ヨーグモス
よーぐもす
荒廃の王・機械の始祖・暗黒卿といった二つ名を持つファイレクシアの支配者。
かつては古代のドミナリア次元に存在したスラン帝国出身の人間の医者であったが、その姿は怪物に成り果てている。
当時、肉体を人工的に改造することでより優れた生命を生み出そうと唱えていた彼は、異端と見なされ追放されていた。ある時、スラン帝国の偉い人が魔法で治療できない傷を負ってしまう。物理治療に詳しいヨーグモスが呼び戻され、研究のために援助を受けて権力を得る。それを快く思わないスランの都市は反ヨーグモスの同盟を結んだ。
一方、ヨーグモスは知人のプレインズウォーカー・ダヴェッドの力を借りて人工の次元(異世界)を手に入れ、それにファイレクシアと名付けた。彼は疫病の患者を運び込み、改造を施してファイレクシア人を生み出した。
ファイレクシアの軍団を率いてスラン同盟と戦い、スラン帝国を崩壊させるが、土壇場で裏切りにあい、次元と次元を封じる門をパワーストーンによって閉じられたことでファイレクシアともども封印されてしまう。
その数千年後、ウルザとミシュラによって封印が解かれてしまう。
ヨーグモスはラースやメルカディアに前線基地を造らせ、ラースには副官としてエヴィンカーを配し、ドミナリア侵略を開始。圧倒的な戦力でドミナリア同盟軍を蹴散らし、暗黒雲で世界を包み込もうとする。
彼らが他の次元への侵略を行うのは、人工次元であるファイレクシアは永遠に存在できるものではなく、いずれ崩壊することが予測されているからでもある。
最期
そして数千年後、ファイレクシア軍はドミナリア侵攻を開始する。
戦争終盤、あろうことかファイレクシアの機械技術に魅了されたウルザと死んだ恋人を蘇らせると誘惑し引き込んだジェラードを殺し合いをさせる。ウルザの首を切り落としたジェラードに対し恋人に化けて騙そうとするが、彼に偽者だと見抜かれ、魔法のハルバートで刺される。その一方で他のプレインズウォーカーらは霊魂爆弾を起動し、ファイレクシアの大部分は破壊された。
ヨーグモスは巨大な暗黒雲となり、ドミナリアへ帰還、ドミナリアを第二のファイレクシアにしようとした。このような姿になってもウルザは両目のパワーストーンによって死なず、正気を取り戻したジェラードに抱えられてドミナリア陣営に再転向し、ジェラードと共に燃やし尽くしレガシーの兵器を起動。暗雲と化したヨーグモスは消滅、彼の野望はここに費えることになる。
ファンからの評価
「ニコル様も悪役としての人気は高いが、「MTG最大の悪役」と呼ぶべきはやはりヨーグモスではないだろうか」という意見もある。強さで言えばニコルが上回るが、悪の大ボスとしての貫録とその行動、信義の禍々しさではヨーグモスのほうが上である。
スランの医師、ヨーグモス
マナコスト | (2)(黒)(黒) |
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カードタイプ | 伝説のクリーチャー — 人間・ クレリック |
パワー/タフネス | 2/4 |
能力 | プロテクション(人間) |
1点のライフを支払う,他のクリーチャー1体を生け贄に捧げる:クリーチャー最大1体を対象とする。それの上に-1/-1カウンターを1個置き、カードを1枚引く。 | |
(黒)(黒),カード1枚を捨てる:増殖を行う。(望む数のパーマネントやプレイヤーを選び、その後すでにそこにあるカウンター1個につき、そのカウンターをもう1個与える。) |
2019年発売の特殊セット:モダンホライゾンにてまさかまさかの初カード化!背景ストーリーでファイレクシアとウルザ・ウェザーライト陣営と決着がついたのは2001年6月に発売されたアポカリプスのストーリーであったので18年越しの衝撃である。(もっとも、後の背景ストーリーではファイレクシアが新生しているので、2001年以降にマジック始めたプレイヤーらも旧ファイレクシアのトップとしてヨーグモスの名を知っていてもおかしくはないが)