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龍王シルムガル

りゅうおうしるむがる

龍王シルムガルとはTCG『マジック・ザ・ギャザリング』に登場するドラゴンの一体である。
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すまなかった、確かにお前は「最高の地位」を約束された者であったと。

概要編集

MTG(マジック・ザ・ギャザリング)のキャラクターで雄のドラゴン。

タルキール次元と呼ばれる異世界で5つある龍種の一つを率い、密林と沼沢地が広がる地域に住む氏族スゥルタイ群を支配している。

経歴編集

スゥルタイ群とは、タルキールの5大勢力の一つでネコのデーモン、蛇人間のナーガ、人類などの集団で龍の「残忍」の相を崇拝する氏族であり、シルムガルはそれを体現し、その頂点に立つ存在である。

スゥルタイ群は、シルムガルを崇拝するが同時に両者は、敵対関係にあった。

シルムガルと彼の種は、スゥルタイ群から宝物を略奪しては悦に入る。彼らにあえて挑もうと言う者は皆、その有毒で腐食性の吐息に等しく直面する。

歴史改変編集

本来の歴史であれば1280年前ウギンニコル・ボーラスに殺されたことで龍を生み出す“龍の大嵐”が消滅する。

それによって龍が弱体化し、シルムガルも若く残忍なスゥルタイのカン(指導者)に倒され、マラング川の苔牙の滝に墜落した。


ところがタイムスリップしたサルカン・ヴォルがウギンの命を助けたことで歴史が変わり、龍の大嵐は激しさを増し、かつてないペースで新たな龍が生まれていた。

氏族と龍のパワーバランスは崩れ、5氏族のカンによる頂上会談の最中、会場を他の龍たちと共に襲撃し、彼らを降伏させ傘下に加えた新たな氏族「シルムガル氏族」の指導者「龍王」となる。


現在は、配下の龍や魔道士、死者(アンデッド)の軍勢に囲まれてマラング川要塞の華やかな宮殿に住まう。

下僕同士の戦いを刺激し、戦いそのものを楽しみながら結果として生じる死者の下僕を彼の軍勢へと加える。

その絶えず増え続ける死者の軍勢は、戦いにおいてシルムガルへと最上の自信をもたらしており、事実彼の下僕達はその無慈悲な攻撃で限りなく悪名高い。


最大の弱点は彼自身の退屈

心が残酷な計画に従事していない時、彼は偏執状態に沈むことで知られている。

そこで敵対するコラガンに何もかも敗北するという考えに取りつかれる。一度妄想の苦悶に入ると、言葉を届かせることは誰にもほぼ不可能となり苦悩のままに従者達の大半を殺戮する。この致命的な結果を避けるため、臣民達は残忍な祝祭や血塗れの儀式を創案する――何であろうとシルムガルの気を散らし、なだめ、喜ばせるために。

関係編集

彼に嫌われることは、死を意味するが、彼に信頼された部下が彼の口に転落することも珍しくない。

また優秀な部下を死者にして絶対に逆らえない手駒とすることさえある。

元来、スゥルタイ群のナーガたちは死者を「第2の皮膚」=脱皮と称した。

これは、残忍な諧謔であり死者になった人間を揶揄するもので道具のように弄ばれ、棄てられた。

  • シディシ

血の暴君、シディシ

歴史改変の前は、ナーガの女王でスゥルタイ群のカン(指導者)の一人。

死者の軍勢と謀略を駆使してタルキールに自分の帝国を作ろうとしていたが歴史改変後は、シルムガルの配下になっている。

シルムガルは、彼女をより信頼できる知性ある死者に変えたがシディシは、側近の地位を確保し、富を得るために暗躍している。

  • ザティ

「私はシルムガル陛下に仕える龍殺しさ。私が恐れる龍は、あのお方以外には存在しない。」

―無謬のザティ


シルムガルの配下の一人で人間の女。

優秀な龍殺し(ドラゴンスレイヤー)でシルムガルが敵対する最も危険な龍に差し向けるために秘蔵されている。

彼女がシルムガルを失望させたことはないが常に監視下に置かれている。

  • シアラ

「シルムガル様の精神の中は闇の迷宮。不気味な秘密と巧妙な罠がちりばめられているわ。」

「シルムガル陛下は、陛下を喜ばせるための2度目の機会をお前にお与えくださったのですよ。」

―龍口のシアラ


シルムガルに仕える龍語りの長(通訳)、人間の女。

シルムガルの機嫌が悪い時は、他者に警告を与える。

  • コラガン

嵐の憤怒、コラガンあるいは龍王コラガン。

シルムガルの宿敵、メスのドラゴン。

龍王だが龍詞(ドラコニック)を話さない暴れん坊。

シルムガルが首から何か提げているが、これは1280年前のカンの一人タシグルの遺体を魔法で防腐処理したもの。(ある意味)もっとも豪華な戦利品である。

『シルムガルの豪奢な装飾品』)(外部リンク参照)

黄金牙、タシグルは、スゥルタイ群のカン(指導者)の一人で人間の男。

富と権力を相続し、甘やかされて育った若造で暴虐の限りを尽くし、気まぐれに刃の着いたムチを振るう。

歴史改変後、龍の大嵐が勢いを増したことに危機感を募らせた5つの氏族のカンがダルガー要塞に集まった時、タシグルは、シルムガルに情報を流し、他のカンたちが殺害される中、生き延びることが出来た。

しかしシルムガルは、最高の地位を与えると言って彼を防腐処理した首飾りに変え、1000年もの間、特別な行事にだけ身に着ける。

カード性能編集

漂う死、シルムガル編集

マナコスト(4)(青)(黒
カードタイプ伝説のクリーチャー — ドラゴン
パワー/タフネス3/7
能力飛行
呪禁
あなたがコントロールするドラゴンが1体攻撃するたび、ターン終了時まで、防御プレイヤーがコントロールするクリーチャーは-1/-1の修整を受ける。

「策謀も操り糸も陰謀もない。ただ圧倒的で純粋な死だけだ。」

―黄金牙、タシグル


エキスパンション:運命再編で収録された1280年前のシルムガル。

パワーは低いがタフネスが高く相手の呪文や能力の対象にならない呪禁を持つ為、非常に硬い。全体マイナス修正能力のおかげでトークンデッキのような数で攻めるタイプの相手にも強い。

『黄金牙の破滅』『カンの落日』)(外部リンク参照)


龍王シルムガル編集

マナコスト(4)(青)(黒)
カードタイプ伝説のクリーチャー — エルダー・ドラゴン
パワー/タフネス3/5
能力飛行
接死
龍王シルムガルが戦場に出たとき、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を対象とする。あなたが龍王シルムガルをコントロールし続けているかぎり、それのコントロールを得る。

シルムガルは自らの豪奢さをさらに高める機会を逃さない。


現在のシルムガル。収録はエキスパンション:タルキール龍紀伝。

除去耐性は無くなったが代わりにダメージを与えたクリーチャーを破壊する接死を得る。相手依存とはいえ、クリーチャーあるいはプレインズウォーカーを強奪する能力も併せ持つので、これ一枚で相手の戦力を削り自軍を増やすことも可能。カウンターが溜まりに溜まったプレインズウォーカーカードが奪われたら目も当てられない。その代わり、シルムガルが場を離れたら奪い返されるので打ち消し呪文等々でサポートしよう。

『毒入りの心臓』)(外部リンク参照)


関連ページ編集

MTG

ドラゴン(MTG)

タルキール

クリーチャー

シルムガル氏族

龍王ドロモカ 龍王オジュタイ 龍王コラガン 龍王アタルカ

外部リンク編集

プレインズウォーカーのための『運命再編』案内

『黄金牙の破滅』

『カンの落日』

プレインズウォーカーのための『タルキール龍紀伝』案内その1

『シルムガルの豪奢な装飾品』

『毒入りの心臓』

『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「龍王シルムガル」の壁紙ダウンロード

非公式リンク編集

M:TG Wikiにおける「シルムガル」の項目

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