一般名詞として
日本ではあまり馴染みがないが、外国では公衆電話を使用するときや公共交通機関に乗る際、専用の代用貨幣を購入することがある。また、ゲームセンターでも、景品と交換できる厚紙でできたチケットを排出するものが多い。本来は、このようなものをトークンと呼ぶ。
ある種の発達障害児への訓練でも、おもちゃやお菓子などと交換できる代用貨幣を条件付けとして用いるものがあり、トークンエコノミー法とよばれる。
概要
TCGでは、何らかの効果により、大量のオブジェクトが発生することがある。
例えば、使いきり呪文によって大量にモンスターが発生する場合や、能力によってカードのコピーが発生する場合などが該当する。
このようなオブジェクトは本物のカードを使うのではなく、カードの代わりを使用して表現するのが普通で、このために使う物体のことをトークンという。
トークンには何を使ってもよいが、場にあるカードは縦向きや横向きにすることが多いので、縦横の区別がつくようなものが望ましい。通常は、他のTCGのカードや、デッキに使用していないスリーブが使われる。
同じ「代用」としては、デッキに入れたいカードを持っていない時、いらないカードに名前を書いて代用するものがあるが、これはトークンではない。このようなものはプロキシ(プロクシ)という。
遊戯王におけるトークン
トークン(遊戯王)を参照。
MTGにおけるトークン
同じく、何らかの効果によって生み出されるパーマネント(場に出ているカード)。
代表的なのはクリーチャーだが、土地・エンチャント・アーティファクト等のトークンも作ることができる。使い捨てでマナを発生させる「宝物」トークンや、同じく使い捨てでライフを回復できる「食物」トークンは実戦で触れる事も多いだろう。
パーマネントではあるがカードではなく、「カードを破壊する」という効果でトークンを破壊することはできない。また、トークンが戦場以外の領域に移動した場合、消滅する。
クリーチャ・トークンの場合、通常はクリーチャー・タイプを持つ。カード名は、特に指定されていない限りクリーチャー・タイプ名と同じである。したがって、裂片(Splinter)トークンと《木っ端みじん/Splinter》が同じカード名として扱われるのは有名。
トークンは、先述の通りカード状の何かを使って表現するのが普通である。近年のセットではブースターパックをむくとおまけでついてくるので、それを使用してもよい。そうでない場合、MTGのカードは(デッキに入れていなくとも)ルール上使用できない。同じく、ゲームに使用しているものと同じ色のスリーブも使用できない。したがって、他のゲームのカードや、後述の自作トークン、およびゲームに使用していない色のスリーブで代用する。
海外アニメ『サウスパーク』の登場キャラクターのトークン
トークン・ブラックを参照。
関連イラスト
実際にゲームに使用できるトークンのイラストが多く、印刷すればゲームでも使える。
ただし、メーカーは著作権に厳しいので、外枠などの形状を本物のカードと同じものにするのは問題がある。