製TCGにおける禁止カード
現行のブシロード製TCGの大会環境では、「単一勢力(クラン・タイトルなど)デッキでないと大型大会参加できない」というレギュレーションがメインであった為、(勢力ごとに)使用できるカードの追加を抑えている。そのためか禁止カードが非常に出にくい仕様になっている。
ゲームバランス調整は、枚数制限か選抜制限(デュエル・マスターズの「プレミアム殿堂コンビ」相当)、配置制限、またはエラッタという形で禁止カードが出ないように調整されている。
ただし(数が非常に少ないものの)禁止カードが一応存在する。本項では主にヴァイスシュヴァルツ、カードファイト!!ヴァンガードの例を挙げる。
ヴァイスシュヴァルツにおける禁止カード
ゲーム初期の公式環境ではスタンダード・サイド限定(いわゆる混合勢力デッキ)レギュレーションがメインだったが、後述の神木秋成(ペルソナ3) を筆頭にしたコラボデッキが暴れ回っていたため、2012年夏以降にスタンダード・サイド限定が公式環境から退場し、フォーマットの禁止改定も事実上無期限休止(バランス調整以外の原因による改定はあり)だった⋯が、2022年3月よりスタンダードレギュレーションが公式大会環境の復帰とともに、ゲームバランス調整のためのスタンダード・サイド限定の禁止改定も復活となった。
下記は2022年6月に発効の、ネオスタンダード・タイトル限定(単一勢力限定相当)で使えないカードを挙げる。
- 神木秋成(ペルソナ3) (2022年6月時点、ゲームにおける何万種類のカードのうち、全ての構築条件で使えないカードは、このカードだけとなる。詳しくは個別記事を参照。)
- 情報連結解除(涼宮ハルヒの憂鬱)(バランス調整というより、ゲームコンセプトに反するカードと判断されたため。なお、上記の神木のように「全ての構築条件で禁止改定」と思われたが、なぜかスタンダード・サイドで許された。)
- 飛鷹型軽空母2番艦 隼鷹(艦隊これくしょん)(特定タイトルしか除去できない恒常火力を供与できるため)
- キラキラを求めて 香澄(BanG Dream!)(軽い条件で手札2枚をコンボパーツに変換でき、優秀なカードが多いガールズバンドパーティ勢との相性が良すぎたため)
- 見守る者 学園長(ひなろじ ~From Luck and Logic~)(このタイトルの目玉能力「合体」を使用するたび山札のキャラを1枚サーチ可能、1ターンに複数回使用できる上、合体後のパーツも即座手札に戻ることができたため、通常対処はほぼ不可能だった)
- ギャラクシー すみれ(ラブライブ!スーパースター!!)(通常対処が不可能・特定条件下発動回数が2倍のダメージ効果がぶっ壊れになったため。なお、収録してから190日で禁止指定されるのはフォーマット史上最速。)
カードファイト!!ヴァンガードにおける禁止カード
旧シリーズ時期を含め、ゲームバランス調整用の禁止・制限レギュレーション「カード使用制限に関する追加ルール」では、2018年8月まで直接禁止指定カードは1枚もなかったが⋯
⋯2019年9月1日施行の「カード使用制限に関する追加ルール」の更新では、Pスタンダード(新旧混合)フォーマット限りたがヴァンガード初の「カード使用制限に関する追加ルールの更新によって禁止されたカード」が出てしまった。
2020年3月1日時点でPスタンダードで使えないカードは下記の2枚。
- ラグジュアリーウェーブエリー(守護者とGユニットの数次第で完全ガードに近い防御力を得やすいため。)
- 豊水尊神イチキシマ(相手は守護者が使えない上、自身は手札の数だけパワーバンプそれがGユニットを含むため1枚でもぶっ壊れになったため。収録してから109日で禁止指定される。)
- 旧シリーズ版風炎の獅子 ワンダーエイゼル(イマジナリーギフトのルール変更によってこのカードの手札補充能力がぶっ壊れレベルまでに強化されたため)
バランス調整ではないが、テキスト内に記載された使用期限を過ぎていたにより全てのレギュレーションで使えない学問の体現者 シルベスト、大型大会の統一構築条件「クランファイト」のルール上1枚除いて実質禁止となったコラボレーションクラン「エトランジェ」カードもある。
アンジュ・ヴィエルジュにおける禁止カード
詳細はこちらを参照
ブロッコリー製TCGにおける禁止カード
アクエリアンエイジにおける禁止カード
スタイルに応じて使用可能なカードが異なり、主にエクストリームスタイルに禁止カードが設定されていた。
サービス終了時点における禁止カードは以下の21枚。
- コスプレ売り子
- 辰巫女
- 奉仕お嬢様
- ルサルカ
- アルビノお嬢様
- 瞳天使
- ベルゼバブの渇望
- 新米エスパー
- 幽霊の弟子
- ホムンクルス・ガーデナー
- チャミー・ルームメイツ
- 墓守
- ボルケーノロイド
- 罰当たりロッカー
- 召龍導師
- エレメンタリー・ホムンクルス
- タトゥーデビル
- ワールウィンドシャーマン
- ドラゴンプリンス
- お風呂系女子中学生“明音鈴”
- 買い物ウォリアー
Z/Xにおける禁止カード
2016年4月に「封神指定」という名称で本格的に創設された。名称の由来は統べて識る者ギルガメシュが2016年1月に登場した当初この名称で禁止扱いとなっており、同年3月まで使用できなかったことから。2019年5月現在該当するのは以下の13枚。
- Aウィルスハザードのアクターレ
- 竜水の守護者オーラゲンブ
- 緑竜の息吹
- 獣人ウェアウルスス
- 漢の意地
- 古の夜陰 鵺
- 八宝美神 絶対女王マスティハ
- 『悪疾』の伝道者プレェグ
- 調教師スケルタルトレーナー
- 気高い女王ローリエ
- 道交変形セリウム
- 快速獣人ウェアプロングホーン
- 黄金色の幸せマレイン
デジタルカードゲーム作品における禁止カード
デジタルカードゲーム作品では、ゲームバランス調整はナーフ(カード能力の弱体化、いわゆるエラッタ)をかけられている形が多いだが、禁止カードや制限カードと言う概念はある。なお、システムの不具合が発生したため一旦禁止されたケースもある(初代三国志大戦のR田豊など)。
ハースストーンにおける禁止カード
アリーナモードでは禁止カードは存在している、禁止されたカードはアリーナのカードプール中で出現しなくなる。
しかしこちらの場合、強すぎるカードもちろん、運要素を軽減目的として「弱すぎて全くピックされなかったカード」も禁止された。
構築戦では、一部強すぎたカードは、元の収録カードセットから「栄誉の殿堂入り」に移動という形でスタンダード(最新のカードと常駐カードのみが使用可能)から除外う事例もある。
Shadowverseにおける禁止カード
日本版では禁止カードは名前だけの存在したが該当するカードは無かったが、海外版では禁止カードが一部設定されていた。
しかし、一部ルールにおいて禁止カードが日本でも出ている。詳細はエリカにて。
番外編
MTGなど一部のTCGにおいて、一定期間ごと、その時点からある程度以上古いカードが使用不能になる制度がある(ローテーションと呼ばれることが多かった)。その制度を採用していたTCGの大型大会では複数のルールに設定されたが、最も多くの大会に採用されているルールは「最新カード(+α)」という場合が多かった。
禁止カードと同一視されることがあるが、禁止カードがゲーム全体のバランス調整を目的とするのに対し、その制度は新規プレイヤーと古参プレイヤー間のカード資産の格差解消を目的としており、全くの別物といえる。
遊戯王OCGのステンレス製カードやLyceeの「ver.ALICESOFT XXX Edition」など、最初から公式大会で使用不可だと明記したうえで配布・発売されたカードも存在している。
スラングとしての禁止カード
現在ではTCG界隈の離れてスラングとして「禁止カード」という言葉を使うこともある。
意味合いとしては火の玉ストレートとかライン越えみたいなものに近く、ある特定の属性を持つ者にとっては禁句と言ってもいいような言葉・暴言などを指して「これは禁止カードだろ」といった風に使用する。
関連イラスト
- こちらは、かつての画像トップを飾っていた当時の状況。時の流れは残酷である。