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オーコ

おーこ

TCG『マジック・ザ・ギャザリング』背景ストーリーに登場するプレインズウォーカーの一人。
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概要編集

フェイ(妖精的な種族)のプレインズウォーカー。男性。肌は灰白色で、顔の上半分や手は青い。尖った耳を持つ。


自惚れるほどのカリスマ性を持ち、謎めいていてずる賢く、虚栄心の強い人物。極めて強力な変身能力を持つシェイプシフターである。緑・青・紫の魔力の茨を操り、敵を捕縛する。また、呪われし狩人ガラクに命を狙われた際に暗示をかけ『忠犬』という名前を与えて下僕としたりと催眠魔法にも精通している。


オーコはどこからでも偽善を探し出す。だが何が偽善かという彼独自の定義は、しばしばかなり残酷な『悪戯』を招く。結婚式を台無しにしたり、人生最高の瞬間に当たるスポットライトを奪ったり、母親に我が子が戦地から帰還したと思わせたり――何物も神聖と見なさないオーコにとっては、これらはすべて変身能力による素晴らしい冗談に過ぎないのだ。


ちなみに『エルドレインの王権』の背景ストーリーで初登場しているが、同ストーリーに登場する次元エルドレインの出身ではない。

たしかにエルドレインではフェアリーを指す「Fae」も「フェイ」と訳されているが、それとは綴りが異なる。


カード性能編集

トリックスター、オーコ編集

マナコスト(4)(緑)(青)
カードタイプ伝説のプレインズウォーカー — オーコ
初期忠誠度4
能力[+1]:あなたがコントロールしているクリーチャー最大1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターを2個置く。
[0]:あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、トリックスター、オーコはそれのコピーになる。このターン、これに与えられるダメージをすべて軽減する。
[-7]:ターン終了時まで、あなたがコントロールしている各クリーチャーはそれぞれ、基本のパワーとタフネスが10/10になりトランプルを得る。

エルドレインの王権のプレインズウォーカーデッキに収録されたカード。

いずれもクリーチャーに関連した能力であり、クリーチャー主体のデッキで使うことが想定されている。

構築基準で見るとボード・アドバンテージやハンド・アドバンテージを全く得られず、6マナのプレインズウォーカーとしてはかなり地味で、採用は難しい。


王冠泥棒、オーコ編集

マナコスト(1)(緑)(青)
カードタイプ伝説のプレインズウォーカー — オーコ
初期忠誠度4
能力[+2]:食物・トークンを1つ生成する。
[+1]:アーティファクト1つかクリーチャー1体を対象とする。それは能力をすべて失い、基本のパワーとタフネスが3/3の緑の大鹿・クリーチャーになる。
[-5]:あなたがコントロールしているアーティファクト1つかクリーチャー1体と、対戦相手がコントロールしていてパワーが3以下のクリーチャー1体を対象とし、それらのコントロールを交換する。

・食物・トークン ―「(2),(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたは3点のライフを得る。」を持つ無色の食物・アーティファクト・トークン。


エルドレインの王権で登場した緑青のプレインズウォーカーカード。同セットの固有メカニズムである食物・トークン生成能力や3/3の能力無しクリーチャーへの強制変身能力を持つ一癖あるカード。


このカードの恐ろしい点はマナコストと忠誠度の増減。

合計マナコスト3に対し初期忠誠度は4。出してすぐ能力を起動させれば序盤から5や6に到達する。そのため、PW対策を火力やダメージで行うデッキからすればかなり硬い相手。

緑で3マナというのもまた強みで、同色特有のマナ生成軽量クリーチャー(同セット内では『金のガチョウ』というカードが該当。テキストは外部リンクを参照)を経由すれば、スタンダードでも最速2ターン目に着地する

また、3/3の能力無しクリーチャーへの強制変身能力も除去として見ると使いにくいように見えるが、

  1. 相手の大型クリーチャーや強力なパーマネントも能力無し3/3になるのでデバフ代わり あくまで破壊ではないのでワムコのような危険なクリーチャーも押さえ込める
  2. アーティファクトも対象に取れることを活かした妨害 強力なアーティファクトを主軸にすえたデッキの中核や装備品・機体デッキの主力を能力無し3/3にして引っ掻き回す
  3. 出番の無くなった自分の小型クリーチャーを3/3にして打点強化
  4. アーティファクトをクリーチャー化して盤面強化、このカードの場合は自前でアーティファクト・トークンを用意できる為、単独で頭数を揃えれる

と、色々な活用方法がある。


使いこなせれば食物トークンを活用するデッキはもちろんのこと、強制変身能力でコンボデッキへの妨害や牽制・除去や勝ち筋を戦闘と火力ダメージに頼ったデッキ相手の延命手段・アーティファクトとシナジーを形成するカード中心のデッキでの数確保役と様々な使い道が存在し、使用可能なほとんどのフォーマットに進出し、それぞれの環境に影響を与えているエルドレインの王権のパワーカードとして多くのプレイヤーの注目を集めることとなる。


  • 禁止カード化

1年に数回行われるマジック界最高峰の大会ミシックチャンピオンシップの2019年度大会「ミシックチャンピオンシップリッチモンド19」にて、全体の69%ものプレイヤーが王冠泥棒、オーコを使用するという、ミシックチャンピオンシップ史上前例のない圧倒的な結果となった。マジックの歴史に残る一強環境は、公式にミシックチャンピオンシップ:オーコと呼ばれ、その流行ぶりはオーコの秋とまで揶揄されるほど。

それに加え、デッキの軸となるクリーチャーやアーティファクトを環境から締め出し、メタゲームとゲームプレイの多様性を奪っていることも問題視された。


MTGアリーナのブロール(統率者戦のバリエーションのひとつ)では2019年11月5日より禁止カードに指定、スタンダード禁止と同日の11月22日より、実際の紙のゲームでも禁止カードに指定される。(詳しくは禁止告知米公式もしくは日本公式の翻訳記事を参照)

さらには2019年よりはじまった新フォーマットであるパイオニアでも、同年12月16日より、禁止カードに指定され。翌年2020年1月14日では、これとシナジーを持つ最高工匠卿、ウルザを使用したデッキが高い勝率を記録したことに加え、競技モダンのデッキの40%近くで使われたことを受けてモダンにおいても禁止カードに指定、それだけにとどまらず2021年2月15日にはレガシーでも禁止カードに指定されてしまった。

これに関して公式はプレイデザインの教訓において、オーコのカードパワーを高く設定しすぎたことを認め、謝罪している。


ちなみに発売から49日で禁止されたというのは歴代マジックのカードの中でもかなり早く、これより早いのは最速禁止カードとして知られる『記憶の壷』等々数えるほどしかない。


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