氏族とは?
この項目における「氏族」とは、TCG『マジック:ザ・ギャザリング』の背景ストーリーの舞台となる次元(異世界)の一つであるタルキールに存在する「氏族」と呼ばれる「カン(覇王)」の称号を持つ指導者によって率いられる五つの勢力のうちの一つである。
ジェスカイ道の概要
ジェスカイ道とは?
ジェスカイの人々は生涯を通し厳しい肉体と精神の鍛錬、学びによって悟りの道を目指すことを目的としている修行者である。
伝統、名誉、尊敬を重んじ、年長者を敬う風習を持つ。
(『プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その1』)(外部リンク参照)
ジェスカイ道の理想と象徴
タルキールの各氏族は龍の一つの性質の相を氏族の理想を体現するものとして取り入れており、氏族の理想とする相を表す、龍の身体の一部を模した紋様を氏族の象徴として用いている特徴がある。
ジェスカイ道の場合は龍の「狡知」の相を理想とし、「龍眼」を氏族の象徴として用いている。
氏族の色
タルキールの各氏族は氏族ごとに軸とする色とその友好色のうち1色、それら友好2色共通の敵対色の3色(カードの裏面に各色の丸が五角形に並んでいるが、ここで隣り合っている色が友好色で、隣り合っていない色が対抗色)が割り当てられているが、
ジェスカイ道の場合は軸たる青、友好色の白、両色共通の敵対色である赤の、
青赤白の3色が氏族の色として割り当てられている。
(『賢明な思考』)(ジェスカイ道のカラーパイについて、外部リンク参照)
ジェスカイ道における価値観
四つの柱
規律
格闘と武器の技を身に付け、武器の訓練と鍛錬を生涯絶やさず続けることを指す。
また、一日数時間「肉体的瞑想」と呼ばれる戦闘の型を緩やかな動作で練習する神秘的な儀式を行うことで老化を遅らせ、他の氏族の人々の倍以上の平均寿命を持つという長寿を得ることができる。
悟り
ジェスカイの人々は、自らこそ他の氏族より悟った者であり、世界の真の性質を学ぶことができる者であるからこそ、正義の唯一にして真の調停者たり得るのだと信じている。
ジェスカイ道においては、悟りの道は複数の道が存在し、悟りは最終段階であるとは考えられていない。
精励
ジェスカイ道において富と快楽主義に耽ることは著しく嫌われる。
ジェスカイの職人達はその長寿からその商売に熟達するため長い徒弟期間を費やし、質素で単純ながらも完璧とすら称される優れた技術で美しい工芸品を作り上げる。
伝統
ジェスカイにおいては悟りの最高「段階」に到達するための伝統については各要塞ごとに異なる考えがある。
悟りに至るための鍛錬は多く存在するが、それぞれ人生を費やすほどに長いものであるためそれぞれ一つの道を選び、生涯を通じて困難と辛苦を乗り越えることで神秘の知識と肉体的熟達とを得るべきだとジェスカイは信じている。
氏族の構造
ジェスカイの人々は、水の流れと共に移動する放浪者の集合体であり、河の民として水の畔に住まう者が多いが、多くの人が集まり、定住する要塞や村も築かれている。
カンは氏族の統治者として認識され、戦争と外交における権威と見なされているが、各要塞は「葦の規則」とよばれるジェスカイ同士の規定に基づき日常的な自治が認められている。
氏族の魔法
『マジック:ザ・ギャザリング』の背景ストーリーにおいて、プレインズウォーカー(ごく僅かに存在する生まれつき「灯」と呼ばれるプレインズウォーカーの素質を生まれ持ち、「灯」が目覚めたことによって次元を渡る特別な能力を得た者)ではない者のほとんどは5色のマナの概念について知らないに等しいとされているが、
ジェスカイ道においては5色のマナをエレメンタルの力「火」として以下の5つに分類して崇拝している。
- 魂火(白)
- 霧炎(青)
- 屍炎(黒)
- 沸血(赤)
- 生命火(緑)
しかし、ジェスカイ道においては、屍炎は忌まわしい死の魔術、生命火は抑えられない操作できないものとされている。
3つのジェスカイの火を修めた者は、自然の要素を超越し、その基本的性質と存在を変化させることができる6番目の炎「幽霊火」(無色)へと繋がるに十分な知恵を得ることができるが、これまでに幽霊火を制御できたのは僅かな人々に留まっている。
カン
ナーセット
「痛ましい旅人よ、平穏を求めているのですか?」
ただ資源を浪費し続け、果てしない戦いをくり返し続けるだけで疲弊していくタルキールの現状を憂いている。
「悟った達人、ナーセット」としてカード化されている。
(『悟りし者』、『「きずな」への旅』)(外部リンク参照)
(『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「悟った達人、ナーセット」の壁紙ダウンロード)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「ナーセット」の項目)(外部リンク参照)
シュー・ユン
「争っているように見えながらも、各氏族は巧妙な調和の中にある」
「アブザンは安定と交易を促進し、街道を巡回している。マルドゥは領土を遥か遠方まで広げ、他の氏族にとっての脅威となるであろう龍を殺している。霊的に深く根ざした頑健なティムール、彼らの巫師は隠れ潜んだ見えざる危険を他氏族に警告する。不誠実な者達かもしれぬが、スゥルタイですら沼地の害獣と恐怖をその支配下に留めている。そして何よりもジェスカイ、山の僧院にてタルキールの記憶を務め、伝承、秘密、真実の記録を保持している。他の氏族が歴史の騒乱に忘れてしまうかもしれぬものを」
『タルキール覇王譚』から約1280年前に当たる『運命再編』の時代における「ジェスカイ道」のカン。
人間の男性。
「タルキール覇王譚」の時代には、尊敬を受ける修行僧にして古のカンであるとして、
「石を湖、河などありとあらゆる水へと何千回も投げ、岸にてさざ波が消え去るまでじっと待ち、水が彼に知恵を授けた」
という悟りへと至る道へと選んだという物語が伝えられている。
「沈黙の大嵐、シュー・ユン」としてカード化されている。
(『カンの落日』)(外部リンク参照)
(『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「沈黙の大嵐、シュー・ユン」の壁紙ダウンロード)(外部リンク参照)
(M:TG Wikiにおける「シュー・ユン」の項目)(外部リンク参照)
関連リンク
ナーセット(『タルキール覇王譚』の時代におけるジェスカイ道のカン)
シュー・ユン(『運命再編』の時代におけるジェスカイ道のカン)
タルキールの氏族
外部リンク
タルキール覇王譚
『プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その1』
『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおけるタルキール次元の紹介ページ
『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「ジェスカイの隆盛」の壁紙ダウンロード
背景ストーリー小説
関連動画
運命再編
『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける過去のタルキール次元の紹介ページ