- トレーディングカードゲーム・マジック・ザ・ギャザリングの背景ストーリーの舞台である多元宇宙に存在する次元の一つ。
- 同ゲームのエキスパンション名、あるいは『カラデシュ』、『霊気紛争』の2つのセットからなるエキスパンションブロック。
『カラデシュ次元』の概要
TCGマジック・ザ・ギャザリングの背景ストーリーの舞台である多元宇宙に存在する次元の一つ。
多元宇宙の次元の隙間を満たしている未精製の魔力の源である霊気が、カラデシュでは大気内に満ちており、環境、生態系に影響を与えており独自の生態系をもつ。
独創的な発明家アヴァーティ・ヴィヤが揮発性の霊気の精製法を確立して以来、それはまた情熱的な創造性というこの世界の文化に深く織り込まれ、領事府は霊気の力を燃料と認識し、誰もが入手できるように流通方法を定め多結果、次元の至る所で発明家のルネッサンスが起こりぜんまい仕掛けの自動人形が街路を闊歩し、うなりを上げる飛行機械が市場を飛び交い、歯車仕掛けの優雅な機構が都市の道路や建物自体を上下させるあでやかで驚異に満ちた世界となる。
主要組織
- 領事府
カラデシュの既知の世界で最大の行政組織。霊気の流通は、領事府によって厳しく管理されている。領事府の軍隊と機械は通常息苦しくなるような監視者とは見なされていないが、ほとんどどこにでも存在している。
また、この次元では機械や霊気ではなくマナを使用して魔法を使うものは異質とされ、領事府によって取り締まりの対象にされている。
- 改革派
都市生活に必須となる霊気とその分配方法を厳しく統制・支配する領事府に対し、その実情を暴露し抵抗する勢力。「霊気は至る所に。」という考えの下、誰もが霊気を収集し、精製し、自由に使用する権利があると主張している。
領事府からはただの犯罪集団として扱われているものの、主張に賛同する発明家、修繕家、芸術家がカラデシュ全域から集い、秘密裏のネットワークを形成しており、その規模は決して小さくはない。
リーダーの名前はピア・ナラー。性から分かるように彼女の母親である。
カラデシュ・ブロックの概要
上記の次元を舞台としたカラデシュ(2016年9月30日発売)と霊気紛争(2017年1月20日)の2つのセットからなるエキスパンションブロック。
テーマは発明。
主にアーティファクトに焦点が当てられており、アーティファクト・カードやアーティファクトとシナジーを持つカードが多数収録されている。有色アーティファクトも再登場した。
メカニズムとしてカラデシュの資源である霊気を表し、プレイヤーに新たなリソースの使い方を探求させるエネルギー・カウンターが登場した。
新アーティファクト・タイプである機体が初登場。
すべての機体は非クリーチャー・カードでありながらパワーとタフネスが印刷されており、
自プレーヤーがコントロールするパワーの合計が一定値以上の望む数のアンタップ状態のクリーチャーをタップするによってクリーチャー化することができるという、
クリーチャーが搭乗してクリーチャー化する擬似的なクリーチャー強化カードであり、そのため強化オーラや装備品が極端に少ないのもセットの特徴。
また、戦乱のゼンディカーブロックで収録されたMasterpiece Series同様、希少な確率(およそ144パックに1つ)でブースターパックに封入される特殊なプレミアム・カードが封入されることになる。カラデシュ・ブロックのシリーズはKaladesh Inventionsと呼ばれ、すべてがアーティファクト・カードである。これらのカードは独自のエキスパンション・シンボルを持ち、カラデシュ・ブロックのセットの一部としては扱われない。よって、構築では同名のカードが許可されているフォーマットでのみ使用できる。
余談だが、
ブロック構成の編成に伴い、ファーマットの一つ、スタンダードでこれが使用時には基本セットを一切含まないスタン環境となる、
が、
定番の除去・打消し等々のシンプル且つ使いやすいカードのほとんどが環境で使用不可となり、ゲームバランスを大きく崩すことになる。
その結果、霊気紛争の発売に合わせてスタンダードにおける禁止カードへのスタンスが見直しを余儀なくされ、カラデシュからは『霊気池の驚異』・『密輸人の回転翼機』『霊気との調和』、霊気紛争からは『守護フェリダー』・『ならず者の精製屋』の5枚がスタンダードで禁止カードに指定された(2018年2月現在)。
関連ページ
スチームパンク 霊気によって発展しているため、公式によって「エーテルパンク」と呼ばれている。
イニストラードを覆う影ブロック → カラデシュ・ブロック → アモンケット・ブロック
外部リンク
『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおけるカラデシュ次元の紹介ページ
『カラデシュ』
背景ストーリー小説
『霊気紛争』
背景ストーリー小説