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イニストラード

いにすとらーど

トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』のカードセット(エキスパンション)のひとつ。また、その舞台となった次元。ここではイニストラードを覆う影ブロックについても解説する。
目次 [非表示]

イニストラード(Innistrad)は、

  1. 『マジック:ザ・ギャザリング』のカードセット(エキスパンション)のひとつ。2011年9月30日発売。また、その舞台となった次元
  2. 「イニストラード」と、それに続く一連のカードセット「闇の隆盛」、「アヴァシンの帰還」の総称(イニストラード・ブロック)。

『イニストラード次元』の概要

空に月が昇る時、

狼男の群れが満ち潮のように現れ、吸血鬼一族は人間の血の匂いに牙をむき出しにし、

歩く死者の軍勢は本能的な渇望に突き動か

され、生者を求めて荘園や荒野をよろめき進み、

街には幽霊が出没し、そして人類は例外なく彼らの獲物となる。


だが人間たちもただ捕食されているわけは無く、信仰する大天使アヴァシンの名を冠すアヴァシン教会の名の下に日々超自然的な怪物に立ち向かっている。


しかし、アヴァシンがあるときから姿を見せなくなりその結果、吸血鬼は大儀なく暴れ周り狼男の飢えは際限なくなり、闇の勢力によって人間たちは窮地に陥ることになる。


主要部族

この次元にはマーフォーク・ゴブリン・エルフといった、いつもの定番種族は登場しない。


  • スピリット

センシティブな作品

人間の霊魂。アヴァシン誕生以前は人間に悪意を持った幽霊しかいなかったが、アヴァシンの導きによって生者を守護するために現世に残る霊が現れるようになった。


  • ゾンビ

Gravecrawlerゲラルフの伝書使

一般的なゾンビと同じく邪悪な術によって蘇った動く死体はグール、屍錬金術によって死体を繋ぎ合せて作られる人工の怪物はスカーブと呼ばれている。


  • 吸血鬼

センシティブな作品

ソリン・マルコフの祖父である錬金術師エドガー・マルコフの血魔術の儀式により人間から生まれ変わった種族。「マルコフ」「ファルケンラス」「ヴォルダーレン」「ストロムカーク」などの血統が存在する。


  • 狼男

吠え群れの頭目

獣性の呪いに囚われた人間。月の満ち欠けや感情の爆発によって彼らは獣人の姿に変化する。変化した狼男は理性や人間性を失い、狩りと殺戮を繰り返す怪物となる。吠え群れといった集団を形成することもある。


  • 人間

サリアちゃんセンシティブな作品

アヴァシン教会を中心とした共同体の中で、闇の怪物に怯え、戦いながら生きている。ただし、先で述べたようにゾンビを使役する術を使う不浄の者たちや悪魔崇拝教団スカースダグといった危険事物らも存在し、一枚岩とは言い切れない。

設定上は怪物達に追い詰められているということになっているが、白が強かった実際の環境では逆に怪物側を圧倒していたことはよくネタにされる。


獄庫

アヴァシン教会大聖堂の庭園に聳え立つ巨大な銀のオベリスク。その実態は敵味方の区別なく吸い込み、時のない永遠の中に閉じ込める無慈悲な牢獄。


イニストラードの悪魔は、一度殺されても時が経てば再びこの世界に戻ってくる。それゆえアヴァシンは獄庫を用い、デーモンを破壊するのではなく幽閉することでこの事態に対処していた。





実はアヴァシンの居場所はココ。悪魔グリセルブランドとの激しい戦いの末、アヴァシンと彼は相討ちという形で共に獄庫へと閉じ込められてしまった。

これがアヴァシン失踪の真実であり、混乱を避ける為にこの事実は隠蔽され、秘密を知るのはごく一部の司教のみである。


イニストラード・ブロックの概要

ゴシックホラー風の次元イニストラードを舞台に、怪物と人間の攻防が展開される。

テーマは部族(クリーチャー・タイプ)と墓地

中心となる部族はスピリット(幽霊)・ゾンビ吸血鬼狼男と人間の5つ。

特に人間は過去のエキスパンションでも登場していたが今回のように主要部族の1つとして取り上げられるのは今回が初。


また、フラッシュバックが再登場。

これは1部のインスタント・ソーサリーが内蔵している特殊効果。フラッシュバック・コストを支払うことで、墓地から1回だけ唱えることができる能力である。通常通り手札から唱えることもできるため、1枚で2回唱えることが可能となる。


両面カード

通常の裏面の代わりに表面と同様の印刷があり、特定の条件で裏返しになる「両面カード」が初めて登場した。

「夜になると狼男になる人間」、「コウモリに化ける吸血鬼」、といった変身を表すカードであり、キーワード処理の変身(させる)によって表裏を入れ替え、変身した(あるいは元に戻った)ことを表す。


ただしトレーディングカードゲームの原則に反する為、そのまんま使用することはできず、完全に不透明なスリーブを用いるか、チェックリストカードで代用する必要がある。

ちなみにチェックリストカードとは、パックに一定確率でが封入されている裏面は通常のマジックのカードと同じデザインとなっている両面カードの第1面の名前がリストアップされているカード。プレイヤーはチェックリストカードのチェック欄に印をつけて、それがどの両面カードの代わりかを示し、非公開領域にある両面カードの代わりとして使用するといった措置がとられている。


余談だが、

神河ブロックには通常の向きに読む部分と逆さ向きに読む部分が存在する反転カードなるものが存在したが、タップした際にどちらが上だったか分からなくなるトラブルが起こるなど不評だったため、自社の別のカードゲームを参考に開発された逆輸入システムだったという逸話がある。


イニストラードを覆う影ブロック

2016年のイニストラードを覆う影ブロック(「イニストラードを覆う影」、「異界月」)で再びイニストラード次元が舞台となる。


イニストラード・ブロックのメカニズム上のテーマであった「墓地」と「部族」も続投しており、人間、スピリット、ゾンビ、吸血鬼、狼男が引き続き主要種族となっている。


再登場メカニズムは両面カード、そしてマッドネス。これはそのカードを捨てるときにマッドネス・コストを支払えば唱える事ができる、という癖の強いメカニズム。


前回イニストラード・ブロック同様やはり今回も「ホラー」をテーマとするブロック。


the Aeons Torn


しかし背景ストーリーではあのエムラクールが出現。ホラーはホラーでもコズミックホラー としての側面も持ち合わせていた。

第1セットで原因不明のイニストラードの異変という「謎」が投げかけられ、第2セットで「謎」の答えが明かされると同時にエムラクールによってイニストラードの生物や自然が異形の怪物化する衝撃展開が描かれるという、ゴシック&コズミック両方を表現した構成になっている。

それに伴い、第2セット:異界月では主要種族に加え多数のエルドラージクリーチャーが登場した。


イニストラード:真夜中の狩りの概要

2021年9月24日発売。三度目のイニストラードを舞台としたセットとなっている。今回も「ボーダレス・カード」、「春分カード」、「永遠の夜カード」と言った特殊デザインカードが収録されている。

過去のイニストラードのセットからフラッシュバック、調査、カードタイプに「呪い」を持つエンチャント、そして両面カードが再登場している。


両面カードに因んだキーワード能力に降霊、日暮/夜明が存在する。

降霊は主にクリーチャーが有する能力で、墓地にあるときに専用のコストで唱え変身状態でに出せるできるものの、変身後に墓地に行くとゲームから追放されてしまう能力を持つ。大半カードは表面の種族は人間で裏面はスピリットとなっている。


日暮/夜明は、ターン内に呪文を唱えた回数次第で夜と昼が切り替わり、日暮を持つカードはその変化に対応し両面カードの表面と裏面が切り替わるようになっている。両面カード以外にも昼と夜の変化に対応し能力が誘発するカードが多数存在する。

他にも、クリーチャー三体のパワーが異なっていると能力が発動する集会、ゾンビ用のデメリット能力であるものの、これに関わるカードはトークン生成能力に優れたものが多い腐乱等々、今回も世界観重視のデザインとなっている。


関連タグ

ゴシックホラー

MTG TCG

次元(MTG)

闇の隆盛 アヴァシンの帰還

ソリン・マルコフ アヴァシン スレイベンの守護者、サリア ティボルト

オリヴィア・ヴォルダーレン 血の贈与の悪魔

イシュカナ


イニストラード出身のプレインズウォーカー


ミラディンの傷跡ブロック → イニストラード・ブロック → ラヴニカへの回帰ブロック

戦乱のゼンディカー・ブロック → イニストラードを覆う影ブロック → カラデシュ・ブロック

フォーゴトン・レルム探訪 → イニストラード:真夜中の狩り → イニストラード:真紅の契り → 神河:輝ける世界


外部リンク

『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおけるイニストラード次元の紹介ページ


背景ストーリー

イニストラードを覆う影ブロック



『イニストラードを覆う影』 物語アーカイブ



『異界月』 物語アーカイブ


非公式リンク

背景世界/読み物/イニストラード・ブロック

背景世界/読み物/イニストラードを覆う影ブロック(イニストラードの背景ストーリー小説、及びイニストラードの世界観設定について)

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