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エルドレイン

えるどれん

トレーディングカードゲーム、マジック・ザ・ギャザリングの拡張パック名および背景ストーリーに登場する次元の一つである。ここでは背景ストーリーの舞台となった次元を同じくする拡張パックについても解説する。
目次 [非表示]
  1. トレーディングカードゲームマジック・ザ・ギャザリングの背景ストーリーの舞台である多元宇宙に存在する次元の一つ。
  2. 同ゲームのエキスパンション名、『エルドレインの王権』。背景ストーリーではエルドレイン次元を舞台とした物語が描かれるカードセットである。

『エルドレイン』次元の概要編集

多元宇宙に存在する次元ひとつ。

高潔なる騎士と魅惑のおとぎ話の世界。

煌びやかな城に住まうお姫様と王子様、美徳を掲げて人々を守る騎士。美味しいお菓子の家や魔法の馬車とガラスの靴。いたずら者の妖精はどこにでも入り込んで悪さをし、深い森の中には永遠の若さを求める邪な魔女が住む。一方で秘密と引き換えに真実を教えてくれる鏡や、永遠の命が手に入るという秘宝が伝説にうたわれ、大人も子供も同じく惹きつけられてやみまない。


遠い昔、王国を統べていたのはエルフだった。伝わるところによれば、彼らは高慢で尊大、虚栄心が強く残忍で、あらゆる不道徳な魔法を野放図に使用していた。しかし力をつけた人間が、エルフの王位を転覆させ、五つの宮廷を創り上げた。今では多くのエルフが僻境に逃れているが、一部のエルフはロークスワインに留まり、人間と共存している。


伝説の幻獣『探索する獣』から課せられた探索行を達成したアルジェナスは五つの宮廷で騎士の称号を得て崇王の座に就き、彼の統治の下、王国には平和と秩序が訪れた。


主な王国編集

アーデンベイル編集

白の宮廷。忠誠を美徳とする。紋章は炎の円環。

崇王アルジェナス・ケンリスは王国全体の統治者であると同時に、アーデンベイルの統治者でもある。アルジェナス不在の時期は、その妃たる女王リンデン・ケンリスがアーデンベイルを統治していた。


アーデンベイル城は忠誠の円環の魔法に守られている。騎士は白く輝く炎でできたこの円環をくぐり、その忠誠を示さなければならない。値せぬ者は灰と化す。


ヴァントレス編集

青の宮廷。知識を美徳とする。紋章は鍵穴。魔術師ガドウィックが統治している。


メア湖の中心に建てられたヴァントレス城の中には、魔法の鏡インドレロンが置かれている。インドレロンはあらゆる質問に真実の答えを授けてくれるが、そのためには対価として誰にも知られていない秘密を明かさなければならない。


ロークスワイン編集

黒の宮廷。執念を美徳とする。紋章はゴブレット。エルフの女王アヤーラが統治している。


生者に永遠の若さを与え死者をも蘇らせるという秘宝、永遠の大釜を所有していたが、今は失われている。大釜を失って以来、ロークスワイン城は宙に浮いたままとなっている。この秘宝を求めて探索に赴き、命を落とす騎士は後を絶たない。


エンバレス編集

赤の宮廷。勇気を美徳とする。紋章は菱形と三本の槍。評議会が統治している。


名高いその試合場には、自らの力を示すべく各地から闘士が集まる。宮廷の宝はエンバレスの宝剣


ギャレンブリグ編集

緑の宮廷。強さを美徳とする。紋章は一組の槌。巨人の王ヨルヴォが統治している。


ここには人間の隆盛以前の時代に巨人によって築かれた環状列石、グレートヘンジがある。これは巨大な日時計であり、僻境の中心部へと繋がる魔法の門でもある。


エキスパンション:エルドレインの王権の概要編集

アーサー王伝説とおとぎ話がモチーフの次元、エルドレインを舞台とする。5つの宮廷に支えられた王国の平和は、王の行方が分からなくなったことによって破られつつある。王家の跡継ぎであるローアン・ケンリスとウィル・ケンリスは、王を見つけるために探索へ向かう。


イニストラード・ブロック等と同じようにフレイバー先行でカードをデザインしたトップダウン・デザインのセット。アーサー王伝説の部分が中核を成しており、それを彩るのがおとぎ話の部分となっている。ここで言う「おとぎ話」とは、本やアニメ映画になっているようなヨーロッパ風のフォークロア(伝承)を指している。


おとぎ話に頻出する要素として食物・トークンが登場。生け贄に捧げることでライフを得るアーティファクト・トークンであり、これらを「食べる」ことで効果を発揮するカードも多数収録されている。


当事者カード編集

文章欄が開かれた本のようになっており、左側のページに別個の小枠で『出来事』が書かれたクリーチャー・カード。


当事者カードを唱える際、クリーチャーとしてか、出来事として唱えるかを選ぶ。『出来事』として唱えることを選んだ場合、そのカードを追放する。そのカードが追放されている限り、あなたはそれをクリーチャーとして唱えてもよい。


要するに

クリーチャーとして唱える

または

『出来事』として唱える→専用の追放領域におく→クリーチャーとして再度唱える

と2種類の使用方法のあるカードとなっている。

カード・タイプやマナ・コストが変化するため、他のカードとの相互作用がややこしいため注意。


ルール上特殊な追放ゆえに、エルドレインの王権のトークン・カードには、追放中の出来事カードを示しておくための「進行中の出来事」カードが存在する。


プロジェクト・ブースター・ファン編集

プレイヤーがブースターパックを開封する楽しみを増やす目的として、ブースターパックからはプレミアム・カード以外にも特定の確率でイラスト違いの枠無しプレインズウォーカーカードや特殊な枠のショーケース・カードが出現する。他にも拡張アート枠・カードやプレミアム・カードが封入されたコレクター・ブースターパックなどブースター商品のラインナップも増やしている。

詳しくは公式記事を参照。(外部リンク)


関連ページ編集

MTG

次元(MTG)

エンバレスの宝剣


同次元出身のプレインズウォーカー編集

ローアン・ケンリスウィル・ケンリス


灯争大戦 → エルドレインの王権 → テーロス還魂記

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