「巨大な悪の勢力」と考えて差し支えない。
概要
カードゲーム『Magic The Gathering』の背景世界に登場する次元、または勢力の1つで、ストーリーにおける最大の悪と言っても過言ではない。
世界観をざっと説明するなら、「闇の機械帝国」。
ある者によって作り出された「人工次元」と呼ばれる領域で、領域内の構造は、球層と呼ばれる球体がマトリョーシカのように重なったものになっている。
住人はファイレクシア人と呼ばれる、身体が完全に機械もしくはサイボーグ化された生命体が支配しており、身体が機械故に修復や取り替えが容易に可能であることから、寿命の概念はない。
「死は労働をやめる理由にならん」という言葉にそれが現れていると言えよう。
環境については、機械が支配する領域ということから想像がつくかもしれないが
・ぎらつく油や溶けた金属が流れる川
・黒煙を吐き出す煙突が乱立
・強い酸を含む大気
と、とてもではないが人間をはじめとした生物が生息できる環境ではない。(ファイレクシアに潜入したウルザも、この過酷な環境に体を蝕まれて撤退を余儀なくされた)
ヨーグモス
ヨーグモスはラースやメルカディアに前線基地を造らせ、ラースには副官としてエヴィンカーを配し、ドミナリア侵略を開始。圧倒的な戦力でドミナリア同盟軍を蹴散らし、暗黒雲で世界を包み込もうとする。
詳細は個別記事を参照。
エヴィンカー
ヨーグモスの副官としてラースに配された役職。
ダヴォール
ヴォルラス
クロウヴァクス
愛称は「ジャイアン」。暗黒の凱歌のイラストではジャイアンリサイタルを開催しているとも。
インナー・サークル
ファイレクシアの幹部らで構成される、ファイレクシアの最高意思決定機関。
ギックス
ファイレクシアの法務官。ミシュラを堕落させた張本人で、ウルザにとっては因縁の敵。悪魔や抹殺者を引き連れてセラの領土に攻め込み汚染させた。ファイレクシアの起源をたどらんとするウルザを待ち受けており、激戦を繰り広げる。一度は優位に立つも、とどめの一撃を放つところでザンチャがウルザをかばい死亡。激昂したウルザの魔力の爆発を受け、跡形もなく消滅した。あのウルザと互角以上に戦っていたことから、個人の実力はファイレクシア人の中でも最上位であると考えられている。
サーボ・タヴォーク
ドミナリア侵略軍の司令官。圧倒的戦力と疫病攻撃でベナリア、ラノワール、ケルドを次々と滅ぼすが、コイロスの洞窟の戦いでジェラードに敗れる。瀕死の状態で帰還するもクロウヴァクスに処刑されてしまう。
フレーバーでの一人称は「俺」だが、女性である。
ファイレクシアの人物、生物
グレヴェン・イル=ヴェク
ラースの戦闘隊長にして、プレデターの艦長。ヴォルラスによって人工脊髄を埋め込まれており、常人離れした巨体と力を持つ。
ガロウブレイド
ヴォルラス配下の工作員。モリンフェンとは兄弟分。ヴォルラスの命令でモリンフェンと共にモグの軍勢を引き連れてクロウヴァクスの屋敷を襲い、一族を皆殺しにする。直後に駆け付けたジェラードらウェザーライトのクルー達と戦闘になりロフェロスを殺害するが倒されてしまう。
魔女エンジン
ファイレクシア病をばらまく。ホラーだがイラストが丸っこくてかわいらしい。
体全体を人工の表皮でおおい、人間の女性に偽装させて他次元へと送り込まれた潜入工作員。ほかのファイレクシアが持たない「心」を持ち、「欠陥品」であるとしてスクラップにされかかるものの、ウルザに救出される。その後はファイレクシアを打倒せんとするウルザに協力し長い旅路を共にするが、ギックスとの戦いにて、とどめの一撃からウルザをかばい死亡する。彼女の心臓はウルザに形見として残され、のちにカーンの一部となるのだが、これがあらぬ事態をひき起こすこととなる。
ファイレクシアの兵器
プレデター
粒子砲を搭載した巨大兵器。
最期
しかし、ウルザらによってファイレクシアを半壊されてしまい、やむなくドミナリアに帰還。
最期はウルザとジェラードが命と引き換えに発動させたレガシーの兵器によりヨーグモスが倒される。
ファイレクシアの行った『ドミナリア侵略作戦』は、その全てが打ち砕かれた。
ファイレクシアは次元ごと破壊され、荒廃の王ヨーグモスは完全に消滅した。 多元宇宙がファイレクシアの恐怖と苦痛に脅かされることは二度と無い。