スゥルタイ群
すぅるたいぐん
この項目における「氏族」とは、TCG『マジック:ザ・ギャザリング』の背景ストーリーの舞台となる次元(異世界)の一つであるタルキールに存在する「氏族」と呼ばれる「カン(覇王)」の称号を持つ指導者によって率いられる五つの勢力のうちの一つである。
スゥルタイ群とは?
スゥルタイ群とは、魔道士や、暗殺者、屍術師に操られる不死なる労働者、シブシグからなる氏族である。
スゥルタイ群の支配者たる魔道士達は、疲れを知らないシブシグの労働力や、猫の獣人の姿をしたデーモン、ラクシャーサとの契約によって得た恐るべき力によって領地の資源を搾取することによって富を蓄え、力を得た。
「死体を操り自身の力に変える」というスゥルタイの魔道士の屍術により、スゥルタイへの攻撃は新鮮な死体をスゥルタイ群に与えることとなるため汚れ仕事として他の氏族からも忌み嫌われている。
(『プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その1』)(外部リンク参照)
第二の皮膚
スゥルタイ群のナーガの上流階級達の不死者の呼び方。
彼らは不死者が蘇ることを、蛇が皮を脱ぎ捨て生まれ変わることに見立てこのような残酷な冗談を放つ。
しかし、彼らにとって人間の死者への敬意は一切なく、平然と果物置きなどの家財とするために不死者の肉体を切り刻み、改造する。
精神操作、催眠
スゥルタイ群のナーガは催眠と魅了の魔力を持つ。これらは取引を優位に進めたり、相手を支配するために用いられる。スゥルタイ群の人間の魔道士達も蓮の芳香によって睡眠や麻痺、究極的には――死をもたらす。
各種族が長ける傾向のある魔術
スゥルタイ群の人間の魔術
スゥルタイ群の人間の魔道士の魔術はエレメンタルの使役と巫術からなり、土地の力を崇拝し、かつてスゥルタイ群を人間が統べていた頃の祖先との接触を試みている。
彼らの魔術は主に強さ、成長、癒しなどといった要素からなる。
シディシ
「お前は無能な馬鹿だと考えていた。だが完全にそうではなかった。今も我はお前から思い知らされておる――あまりに手ぬるくなりすぎていたと」
「お前が苦悶にのたうち回る姿を数日の間眺めて楽しみたいなどと思う、そのような過ちは二度と起こさぬ」
先代のカンを殺害してカンの座と王冠を奪い取り、競争相手達を粛清した冷酷な策略家であり、
癇癪持ちで、自身を諫めようとした助言者達を尽くクロコダイルの「穴」に落として処刑したり、
寵愛のために自身を欺こうとした氏族の有力者に対し、見せしめとしてその親族を殺害し、シブシグに変わり果てた姿を見せ付けたりするような残虐な暴君である。
その反面、その尊大さ故かマルドゥ族のゴブリンに王冠を奪われるなど、どこか迂闊な点もある。
「千年紀で最高となるスゥルタイ軍」、「タシグルの時代以来誰も目にしていないような軍」を望み、
「人口の5パーセントをシディシ軍へと徴兵する」、「各家族の長子を差し出させる(その後送られてきた中で最も強い者を個人的に査定し、これらのうち最高の者達を彼女を守れるほどに強い、不死の個人的な護衛とする)」
といった貪欲な権勢の拡大を行っている。
「血の暴君、シディシ」としてカード化されている。
(『慈悲』)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「シディシ」の項目)(外部リンク参照)
タシグル
「私は黄金牙だぞ?」
『タルキール覇王譚』から約1280年前に当たる『運命再編』の時代における「スゥルタイ群」のカン。
「黄金牙」を自称し、長く先の鋭く尖った剃刀鞭を振るい他者へ拷問を行うことを楽しみ、敵対した者の血族を不死者へと変えて送り込むことで敵を苦しめることを特に好む冷酷で残忍なカンだが、彼自身は領地を統べることに一切の関心を持たず残酷な快楽に耽る快楽主義者の若者に過ぎずラクシャーサとの契約によって得た力はおろかシブシグを操る屍術すらなく、スゥルタイのカンたる人間の一族は強大な力を持つラクシャーサと、ラクシャーサと契約したナーガの傀儡君主に過ぎない。
「黄金牙、タシグル」としてカード化されている。
(『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「黄金牙、タシグル」の壁紙ダウンロード)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「タシグル」の項目)(外部リンク参照)