- トレーディングカードゲーム・マジック・ザ・ギャザリングの背景ストーリーの舞台である多元宇宙に存在する次元の一つ。
- 同ゲームのエキスパンション名、あるいは『イクサラン』、『イクサランの相克』の2つのセットからなるエキスパンションブロック。
※次元:『マジック・ザ・ギャザリング』背景ストーリーに複数存在する異世界の一つのこと。
※プレインズウォーカー:次元間を移動できる能力者のこと。
『イクサラン次元』の概要
イクサラン/Ixalanとは、トレーディングカードゲーム、『マジック・ザ・ギャザリング』の背景ストーリーに登場する架空の次元(異世界)の一つであり、その次元を舞台とした物語が描かれるカードセット名でもある。
プレインズウォーカー、ファートリの故郷であり、
プレインズウォーカー、ジェイス・ベレレンがアモンケットでのニコル・ボーラスへの敗北後漂着した次元である。
・海賊がモチーフの「鉄面連合」
・中南米原住民がモチーフの「太陽帝国」
・コンキスタドールがモチーフの「薄暮の軍団」
・マーフォークの「川守り」
の四勢力が財宝を求め航海や探検を行い、時に衝突し交戦する次元である。
また、イクサランにはプレインズウォーク(プレインズウォーカーの次元間移動能力)を妨げる謎の力が存在するらしく、一度イクサランに入ったプレインズウォーカーは事実上別次元へ行くことが不可能となるようであり、アングラスはイクサランを脱出する方法を求めている。
主要部族及び勢力
- 鉄面連合
トレゾン大陸を追われた人間の子孫達、オーク、ゴブリン、セイレーンなどの種族からなる、財宝を狙い、航海を行い、太陽帝国や薄暮の軍団に対し略奪行為を行う海賊団。
- 太陽帝国
皇帝アパゼク・イントリ三世の統べる、イクサラン大陸に存在する人間の帝国。太陽帝国の騎士達は恐竜を乗騎として戦う。版図を拡大するため川守りと対立している。
- 薄暮の軍団
女王の統べるトレゾン大陸に存在する祖国の法と、「薄暮教会」の信仰に従い、「罪人の血しか吸わない」という「断血」を行う習慣を持つ吸血鬼の宗教騎士団。吸血衝動を止め、血の要らない永遠の生命を得るため、修道院から奪われた「不滅の太陽」を取り戻すためにトレゾン大陸より海を渡りイクサラン大陸へと侵攻を行っている。また、ストーリーチーム曰く「吸血鬼に生死の概念はない」という(少なくとも、数百年間老いることもなく生き続けられることは間違いない)。
- 川守り
イクサラン大陸に住まうマーフォーク。イクサラン大陸を流れる川の九つの支流ごとに「形成師」と呼ばれる自然を操る強大な魔術と知恵を持ったシャーマンが率いる九の大部族が存在する。「形成師」となるマーフォークは、各支流が「秘密の名を教える」事によって選ばれ、形成師となって以降は、「コパラ川に選ばれた形成師がコパラと名乗る」ように、自身を選んだ支流に対応する「秘密の名」を名乗る。
キーワード
オラーズカ
「黄金の都」、「黄金都市」などの名で呼ばれる伝説の都市。
ヴラスカ率いる海賊船、「喧嘩腰」号の航海の目的地であり、ヴラスカは「オラーズカの方角を指す」という奇妙な道具、魔学コンパスをニコル・ボーラスから預けられている。
鉄面連合の海賊、太陽帝国の人間、薄暮の軍団の吸血鬼らが探しているが未だ辿り着いた者はいない。
川守りのマーフォーク達が「彼ら自身にとっても秘密とする」という誓いを立て、オラーズカの秘密に近付こうとする者達から、命を奪うことすら厭わぬ断固とした姿勢で守護している。
川守りのマーフォーク達の言葉によると、悪用されると大きな危険をもたらす絶大な力を秘めているようである。
ヴラスカ海賊団が辿り着いた際は尖塔のみが覗いていたが、その直後に地割れと共に浮上する。
その後は浮上したオラーズカに辿り着いた各勢力により、不滅の太陽の所有権を巡っての争いの地となる。
不滅の太陽
とてつもなく強大な力を持つアーティファクト。薄暮の軍団やアングラスらが狙っており、ニコル・ボーラスがヴラスカを送り込んだ真の目的も不滅の太陽を用いることである。
かつては聖エレンダとその同志によってトレゾン山中に存在する修道院で守られていたが、「悪辣なるペドロン」と呼ばれる裏切り者が聖エレンダ以外の守護者を皆殺しにして奪い取り、「翼ある空の獣」と呼ばれる何者かが「悪辣なるペドロン」の手より更に奪い取り、太陽帝国や川守りの住まうイクサラン大陸へと奪い去ったとされている。
・薄暮の軍団の吸血鬼達は「吸血衝動を止め、血の要らない永遠の生命を得られる」と考えている。
・イクサランから別の次元への脱出を目指すアングラスが探し求めている。
・川守りのマーフォーク達は、「不滅の太陽はかつてこの大地に破滅をもたらし、私達はかろうじて生き残ったに過ぎません」、「不滅の太陽の歴史は、それを誤って用いた者の歴史です」と非常に厳重に警戒している。
などといった描写が見受けられ、
また、
「かつて太陽帝国が不滅の太陽を手に入れた時、彼らは途方もない都市オラーズカを築き、人々へと繁栄と発展の新時代をもたらしたが、やがて一人の皇帝がそれを悪しき目的に用いた」
ために「絶滅の星」に描かれる大惨禍を引き起こしたという。
正体は、かつてプレインズウォーカーであったアゾールが自身のプレインズウォーカーの灯(プレインズウォーカーとしての力)を捧げて作り上げた次元渡りを妨げるためのアーティファクト。
本来アゾールは千年以上前に同志と共に旧く強大なる邪悪なプレインズウォーカー、ニコル・ボーラスを封じる計画を立てており、しかしその計画は何らかの理由で失敗し灯を喪った彼はイクサランに滞在し続けることとなった。
イクサランに囚われた彼は様々な国家や種族に不滅の太陽を授けてはその力を正しく用いる統治者たる資格がないと見なしたならば持ち去り別の種族に授けていくということを繰り返してはイクサランに相応しい統治者と法を授けようとしていたが、結果として不滅の太陽を奪われた様々な国家や種族が自身の手に不滅の太陽を取り戻すべく争い合う不和と争乱の種を撒いてしまったというのが各勢力が自身の不滅の太陽の所有権の正当性を主張する真相なのであった。
)
イクサラン・ブロックの概要
大航海時代がモチーフの次元、イクサランを舞台とする。
第1セット、イクサランは2017年9月29日発売。キャッチコピーは「未踏の地へ挑め」。
第2セット、イクサランの相克は2018年1月19日発売。キャッチコピーは「領有を告げ、敵対者を制圧し、都市を支配しましょう」。
再登場能力ではタルキール・ブロックより強襲。
これは1体以上のクリーチャーで攻撃していた場合、何らかの恩恵を得るという荒々しい特殊能力。
また、新登場能力には激昂が登場。
その能力を所持するクリーチャーにダメージが与えられるたびに誘発する特殊能力。
カードのフレイバー面(モチーフの特色や背景ストーリーなど)を重視してデザインされたエキスパンションで、やがてそこにプレイヤーよりかねてから望まれていた海賊や恐竜といった要素が加わり、4つの部族の対立というセットのテーマが固まっていった。
勢力 | 色の組み合わせ | メカニズムや特色 |
---|---|---|
鉄面連合(海賊) | 青黒赤 | 強襲、宝物トークン |
太陽帝国(恐竜+人間) | 赤緑白 | 激昂、タフネス参照 |
薄暮の軍団(吸血鬼) | 白黒 | ライフの回復及び支払い、クリーチャートークン |
川守り(マーフォーク) | 緑青 | +1/+1カウンター、ブロック制限能力 |
それ以外だと、
- イニストラードを覆う影・ブロック以来の両面カードが登場。条件を満たせば第2面が強力な特殊土地となるあ
- 「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナ1点を加える。」というマナ能力を持つ独自の宝物アーティファクト・トークンが登場。
と探索者が未知の「場所」を発見する事を強く意識したエキスパンションとなっている。
なお、
大型セットと小型セットが組み合わさったブロックという構成は、イクサラン・ブロックが最後となる。
ルール変更
イクサラン発売に伴う総合ルールの更新では、プレイングに関わる大きなルール変更が行われた。
プレインズウォーカーの唯一性ルールが廃止された。代わりにすべてのプレインズウォーカーが「伝説の」の特殊タイプを持つこととなり、レジェンド・ルールの影響を受ける。
簡潔に書くとこれまでプレインズウォーカー・タイプを同じくするカードを複数並べることが不可能だったのだが、
『伝説のクリーチャー同様に同一のカードは場に1枚しか出せない』に変更された。
(カード表記も以後は伝説のプレインズウォーカー — ○○という風になる)
カード情報の漏洩
2017年6月中旬、インターネット上にイクサランのプレミアム・カードの未裁断シートと思われる画像が流出した。ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社はリークに対するポリシーに従い真偽に関する声明を出すことは無かった。
その後、イクラサン・プレビュー・シーズン一週間前の8月28日に、それが印刷所より盗難されたアンカット・シートであることが発表された。同時に漏洩したすべてのカードの正式な公開が行われ、プレビュー・シーズンはコモンやアンコモンの公開数を増やしたり、通常発売後に行うカード・デザインに関するコラムを前倒しにすることが発表された。
このような行為は犯罪になります。
良いプレーヤーはルールを守って楽しくゲームしましょう
『イクサラン・ブロック』の背景ストーリー(外部リンク参照)
多元宇宙において最も旧く強大にして邪悪なるプレインズウォーカー、ニコル・ボーラスを打倒すべく彼の拠点であるアモンケット次元を訪れたゲートウォッチの面々。
しかし、絶大なボーラスの力の前にゲートウォッチは為す術なく敗れ去り、敗走を強いられた。
ゲートウォッチの一人であるジェイス・ベレレンは心を壊されそうになり、行く先すら分からぬ無我夢中の逃走の中イクサラン次元へと漂着する。
『イクサラン』 物語アーカイブ
『イクサランの相克』物語アーカイブ
背景ストーリーコミカライズ
背景ストーリー解説編
イクサラン・ブロックの物語における主な登場人物
プレインズウォーカー
(『『イクサラン』プレインズウォーカー達の軌跡』)(外部リンク参照)
ジェイス・ベレレン
「今のその人を形づくるのは状況でも過去でもなくて、未来をどうするかっていう選択です。」
アモンケットでのニコル・ボーラスへの敗北後、辛うじて命だけは助かったものの、
イクサランのとある小島に漂着し、
自身が何者なのか、名前すら忘れてしまった記憶喪失状態で目覚める。
記憶喪失により、制御できない幻影魔法として不完全な記憶の断片が現れる中で漂流生活を行い、難破したところでヴラスカ率いる海賊船「喧嘩腰」号に拾われ、乗組員としてヴラスカを手伝うことになる。
ヴラスカと心を通わせ、ヴラスカがニコル・ボーラスから預けられた魔学コンパスの謎を解き明かすも、直後に海難に見舞われ、イクサラン大陸に漂着する。
その後はヴラスカと共にオラーズカを目指し、魔学コンパスを巡る争奪戦の末、オラーズカ浮上の地割れに巻き込まれ、突如取り戻した記憶の激しい奔流にもがき苦しむ。
ニコル・ボーラス自身は未だジェイスがイクサランに逃げ延びたことは感知していない。
この次元での姿は、「狡猾な漂流者、ジェイス」、「巧妙な精神魔道士、ジェイス」としてカード化されている。
(『孤独のジェイス』、『敏腕船長ヴラスカ』、『変わりゆく先に』、『争奪戦 その1』、『争奪戦 その2』、『『イクサラン』ストーリー・10の気になる疑問』、『『イクサラン』プレインズウォーカー達の軌跡』、『溢れ出る記憶』、『太陽の向こう側』、『調停者、不和を撒く』、『妨害工作』、『彼らの謀り』)(外部リンク参照)
(『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「ジェイス・ベレレン」の紹介記事)(外部リンク参照)
(『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「狡猾な漂流者、ジェイス」の壁紙ダウンロード)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「ジェイス・ベレレン」の項目)(外部リンク参照)
ヴラスカ
「ジェイス。私も、お前を知って誇らしく思うよ」
ニコル・ボーラスに「ゴルガリ団のギルドマスターにする」という報酬と引き替えに、
「イクサランにある、黄金の都オラーズカにある物品を運び込む」という依頼と依頼遂行に必要な航海術の知識を与えられ、海賊船「喧嘩腰」号の船長として航海を行っている。
航海の途中、偶然にもかつての宿敵たるジェイスと再会を遂げる。記憶を失っている彼に困惑しつつも、「喧嘩腰」号の乗組員として迎え、互いの過去について語らううちに、今の自身の在り方を肯定され、心通わせる。
「喧嘩腰」号をマーフォークの起こした津波で喪い、イクサラン大陸に漂着した後、ジェイスと共にオラーズカを目指すことになる。
魔学コンパスを巡る争奪戦の末、魔学コンパスを奪還しオラーズカに辿り着くも、オラーズカ浮上の地割れに巻き込まれ、ジェイスが記憶を取り戻したことを悟る。
ニコル・ボーラスがヴラスカを選んだ理由の一つとして、「その野心と潜在能力に目を付けた」ことが挙げられているが、ジェイスとの再会は全くの偶然である。
この次元での姿は、「秘宝探究者、ヴラスカ」、「ゴルゴンの陰謀家、ヴラスカ」としてカード化されている。
(『敏腕船長ヴラスカ』、『変わりゆく先に』、『争奪戦 その1』、『争奪戦 その2』、『『イクサラン』ストーリー・10の気になる疑問』、『『イクサラン』プレインズウォーカー達の軌跡』、『溢れ出る記憶』、『太陽の向こう側』、『調停者、不和を撒く』、『妨害工作』、『彼らの謀り』)(外部リンク参照)
(『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「ヴラスカ」の紹介記事)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「ヴラスカ」の項目)(外部リンク参照)
ファートリ
「世界には二種類の詩しかないの。良い詩と、正直な詩。良い詩は賢い詩。凄く頑張れば誰だって賢くなれる。でも正直な詩はその中に魔法があって、他の皆に、あなたが感じていることを感じさせる力がある。これは、とっても強い魔法よ」
人間の女性。
イクサラン出身であり、イクサランの物語が初登場となる。
「太陽帝国」の忠実にして優秀なる騎士にして詩人。
太陽帝国において各世代に一人しか与えられない、物語を守り、出来事や事件を言葉へと織り上げる「戦場詩人」の地位を得ることを目指している。
「不滅の太陽」を狙う謎の海賊、アングラスとの戦いの中、死を覚悟した際、「暖かな黄金色に輝く都市」の風景を見る。
ファートリの見た光景を「黄金の都の幻視」と考えた太陽帝国の皇帝、アパゼク・イントリ三世により、戦場詩人の地位を報酬として黄金の都、オラーズカ探索の命を受け、冒険に出る。
黄金の都への案内人として川守りのマーフォークを探す中、ティシャーナと出会い、行動を共にする。
ヴォーナから魔学コンパスを奪うも、ヴラスカ海賊団に奪還される。
「戦場の詩人、ファートリ」、「恐竜騎士、ファートリ」、「光輝の勇者、ファートリ」としてカード化されている。
(『問われる自信』、『争奪戦 その1』、『争奪戦 その2』、『『イクサラン』プレインズウォーカー達の軌跡』、『太陽の向こう側』、『調停者、不和を撒く』、『物語を伝える者』、『彼らの謀り』)(外部リンク参照)
(『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「ファートリ」の紹介記事)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「ファートリ」の項目)(外部リンク参照)
アングラス
「地位は自由をくれんよ」
ミノタウロスの男性。
イクサランの物語が初登場となる。
ミノタウロスはイクサランに存在しない種族であるため、「雄牛の頭を持つ異形の海賊」としてイクサランの住民に伝わっている。
イクサランから別の次元へのプレインズウォークを行うことができなくなってしまったらしく、
海賊となり、イクサランを脱出するための力として、「オラーズカ」を目指し、イクサランからの脱出を願うプレインズウォーカーの同志を探している。
その正体は、とある未知の次元において二人のかわいい娘をはじめとする家庭を持ち、鍛冶屋を営む人物。
かつては鍛冶屋を営む傍ら多元宇宙を旅しては娘達にお土産を持って帰る暮らしをしていたが、数年前の週末に多元宇宙への旅に出た際イクサランに辿り着き、故郷に帰ることができなくなってしまった人物であった。
「炎鎖のアングラス」、「ミノタウルスの海賊、アングラス」としてカード化されている。
(『問われる自信』、『争奪戦 その2』、『『イクサラン』ストーリー・10の気になる疑問』、『『イクサラン』プレインズウォーカー達の軌跡』、『太陽の向こう側』、『調停者、不和を撒く』、『物語を伝える者』、『彼らの謀り』)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「アングラス」の項目)(外部リンク参照)
川守り
コパラ
「全力をもって、黄金の都が誰かの手に渡ることを防がねばなりません。私達自身も含めてです。そして、そのような力を手にしたいと熱望する者は誰であろうと私は信用しません」
イクサラン大陸を流れる川の九つの支流の一つに選ばれた「形成師」と呼ばれる川守りのシャーマンの一人。
その名が表すとおり、コパラ川に選ばれた者である。
最年少の形成師であり、
「自身を未だ未熟な者、自身を信頼する皆のためまだ学ぶべき多くのことがある」
と考え、最年長の形成師であるティシャーナを師と慕う謙虚な性格。
「波を司る者、コパラ」としてカード化されている。
(『形成師』)(外部リンク参照)
(『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「波を司る者、コパラ」の壁紙ダウンロード)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「コパラ」の項目)(外部リンク参照)
ティシャーナ
「これ以上の生命を危険にさらすのはおやめなさい。偶発に偶発で応えるのはおやめなさい。非道に非道で応えるのはおやめなさい」
マーフォークの女性。
イクサラン大陸を流れる川の九つの支流の一つに選ばれた「形成師」と呼ばれる川守りのシャーマンの一人。
最年長の川守りであり、かなりの高齢。
他の形成師からも師と慕われるほどの、穏やかで聡明な女性。
オラーズカを手にしようとするクメーナを説得しようとするも殴り倒され、ファートリ達と共にクメーナがオラーズカを手にするのを、イクサランそのものの危機を止めるべく行動を共にすることを決める。
「轟く声、ティシャーナ」としてカード化されている。
(『形成師』、『争奪戦 その1』、『争奪戦 その2』、『『イクサラン』プレインズウォーカー達の軌跡』、『調停者、不和を撒く』、『物語を伝える者』)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「ティシャーナ」の項目)(外部リンク参照)
クメーナ
「時は来たのです。我ら自身が不滅の太陽の力を行使せねばなりません、さもなくばそれが敵の手に落ちるのを見ることになるでしょう。太陽は空から落ち、水は冷え、我らを抱くこの大地は墓となりましょう。今、断固として行動しない限りは。選択の余地はありません!」
マーフォークの男性。
イクサラン大陸を流れる川の九つの支流の一つに選ばれた「形成師」と呼ばれる川守りのシャーマンの一人。
その名が表すとおり、クメーナ川に選ばれた者である。
他の勢力がオラーズカや不滅の太陽の秘密に近付きつつある現状を危惧しており、秘密を守るためであればオラーズカや不滅の太陽の力を自ら行使すべきだと考える苛烈な性格。
自身を諫めようとしたティシャーナを殴り倒し、オラーズカへと向かう。
「オラーズカの暴君、クメーナ」としてカード化されている。
(『形成師』、『溢れ出る記憶』、『調停者、不和を撒く』)(外部リンク参照)
(『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「オラーズカの暴君、クメーナ」の壁紙ダウンロード)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「クメーナ」の項目)(外部リンク参照)
薄暮の軍団
マーブレン・フェイン
「私は波と死を乗り越えたのだ、聖エレンダを称えよ!」
吸血鬼の男性。
薄暮教会の高司祭。
薄暮教会において崇められる伝説の吸血鬼、聖エレンダとも面識があるようで、その旅立ちを見届けたと自称している。
吸血を断つ儀式「断血」による狂乱状態で、聖エレンダを称える言葉だけを喚き散らしながら薄暮の軍団のアダント砦へと漂着する。
「薄暮の使徒、マーブレン・フェイン」としてカード化されている。
(『争奪戦 その1』、『溢れ出る記憶』、『調停者、不和を撒く』、『物語を伝える者』)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「マーブレン・フェイン/Mavren Fein」の項目)(外部リンク参照)
ヴォーナ
「ならばお前は女王陛下が嘘吐きをどのように処するかを知ることになる。お前は欺瞞により教会から罪人とみなされる」
吸血鬼の女性。
薄暮の軍団の指揮官。
絶えず渇いており、かつて貴族だった頃は楽しみのためだけに領民を殺害して回ったほどに血と殺戮を求め続ける残虐で冷酷な性格。
マーフォークの引き起こした津波により乗船を喪うもイクサラン大陸に漂着する。
一度はジェイス及びヴラスカと交戦し魔学コンパスを奪うも、ファートリに奪われる。
「マガーンの鏖殺者、ヴォーナ」としてカード化されている。
(『争奪戦 その1』、『争奪戦 その2』、『溢れ出る記憶』、『調停者、不和を撒く』、『物語を伝える者』)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「ヴォーナ」の項目)(外部リンク参照)
聖エレンダ
「慎みを学ぶためのものでした」
「そして我ら全てにとっての救いを求めるために」 エレンダは続けた。「彼らに対面し、忘れられてしまったものを伝えねばなりません」
吸血鬼の女性。
薄暮の軍団が崇める伝説の吸血鬼であり、イクサラン次元における「最初の吸血鬼」である。
かつてはトレゾン山中にある修道院において同志と共に「不滅の太陽」を守護していたが、「翼ある空の獣」によって奪い去られたそれを追い、西へと向かった。
その後は数世紀に渡り捜索を行った後一度トレゾンへと帰還し、トレゾンの貴族達へと「吸血鬼となる儀式」を伝えた後再びイクサラン大陸に向かって以来、その消息は未だ定かではない。
マーブレン・フェインの言葉によると、
「あの御方の犠牲によって我らは生き、その無私こそ我らが発展の規範であるぞ! 私は二百年前に儀式を受けた、そして最初の聖エレンダの導きのもと、血の要らぬ不死への道を我らは見出すであろう!」
「私も早くにその一員となった。エレンダ様が西へ旅立つのを見届け、それを追う日を待ちわびた」
とのため、以前の帰還と再びイクサラン大陸へと向かったのは約二百年前の事と思われる。
マーブレン・フェインが語った薄暮教会における聖エレンダの伝承によると、
「聖エレンダ、献身の極致、最初の一人にして信仰厚き御方。定命として生まれ、信仰の兄弟姉妹とともにトレゾン山中にて不滅の太陽を守りし戦士にして修道女」
「九フィート(=約274cm)の御身! 鴉の翼の如き御髪、鋭き稲妻の爪!」
「あの御方は天才であったのだ! 幻視人であったのだ! 闇の魔術を転じ、不滅の太陽が取り戻される日まで不死という重荷を背負われたのだ! 驚異にして才気溢れ、最先にして忠節なる聖エレンダに祝福あれ。エレンダ様は数世紀に渡って捜索し、帰還された。そう、トレゾンに帰還され、その儀式を貴族らに伝えたのだ。かくして我らはその犠牲を手に、エレンダ様とともに捜索の任に就くのだ。夜そのものに祝福されし非凡なる幻視人よ!」
という。
「薄暮薔薇、エレンダ」としてカード化されている。
(『争奪戦 その1』、『『イクサラン』ストーリー・10の気になる疑問』、『太陽の向こう側』、『物語を伝える者』)(外部リンク参照)
イクサラン出身でない非プレインズウォーカーの登場人物
アゾール
「我が名はアゾール、法をもたらす者」
スフィンクスの男性。
ラヴニカ次元に存在するギルド、「アゾリウス評議会」のパルン(創始者)であり、ギルド間の抗争を防ぐための魔力による契約「ギルドパクト」と、ギルドパクトが破られた際に復元するための安全装置としてラヴニカの第10地区に「暗黙の迷路」を築いた人物である。
『ラヴニカへの回帰ブロック』で「ラヴニカ出身ではないこと」などプレインズウォーカーであったらしきことを示唆する描写は見られていたが、かつて自身の「プレインズウォーカーの灯(プレインズウォーカーとしての力)」を捧げて不滅の太陽を作り上げ、灯を喪った元プレインズウォーカーであることが判明した。
「法をもたらす者、アゾール」としてカード化されている。
(『太陽の向こう側』、『調停者、不和を撒く』、『妨害工作』)(外部リンク参照)
(『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「法をもたらす者、アゾール」の壁紙ダウンロード)(外部リンク参照)
(あなたの隣のプレインズウォーカー ~第62回 その名はアゾール~ - | 晴れる屋)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「アゾール/Azor」の項目)(外部リンク参照)
関連タグ
太陽の化身、ギシャス
イクサラン出身のプレインズウォーカー
アモンケット・ブロック → イクサラン・ブロック → ドミナリア
(カードセット「ドミナリア」を境に、カードセットのブロック制は廃止となる)
外部リンク
- 『イクサラン』公式サイト
- 『イクサラン』Card Image Gallery
- 『イクサランの相克』公式サイト
- 『イクサランの相克』Card Image Gallery
- 『プレインズウォーカーのための『イクサラン』案内 その1』
- 『プレインズウォーカーのための「イクサラン」案内 その2』
- 『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおけるイクサラン次元の紹介ページ
- イクサランの地図
- イクサラン
- イクサランの相克
非公式リンク
背景世界/読み物/イクサラン・ブロック
(イクサランの背景ストーリー小説、及びイクサランの世界観設定について)