概要
最古参のプレインズウォーカーの一人。猛禽類のような翼とエメラルド色に輝く白銀の鱗で身を包む巨躯の精霊ドラゴン。性別は男性。
彼の生存は次元タルキールに棲息するドラゴンの発生源である「龍の嵐」と連動しているようで、彼が死ぬとこの嵐が止み、新たな世代が生まれなくなったドラゴン族はこの次元の「カン(君主)」たちによって絶滅させられてしまった。
同じくドラゴンのプレインズウォーカーであるニコル・ボーラスと戦闘を行い、殺害されたが、タイムスリップしたサルカン・ヴォルの行動によって死の運命を変更され、
これによりタルキールにおいてドラゴンも存続し、逆にカンたちを倒し有力な種族となった。
キャラクター像
無色の魔法について深い知識を持ち、これを応用した不可視のブレスの使い手でもある。
太古の昔よりプレインズウォーカーとして生きてきた彼は悠久のタイムスケールと多元宇宙全体を俯瞰するマクロな視点の持ち主である。
次元の誕生から崩壊までを観察し、そこに至るエネルギーの働きを学ぶ事で彼は自身の魔法スタイルを編み上げ、その探究心は止む事がない。
ウギンの目的は多元宇宙全体の最深部にある謎を解き明かすことである。
彼は多元宇宙のあらゆる物を侵食するエルドラージにも強い興味を抱き研究するのだが、この危険極まり無い存在に対し、自身が強大な力を持ちながら滅ぼそうとはせず、他の者が倒そうと試みる事に不快感を露にする。
そこでソリン・マルコフ、ナヒリという他のプレインズウォーカーたちと協力し、エルドラージを封印した。
その後、現地の住民の中でその記憶が神話の神々になるほどの時間が経った後、ニコル・ボーラスの暗躍によりエルドラージの封印が解かれる。
また、長き刻を生きるプレインズウォーカーゆえか、
次元ゼンディカーで被害を及ぼすエルドラージと戦う術を求めて相対したジェイス・ベレレンにエルドラージの本質に言及する一方で“殺害ではなく封印”で対処することを念押しする、
やむなくエルドラージのタイタンのうち二柱を完全に殺害・破壊した事を知ると若干の怒りを示しながらその行為が多元宇宙に及ぼす影響は未知数であるため死骸の研究を邪魔せぬように厳命し飛び去って行く、
などマクロすぎる視点ゆえに若き世代のプレインズウォーカーたちを唖然とさせる一面も垣間見える。
カード性能
精霊龍、ウギン
マナコスト | (8) |
---|---|
カードタイプ | プレインズウォーカー — ウギン |
初期忠誠度 | 7 |
能力 | [+2]:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。精霊龍、ウギンはそれに3点のダメージを与える。 |
[-X]:点数で見たマナ・コストがX以下の、1色以上の色を持つ各パーマネントをそれぞれ追放する。 | |
[-10]:あなたは7点のライフを得て、カードを7枚引く。その後、あなたの手札にある最大7枚までのパーマネント・カードを戦場に出す。 |
ゼンディカーブロックで一部のカード名やストーリーで名前が出てくる(さらに遡れば時のらせんブロック第三エキスパンション未来予知収録の幽霊火のフレーバテキストに精霊ドラゴン、ウージンという名前が出てくる)のみであったが、2015年1月23日発売の運命再編で満を持してカード化。
ライバル・ニコル・ボーラスとタイマンすると忠誠度+3能力を持ってるため3点ダメージを与えても即回復され[-X]能力はマナコストが高すぎて通用しない。背景ストーリーのように敗北は必須である……
ただしそれはストーリー再現した場合の話
前述の[-X]能力は出した直後ならマナコスト7までのカードなら複数体なぎ払える。コレはライバルのボーラスやもう一人の無色でカード化したプレインズウォーカーにはできない芸当。
またやはり召喚には重めの8マナかかるため採用できるデッキは他同様長期戦前提のコントロールデッキのなるのだが、マナコストは無色なので色を選ばない。そのため緑得意の土地サーチ呪文でマナを大量確保して優位に立つ戦い方をするデッキでも活躍可能。
マナコストこそ大きいものの、差別化できる要素と盤面の制圧力は十分にある。
召喚成功させて『旧世代PWなめるなよ』といわんばかりの暴れっぷりを見せてやろう。
人知を超えるもの、ウギン
マナコスト | (6) |
---|---|
カードタイプ | 伝説のプレインズウォーカー — ウギン |
初期忠誠度 | 4 |
能力 | あなたが無色の呪文を唱えるためのコストは(2)少なくなる。 |
[+1]:あなたのライブラリーの一番上のカードを裏向きに追放し、それを見る。無色の2/2のスピリット・クリーチャー・トークンを1体生成する。そのトークンが戦場を離れたとき、その追放したカードをあなたの手札に加える。 | |
[-3]:1色以上の色を持つパーマネント1つを対象とし、それを破壊する。 |
2019年発売の灯争大戦で満を持して登場した2枚目のウギン。
+1能力はトークンを生成。攻め手を増やしながらアドバンテージに繋がる、強力な能力。
-3能力は有色パーマネントの除去。制限が緩く使いやすい除去能力で、対戦相手のデッキタイプを選ばない。クリーチャー、プレインズウォーカーの除去はもちろんのこと、黒や赤のようなエンチャントを除去できるようなカードが少ない色のデッキでもそれらに対処可能になるのも見逃せない。ただし最初にこれを起動すると忠誠度が1まで減ってしまい、容易にダメージで退場させられてしまうことには注意。
無色でありながら+1、-3ともに汎用性が高い強力なプレインズウォーカー。
ただし灯争大戦周りのスタンダード環境では有用な無色呪文が乏しいので常在型能力が腐ってしまうが。
こちらは灯争大戦のストーリーの結末を反映したのか-3能力でボーラスを倒す事が可能になっている
なお、日本語版のブースターパックに限り、50%の確率で日本イラストレーター描き下ろしのオリジナルアート版プレインズウォーカー・カードが通常版の代わりに封入されており、
担当するのは前河悠一氏。
関連タグ
サルカン・ヴォル(命の恩人)
エルドラージ(止めるべき脅威)
ニコル・ボーラス(命を狙われた敵。後に双子の兄弟である事が判明した。)
外部リンク
『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「精霊龍、ウギン」の紹介記事
『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「精霊龍、ウギン」の壁紙ダウンロード
『タルキール覇王譚ブロック』
『戦乱のゼンディカーブロック』
『基本セット2019』
ボーラス年代記
- 「ボーラス年代記:双子と双子」
- 「ボーラス年代記:最初の教え」
- 「ボーラス年代記:見えざるもの」
- 「ボーラス年代記:不実の囁き」
- 「ボーラス年代記:炎と血」
- 「ボーラス年代記:心安い異邦人」
- 「ボーラス年代記:もう一つの視点」
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