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概要編集

ファイレクシアン・ドレッドノートは途轍もなく巨大でムカデのように長いファイレクシアの機械生物。

カードとしての収録はエキスパンション:ミラージュ (1996年発売)。


名前の由来は『超ド級』の語源でおなじみ戦艦ドレッドノート


カード性能編集

マナコスト(1)
カードタイプアーティファクト クリーチャー — ドレッドノート
パワー/タフネス12/12
能力トランプル
ファイレクシアン・ドレッドノートが戦場に出たとき、パワーの合計が12以上になるように好きな数のクリーチャーを生け贄に捧げないかぎり、これを生け贄に捧げる。

2回殴れば相手は死ぬ為、パッと見こそ派手だが、普通の戦闘要員としては頼りない。というのも、

  1. これを戦場に出した前と後でパワー合計は結局変わらず、戦力増強にならない。そもそも合計パワー12もクリーチャーがいるなら、それらで殴るほうが早く、あまり意味がない。
  2. 除去耐性がない。クリーチャー除去のみならず、『解呪』筆頭とした対アーティファクト用カードに引っかかってしまう。

などの弱点のほうが目立つためである。大型クリーチャー好きプレーヤーの心はくすぐったものの、見かけ倒しのカスレア的存在とされていた。

















が!

すぐ生贄になってしまってもコンボで悪用可能なのがトレーディングカードゲームの恐ろしい点である


パンデモノート編集

墓地に送られる?上等じゃねーか!

と戦場に出すこと自体は出来るを利用したデッキがパンデモノート。


エンチャントの1種『伏魔殿』(カードテキストは米公式ウェブサイト参照)

これはクリーチャーが戦場に出たとき、そのパワー分のダメージを好きなように飛ばすことができる効果を持つ。ファイレクシアン・ドレッドノートは戦場に出たとき、条件を満たさないと墓地に置かれてしまうが、一旦は戦場に出るため《伏魔殿》の誘発型能力はトリガーし、12点のダメージを与えることが出来た。当然、これを2回やればオーバーキルである。


スタイフルノート編集

能力が重い?だったら踏み倒せ

を地で行くデッキがスタイフルノート。

能力打消し効果を持つ『もみ消し』(カードテキストは米公式ウェブサイト参照)を使用すればデメリット効果を無視できる。


さすがにパンデモノートと比べると即効性は落ちるが、

コンボパーツがどっちも1マナと軽いのが特徴。


また、これら以外にも一回決まれば相手のライフをごっそり持っていくコンボデッキが多数存在する


エラッタ編集

前述のパンデモノートのコンボがあまりにも簡単に決まってしまうことから、1999年7月にエラッタが適用され、戦場に出る前に生け贄に捧げるようになった。その時のルール文章は以下の通り。

マナコスト(1)
カードタイプアーティファクト クリーチャー
パワー/タフネス12/12
能力トランプル
ファイレクシアン・ドレッドノートが場に出るとき、代わりにパワーの合計が12以上になるような、任意の数のクリーチャーを生け贄に捧げる。生け贄に捧げた場合、ファイレクシアン・ドレッドノートを場に出す。生け贄に捧げなかった場合、ファイレクシアン・ドレッドノートをそのオーナーの墓地に置く。

その後、2007年7月のオラクル更新により、元々のテキストに戻った。これによりパンデモノート・コンボが再び可能になった。


余談編集

パンデモノートの考案者であるマジックプレーヤー笹沼希予志氏はこのデッキでアジア太平洋選手権98準優勝を果たすといった実績をもつ。

ちなみに同氏はメタゲーム外から外れた完全ノーマークなコンボデッキ使いとして多くのプレーヤーの意表を突いたことから日本三大地雷の1人として知られている。


関連ページ編集

MTG

アーティファクト・クリーチャー

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