概要
かつては杯座の白銀聖闘士で、天秤座の童虎、牡羊座のシオンと同年輩。
白銀聖闘士ながら実力は黄金聖闘士に匹敵すると言われていた。
実際、フェニックス一輝をして「今まで対戦した黄金聖闘士以上」と言わしめている。
また牡牛座のオックスや蟹座のデストール、ゴールディなどの攻撃で深手を負っても前進する意思の強さと耐久性も持ち合わせる。
243年前に天馬星座の青銅聖闘士となった天馬の師匠で、窃盗を繰り返す不良少年の彼を更生させ聖闘士に育て上げていた。
かなり歳の離れた弟・水清(すいしょう)がおり、彼を可愛がっていたが、蛇遣座のオデッセウスに診断もされるが、治療空しく病で喪う。
彼の今際の際に冥界からの使者が訪れ、死後の水清を永遠に苦しめ続けると脅迫されており、冥闘士として仲間に入るよう強要されていた。
また、服毒自殺した蛇遣座のオデッセウスを看取っている。
水清の死後、すぐに彼は聖域から姿を消した。
やがてガルーダの冥闘士として聖域へと踏み込むが、元が人一倍アテナへの忠誠心が強い聖闘士であったことから天貴星グリフォンのフェルメールをはじめとした冥闘士達には全く信頼されておらず、かつて仲間だった聖闘士達にも裏切り者扱いされている。
彼の方も敢えて冥闘士になった目的があるようで苦悩している様子が描写されており、蟹座のデストールにも「あんたはアテナを裏切っていない」と看破されている。
瀕死になりながらも先を進む中、処女宮の四門からは「死門」を敢えて選び乙女座のシジマのトラップから抜け出し、沙羅双樹の園で城戸沙織が飛ばしてきてくれた杯座の白銀聖衣の水を飲んで暫しの命を繋ぎ、天秤宮で童虎と対決するも力尽きた。
その理由は未来のアテナ(城戸沙織)が現れ混乱を招く元凶だと教皇や蛇遣い座のオデッセウスと会話を通して知り、敢えて冥闘士の一人として討つ苦渋の決断をしていた。彼が両陣営に真意を隠しながら、節を曲げず信念を貫き通したのにはこう言った背景がある。
彼が白銀聖闘士時代に使っていた杯座の白銀聖衣は弟子の天馬に預けられている。この聖衣は神話の時代にアテナの喉の渇きを潤した杯が元であると言われ、聖衣で汲んだ水には治癒能力が備わると共に、覗き込んだ者の未来が映る。
これを覗き込んだ天秤座の童虎は自分の老後(?)を見て吃驚、牡羊座のシオンも教皇姿の自身を見て恐縮、童虎にもその事を言えなかった。
必殺技
氷槍白蓮華
大気中の水分を結晶化させて無数の氷槍と化し、相手を貫く技。黄金聖衣すら貫通する威力を持ち、作中では牡牛座のオックスを撃破している。
氷槍百牙旋嵐
天雄星ガルーダの水鏡曰く、同輩の天秤座の童虎も知らぬ究極の必殺の拳。無数の渦巻く氷槍を相手に打ち込む技。作中では天秤座の童虎の廬山百龍覇と壮絶な打ち合いを繰り広げるが…。
その他
ネトフリ星矢こと『聖闘士星矢:Knights of the Zodiac』では、時代設定もあり水鏡こそ登場しないが杯座の聖衣が登場しており、アテナを映した結果人類が滅びるという予言が見えたということが全ての始まりとなった設定になっている。