概要
20~30代の、「かつてカードゲームに親しんだ世代」をターゲットとしたTCGで、コンセプトは「あの頃のように、仲間と始める楽しいカードゲーム」。
背景設定としては、突如現れた謎の敵「侵略次元」により大きな被害を受けた人類陣営が、異世界の妖怪や、神話や物語の存在と力を合わせて侵略次元に立ち向かう……というもの。
2020年12月26日から発売が開始されている。
主なルール
まず、プレイヤーは自身の分身となるカード「ルーラー」を1枚選択する。
このルーラーにはLIFEという数値が設定されており、ユニットの攻撃などでこれを0にするダメージを受けるか、デッキが0枚になった場合、そのゲームの敗北となる。
ゲーム中は
- スタートフェイズ
- メインフェイズ
- アタックフェイズ
- エンドフェイズ
を自分のターンに行うことになる。
特筆点として、デッキ構築の時点でルーラーが関わって来る。
選んだルーラーによってデッキ枚数や投入できるカードにかかる制限が変化する(バディファイトのフラッグシステムに近い)。
レジェンドカードという区分のカードがあり、この区分のカードは同名カードを1枚のみ投入可能となる。
さらにルーラーによって、自分のターン開始時の行動が変わる。
ルーラーのカードには「君のターン開始時」というセンテンスがあり、自分のターンのスタートステップではここに書かれた行動をとる必要がある。
大雑把な傾向としては「カードを引く+α」か、「手札を保持できない代わりに決められた枚数ドライブする」の二種。
ちなみに「ドライブ」とはデッキの上からカードをめくって手に持つことだが、このカードは手札として持ち続けることができず、メインフェイズの終わりには墓地送りになるため使い切る必要がある(イメージ的にはデッキのカードを直接使用する感覚)。
ただしこの制約を持つルーラーはコストの踏み倒し能力を備えていることが多いため、腐ることは少ない。
ルーラーに対するライフダメージの計算は、ヴァンガードと同じく「ダメージの数値と同じ枚数デッキトップのカードをダメージゾーンに移動させる」ことで行われる。
この時あちらのトリガー系能力に当たる「カウンター効果」を持ったカードをめくった場合、その能力をプレイすることができる。このカウンター能力を持ったカードは投入枚数に制限があるが、能力使用後はダメージゾーンではなく墓地に送られるため、結果的にダメージを軽減することが可能となる。
ちなみにゲームの流れについては非常にわかりやすい動画が公式サイトから閲覧できるので、そちらを参照されたし。
カードの種類
- ルーラー
プレイヤーの分身となるカード。ユニットと同様に扱われ攻撃も可能。
LIFEが設定されており、これがなくなると負け。カードの外縁部にユニットやイベントカードを出すゾーンを指定する矢印があり(遊戯王OCGのリンクモンスターを知っているなら、それをイメージしてもらえればわかりやすいかもしれない)、これもルーラーごとに変わる。
デッキには投入されず、常にフィールドに置かれる。
- エナジー
一部のカードを使用する際に必要なコスト。ルーラーによっては使用されない(上述のアプレンティスなど)。デッキには投入されない。
- ユニット
いわゆるモンスターカード。相手のユニットやルーラーへの攻撃、相手からの攻撃の壁となる役割を持つ。HPが設定されており、これが0になるダメージを受けると破壊されるが、生き残った場合次のターンで回復する。
- イベント
いわゆる魔法カード。ユニットの強化や攻撃の妨害などの効果を発揮する。
使い切りであり、使用後は墓地に移動する。
- フィールド
パーマネント系のカードで、フィールドゾーンに置かれる。おかれる枚数の上限はない。
カードの用語
- LIFE
ルーラーにのみ存在する数値。ダメージゾーンのカードの数がこの数値を上回ると敗北となる。
- ATK
ユニット/ルーラーの攻撃力。ユニットに攻撃する場合はこの数値を用いる。
- HP
ユニットの耐久力。敵ユニットの攻撃を受けた場合ATKの数値分減少し、0になると破壊される。生き残った場合はエンドフェイズで回復する。
- STK
ルーラーへの攻撃力。ルーラーに攻撃する場合はこの数値を用いる。
- アクト/レスト
アクトは横向きのカードを縦にして使用可能にすること、レストは使用した縦向きのカードを横向きにすること。攻撃を行ったユニットや、コストの支払いに使用したエナジーはレストされ、自分のターンのスタートフェイズでルーラーのテキストに従ってアクトされる。
- 通常
イベントカードの種類の一つ。自分のメインフェイズのみ使用できる。
- 即効
イベントカードの種類の一つ。3つあるセットゾーンに伏せておくことでいつでも使用可能。
- ゲートシステム
即効を持つイベントカードで処理に割り込むこと。遊戯王OCGを知っているならチェーンのルールを思い浮かべてもらえればだいたいあってる。
- CNT
カウンター能力を示す表示。ダメージ判定時にこれをめくった場合、ここに書かれている能力を使用し、その後墓地に送る。
- OD
オーバードライブ能力を示す表示。ドライブされた場合に発動できる能力で、使用後はそのまま召喚するか、墓地に送られる。
- TD
タッチダウン能力を示す表示。手札から場に出た時に使用できる能力。
- アタックゾーン/ディフェンスゾーン
ルーラーゾーンの前に存在する3つのカードゾーン。ルーラーの正面にディフェンスゾーンがあり、ここは壁となるユニットを配置する。ここに配置されたユニットは攻撃はできない。アタックゾーンはその両側に二つあり、ここに配置されたユニットが攻撃に参加できる。
ディフェンスゾーンのユニットが存在しない場合はルーラーへの攻撃が可能。