氏族とは?
この項目における「氏族」とは、TCG『マジック:ザ・ギャザリング』の背景ストーリーの舞台となる次元(異世界)の一つであるタルキールに存在する「氏族」と呼ばれる「カン(覇王)」の称号を持つ指導者によって率いられる五つの勢力のうちの一つである。
スゥルタイ群の概要
スゥルタイ群とは?
スゥルタイ群とは、魔道士や、暗殺者、屍術師に操られる不死なる労働者、シブシグからなる氏族である。
スゥルタイ群の支配者たる魔道士達は、疲れを知らないシブシグの労働力や、猫の獣人の姿をしたデーモン、ラクシャーサとの契約によって得た恐るべき力によって領地の資源を搾取することによって富を蓄え、力を得た。
「死体を操り自身の力に変える」というスゥルタイの魔道士の屍術により、スゥルタイへの攻撃は新鮮な死体をスゥルタイ群に与えることとなるため汚れ仕事として他の氏族からも忌み嫌われている。
(『プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その1』)(外部リンク参照)
スゥルタイ群の理想と象徴
タルキールの各氏族は龍の一つの性質の相を氏族の理想を体現するものとして取り入れており、氏族の理想とする相を表す、龍の身体の一部を模した紋様を氏族の象徴として用いている特徴があるが、
スゥルタイ群の場合は龍の「残忍」の相を理想とし、「龍牙」を氏族の象徴として用いている。
氏族の色
タルキールの各氏族は氏族ごとに軸とする色とその友好色のうち1色、それら友好2色共通の敵対色の3色(カードの裏面に各色の丸が五角形に並んでいるが、ここで隣り合っている色が友好色で、隣り合っていない色が対抗色)が割り当てられているが、
スゥルタイ群の場合は軸たる黒、友好色の青、両色共通の敵対色である緑の、
黒緑青の3色が氏族の色として割り当てられている。
『何としても』(スゥルタイ群のカラーパイについて、外部リンク参照)
氏族の構造
魔道士
スゥルタイ群の主な支配者層は主に彼らからなる。
ナーガ、人間、ラクシャーサなどが属する。
暗殺者
人間、ゾンビ、ナーガらが属する。
商人
「パンジャーシ」と呼ばれ、スゥルタイ群の交易を担う。
彼らの多くは魔道士や暗殺者でもある。
ゾンビ
使用人として用いられている。
領民
領民の大半は望んでスゥルタイ群となった者ではなく、スゥルタイ群の領地で生まれ育ったために支配される者である。
彼らは貪欲な搾取による貧困と残忍な支配の恐怖により虐げられ、疲れ果てている。
氏族の魔法
第二の皮膚
スゥルタイ群のナーガの上流階級達の不死者の呼び方。
彼らは不死者が蘇ることを、蛇が皮を脱ぎ捨て生まれ変わることに見立てこのような残酷な冗談を放つ。
しかし、彼らにとって人間の死者への敬意は一切なく、平然と果物置きなどの家財とするために不死者の肉体を切り刻み、改造する。
遺物
スゥルタイ群の儀式魔法には、死体が用いられる。
そのためスゥルタイ群の魔道士達は死体から斬り落とした腐った死体の一部を持ち運び、利用する。
精神操作、催眠
スゥルタイ群のナーガは催眠と魅了の魔力を持つ。これらは取引を優位に進めたり、相手を支配するために用いられる。スゥルタイ群の人間の魔道士達も蓮の芳香によって睡眠や麻痺、究極的には――死をもたらす。
各種族が長ける傾向のある魔術
ナーガの魔術
ナーガの魔術は肉体を歪めることに長け、変身を行ったりゾンビ達を修正することに用いられる。
また、ナーガは毒にも精通している。
スゥルタイ群の人間の魔術
スゥルタイ群の人間の魔道士の魔術はエレメンタルの使役と巫術からなり、土地の力を崇拝し、かつてスゥルタイ群を人間が統べていた頃の祖先との接触を試みている。
彼らの魔術は主に強さ、成長、癒しなどといった要素からなる。
ラクシャーサの魔術
ラクシャーサは「軍勢一つを塵と化す」、「都市を飲み込み国を貪る」とすら称されるスゥルタイ群において最も強力で危険な魔術を振るう。
暗黒と死者の強力な霊を操り、ホラーと呼ばれる忌まわしく恐ろしい存在、「シディークー」と呼ばれる凄まじい力を持つデーモンを召喚する。
魔道士達にシディークーを召喚する術を教えることもあるが、意図的に束縛するための呪文を教えないことで無謀な魔道士達から更なる黄金を強要する。
カン
シディシ
「お前は無能な馬鹿だと考えていた。だが完全にそうではなかった。今も我はお前から思い知らされておる――あまりに手ぬるくなりすぎていたと」
「お前が苦悶にのたうち回る姿を数日の間眺めて楽しみたいなどと思う、そのような過ちは二度と起こさぬ」
先代のカンを殺害してカンの座と王冠を奪い取り、競争相手達を粛清した冷酷な策略家であり、
癇癪持ちで、自身を諫めようとした助言者達を尽くクロコダイルの「穴」に落として処刑したり、
寵愛のために自身を欺こうとした氏族の有力者に対し、見せしめとしてその親族を殺害し、シブシグに変わり果てた姿を見せ付けたりするような残虐な暴君である。
その反面、その尊大さ故かマルドゥ族のゴブリンに王冠を奪われるなど、どこか迂闊な点もある。
「千年紀で最高となるスゥルタイ軍」、「タシグルの時代以来誰も目にしていないような軍」を望み、
「人口の5パーセントをシディシ軍へと徴兵する」、「各家族の長子を差し出させる(その後送られてきた中で最も強い者を個人的に査定し、これらのうち最高の者達を彼女を守れるほどに強い、不死の個人的な護衛とする)」
といった貪欲な権勢の拡大を行っている。
「血の暴君、シディシ」としてカード化されている。
(『慈悲』)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「シディシ」の項目)(外部リンク参照)
タシグル
「私は黄金牙だぞ?」
『タルキール覇王譚』から約1280年前に当たる『運命再編』の時代における「スゥルタイ群」のカン。
「黄金牙」を自称し、長く先の鋭く尖った剃刀鞭を振るい他者へ拷問を行うことを楽しみ、敵対した者の血族を不死者へと変えて送り込むことで敵を苦しめることを特に好む冷酷で残忍なカンだが、彼自身は領地を統べることに一切の関心を持たず残酷な快楽に耽る快楽主義者の若者に過ぎずラクシャーサとの契約によって得た力はおろかシブシグを操る屍術すらなく、スゥルタイのカンたる人間の一族は強大な力を持つラクシャーサと、ラクシャーサと契約したナーガの傀儡君主に過ぎない。
「黄金牙、タシグル」としてカード化されている。
(『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「黄金牙、タシグル」の壁紙ダウンロード)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「タシグル」の項目)(外部リンク参照)
関連リンク
シディシ(『タルキール覇王譚』の時代におけるスゥルタイ群のカン)
タシグル(『運命再編』の時代におけるスゥルタイ群のカン)
タルキールの氏族
外部リンク
タルキール覇王譚
『プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その1』
『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおけるタルキール次元の紹介ページ
『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「スゥルタイの隆盛」の壁紙ダウンロード
背景ストーリー小説
関連動画
運命再編
『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける過去のタルキール次元の紹介ページ