概要
カラデシュの都市ギラプールで活動する犯罪組織の首領を務める霊基体。
黒いローブと金線の仮面を身に纏う。胸部には人工の「心臓」が埋め込まれており、それにより霊基体としての短い寿命を引き延ばしている。
夜市と呼ばれるカラデシュの違法取引市場の中でも、常設されているものは一つしかない。それを支配しているのが悪名高きゴンティである。ゴンティの夜市には改革派の発明家がこぞって集い、非合法の物品や違法に収集された霊気を買い求めている。
居場所は厳重に秘匿されており、外見こそ倉庫のようなその隠れ処には豪華絢爛な内装が施されており、そこでは財の限りを尽くして集められた最先端の飛行船、機械生物の動物園、そして型破りな発明品の膨大なコレクションが収められている事実上の宮殿である。
霊基体
マジックオリジナルの種族の一つ。
カラデシュにおいて、霊気の精錬過程において一種の副産物として時折誕生する存在。カラデシュ・ブロック背景ストーリー開始の50年ほど前に初めて現れた。性別はなく、家系は発生した場所によって決定されるが、後に自分自身で選択する。
体形は人間と似ているが頭髪や鼻や口や耳はなく、目と体の各部にあるひび割れからは霊気の青い光を発している。身体は常に流動しており、内在する霊気は次第に減少してやがては霊気圏へと回収される。そのため寿命は短く、完全に姿を成した日から4週間から4年程。霊基体本人は自分がいつ寿命を迎えるか正確に把握することができ、その儚い瞬間を味わい、存在の最後の一滴までも楽しみ尽くす。
また、他者の感情を察知する能力を持ち、一部の個体は他の生物の生命力を吸い取って自分のものにできる。
なお、
「霊気」と関係のあるクリーチャー・タイプだが、日本語訳では「霊基体」である。間違えないように注意。
カード性能
豪華の王、ゴンティ
マナコスト | (2)(黒)(黒) |
---|---|
カードタイプ | 伝説のクリーチャー — 霊基体・ならず者 |
パワー/タフネス | 2/3 |
能力 | 接死 |
豪華の王、ゴンティが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上からカードを4枚見て、そのうち1枚を裏向きに追放し、その後残りをそのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。そのカードが追放され続けているかぎり、あなたはそれを見てもよく、あなたはそれを唱えてもよく、あなたはそれを唱えるために任意のマナを望むタイプのマナであるかのように支払ってもよい。 |
エキスパンション:カラデシュのレアで収録された接死とライブラリーからカードを奪う能力を持つ、伝説のクリーチャー。
相手依存且つ同数のマナが必要な為、ピンポイントにコスト踏み倒しといったコンボ狙いには向かない・・・が、見方を変えると場に出した時に優良ドローが約束されている出し得能力とも言える。
また、4マナの伝説のクリーチャーとしては寂しいP/Tだが、接死で壁を踏み越えたり大型クリーチャー相手を強引に相打ちできたりするのは悪くない。性質上戦場に長く居座るタイプではないため、伝説であることもさほどデメリットに感じないだろう。
主力にはしがたいが、安定して1対2交換できるアドバンテージ重視クリーチャー。便利枠として (少数だが)デッキに仕込まれる姿が見られる。