概要
マジック・ザ・ギャザリングの背景ストーリー上重要な人や生物がカード化された場合、この特殊タイプを持つことが多い。
とは言っても某ゲームの伝説等々と違い、別に後に王神と称される程の存在になる者や旧支配者級のバケモノに限らず、単に「雰囲気」で伝説をつけただけで背景ストーリーには登場しない人物や、一応固有名詞持ちの脇役程度の人物もいるのでそこまで特別視するほどの物でもない。
またストーリーとは関係なく、ルールやゲームバランスとの兼ね合いから、
後述する制限を付加する目的でこの特殊タイプを与えられることもある。
エンジョイ勢に人気のフォーマットである統率者戦ではキーカードとして重要視されている。
レジェンド・ルール
ここでは「伝説のアーティファクト」「伝説の土地」にも適用されるレジェンド・ルールについて解説する。
定義は『プレイヤーが同じ名前の伝説のパーマネントを2つ以上コントロールしている場合、そのプレイヤーはその中から1つを選び、残りはそのオーナーの墓地に置かれる。』
要するに自分の場に同じカードを複数並べる事が出来ないという制限。
それ故に伝説のカードはそうでないカードと比べ、少し強めの傾向がある。
とはいえ完全なデメリットではなく、複数枚戦場に出す必要がないカードなら問題になりにくいので実際には「ややデメリットの側面が強い」という程度。
2013年以前のルール
総合ルール更新より前のレジェンド・ルールでは、同名の伝説のパーマネントは持ち主に関係なく1つしか戦場に存在することができなかった。また、同名の伝説のパーマネントが2つ以上同時に戦場に出た場合、1つも残せず、すべて墓地に置く必要があった。
それゆえ、同じカードを使うデッキ同士の対決では相手に先に出されると自分は使用できなくなるのだが、
あえて相殺狙いで場に出して相手に使用させないというテクニックも存在する。
2004年以前のルール
同名の伝説のパーマネントは、その名前で最も長く伝説であり続けたパーマネントのみが戦場に残り、残りは墓地に置かれるようになっていた(同時に2体以上戦場に出た場合はすべて墓地に置かれる)。要するに「後から出したものが墓地に置かれる」というルールであった。
また、クリーチャーに関してはレジェンドというクリーチャー・タイプが与えられており、それが「伝説の」と同じ役割をしていた。(現在は特殊タイプの「伝説の」に統一された為、存在していない)。
プレインズウォーカーの唯一性ルール
プレインズウォーカーカードにも同様の制限があるのだが、
カードタイプ表記が
プレインズウォーカー — ○○○(各プレインズウォーカー・タイプ)
となっていることから分かるように適用ルールが違う。
こちらは『プレイヤーが1つのプレインズウォーカー・タイプを共有する2体以上のプレインズウォーカーをコントロールしている場合、そのプレイヤーはその中から1つを選び、残りはそのオーナーの墓地に置かれる。』と異なる制限が設けられている。
サルカンで例えれば
「龍語りのサルカン」と「揺るぎないサルカン」を二つ出したら片方を墓地に置かなければならないのである。
ただし、
最初の1枚目の能力を起動してからあえて2枚目を出して1枚目を墓地に送り2枚目の能力を使用する
という小技も存在する。
基本的に、よほど特殊な場合でなければ忠誠度能力は1ターン中1枚に付き1つしか使用できない。覚えておいて損は無いテクニックでもある。
なお、
このルールは2017年発売のエキスパンションの際に廃止され、通常同様に同名のプレインズウォーカー・カードを複数並べられなくなっただけにとどまり、
カードタイプ表記も以後、
伝説のプレインズウォーカー — ○○○(各プレインズウォーカー・タイプ)
と変更された。
Pixiv百科事典に記事のある伝説のクリーチャーカード一覧
色別あいうえお順。尚、設定上同一人物のため同一の記事にまとめられている場合、先にカード化されたものを基準とする。
白
- アクロスの英雄、キテオン
- 怒りの天使アクローマ
- オレスコスの王、ブリマーズ
- 希望の天使アヴァシン
- ジェラード・キャパシェン
- スレイベンの守護者、サリア
- 大修道士、エリシュ・ノーン
- 太陽の神、ヘリオッド
- 八ツ尾半
青
黒
- 異端の癒し手、リリアナ
- 梅澤俊郎
- 死者の神、エレボス
- 堕ちたる者、オブ・ニクシリス
- 鬼の下僕、墨目
- 荒廃のドラゴン、スキジリクス
- グリセルブランド
- 黒き剣の継承者コーラシュ
- 豪華の王、ゴンティ
- 囁く者、シェオルドレッド
- 不敬の皇子、オーメンダール
- 触れられざる者フェイジ
- モリンフェン
赤
緑
- 飢餓の声、ヴォリンクレックス
- 巨森の予見者、ニッサ
- 最後のトロール、スラーン
- 墓後家蜘蛛、イシュカナ
- 狩猟の神、ナイレア
多色
- 嵐の憤怒、コラガン
- イマーラ・タンドリス
- 永遠のドロモカ
- 黄金夜の刃、ギセラ
- オリヴィア・ヴォルダーレン
- オルゾフの御曹子、テイサ
- 火想者ニヴ=ミゼット
- 彼方の神、クルフィックス
- 兜砕きのズルゴ
- 艦長シッセイ
- 歓楽の神ゼナゴス
- ギサとゲラルフ
- ギトゥのジョイラ
- 黒き剣のダッコン
- 工匠の神童、ミシュラ
- ゴルガリの死者の王、ジャラド
- 縞痕のヴァロルズ
- 世界を溶かすもの、アタルカ
- 雪花石を率いる者、ブルーナ
- 戦導者オレリア
- 悟った達人、ナーセット
- スリヴァーの女王
- 聖トラフトの霊
- セレズニアの声、トロスターニ
- 第10管区のラヴィニア
- 大祖始
- 太陽の化身、ギシャス
- 漂う死、シルムガル
- 魂を数える者、タリエル
- ディミーアの黒幕ラザーヴ
- 天使の炎ガブリエル
- 冬魂のオジュタイ
- 虎の影、百合子
- トレストの使者、レオヴォルド
- ニコル・ボーラス
- 覇者、ジョー・カディーン
- 法務官の声、アトラクサ
- 幽霊議員オブゼダート