概要
元々は生ける定命の者たちが暮らす世界・そして自然や概念などの抽象的かつ強大な存在が具現化したような魔力でも生物でもある存在、『神』の領域ニクスの2つに分かれた次元・テーロスの住人。
ゼナゴスも快楽を追求し、悪ふざけを企て、狂宴を愛することに関しては仲間うちからも一目置かれる事を除けば、普通のサテュロスの一人だった。
だがあるときプレインズウォーカーの灯に目覚めたことで多元宇宙を知りテーロスの神々の理はテーロスのみの神であるという事実は、ゼナゴスにこの世界の理も何もかも全てを茶番のように見せた。しかし彼は無気力な状態に陥ることを拒絶し、死を免れぬ者から神となることを企てるようになる。
殺戮の神モーギスが率いるミノタウルスとの戦いに勝利したエルズペス率いる人間たちは、勝利を祝う祝賀会を開催していた。しかしそれはゼナゴスが仕掛けた策であり、祝賀会を神になるための暴力的な狂宴・大歓楽へと変え、仕上げにエルズペスに幻術で操りダクソスを殺害させる。
その結果、ゼナゴスはニクスの星々をまとった強大な存在、『神』となる。
この影響によりニクスは大いに揺れ、神々は、激震が走りテーロスは大きな大混乱に陥る。
しかし、神々の一柱でありニクスの門でもあるクルフィックスの元から神々の領域に乗り込んで来たエルズペスとアジャニと激しい戦いの末、まだ生者として脈打つ心臓に彼女の槍“神送り”を受け、ゼナゴスの身体はニクスから転げ落ち、テーロス世界の地面へと墜落するという最期を迎える。
テーロス次元では死者はエレボスの統べる死の国へ向かうのだが、ゼナゴスは神の領域であるニクスで死んだため、死の国には迎えられず、その存在は永遠に消え去ってしまった…
背景ストーリーの展開の影響かテーロスブロック内でプレインズウォーカーカードとクリーチャーカードのカードタイプを変えてそれぞれ収録されている。
歓楽者ゼナゴス(テーロス)
歓楽者ゼナゴス (2)(赤)(緑)
プレインズウォーカー — ゼナゴス
[+1]:あなたのマナ・プールに、(赤)および(緑)の好きな組み合わせのマナX点を加える。Xは、あなたがコントロールするクリーチャーの総数である。
[0]:速攻を持つ赤であり緑である2/2のサテュロス・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[-6]:あなたのライブラリーの一番上から7枚のカードを追放する。あなたはそれらのカードの中から望む枚数のクリーチャー・カードおよび土地カードを戦場に出してもよい。
初期忠誠度3
- テーロスで初登場。赤緑のプレインズウォーカーだが攻めにも守りにも使える[0]能力で生成するトークンをうまく使いつつ、[+1]能力でマナを発生させるといった、どっちかと言うと速攻よりもマナを貯めて重量級クリーチャーを展開する戦術向き。テーロスでは場に出た後一回だけ使用可能で追加マナを支払うとパワーUP+特殊効果発動する怪物化という特殊能力もった大型クリーチャーが複数存在し、それらとの相性は良好。
歓楽の神、ゼナゴス(神々の軍勢)
歓楽の神、ゼナゴス (3)(赤)(緑)
伝説のクリーチャー エンチャント — 神
破壊不能
あなたの赤と緑への信心が7未満であるかぎり、歓楽の神、ゼナゴスはクリーチャーではない。
あなたのターン中の戦闘の開始時に、あなたがコントロールする他のクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで速攻を得るとともに+X/+Xの修整を受ける。Xはそのクリーチャーのパワーである。
6/5
- テーロスブロック第2エキスパンション:神々の軍勢にて魔力でも生物でもある存在、『神』の座に就いた姿でカード化。他同様に普段はエンチャントであるためアタックもブロックも出来ないが信心(場に出ているカードのマナコストにある色マナマークの数)が溜まるとエンチャント兼クリーチャーとなる。場に出ていると他のクリーチャー1体に特殊能力:速攻付加+サイズ2倍、パワー10以上のクリーチャーなら直接ダメージで相手は即死、そうでなくとも中堅クリーチャーですらただならぬサイズになる為、顕現していなくともクリーチャーを展開できるデッキではすさまじい影響力をもつ。
余談
多次元宇宙の現実を目の当たりにして半ばヤケになりほかのプレインズウォーカーと碌に交流せず、テーロスに混乱をもたらした挙句破滅したゼナゴス。
だが、じつは赤緑の男性プレインズウォーカーは最初だけ赤緑で以降はいろいろ色が変わったサルカン・ヴォルを除いて大抵碌な目に遭っていない。
例えばドムリ・ラーデは自然主義と無政府主義をはき違えて力のままの暴走した挙句、灯争大戦でニコル・ボーラスを”都市の破壊者にして解放者”勘違いして無防備に近づいた挙句、永遠衆に捕捉されプレインズウォーカーの灯を吸い取られて殺害され、ラヴニカの抵抗勢力から馬鹿ドムリ(言語版ではDumb Domri”発音にしてダムドムリ”)とこき下ろされている。
また、イコリアにて登場したルーカも、手にした力に慢心して暴走した結果故郷から追い出されストリクスヘイヴンでもテロに加担して落ちぶれた挙句、ファイレクシアとの決戦ではニッサの制止も聞かずにファイレクシアのケンタウロスを相棒として自信満々に制御しようとして逆に取り込まれ完成。その後故郷イコリアに侵攻するも返り討ちに遭い巨獣に食われてしまった。
関連タグ
テーロス次元の神々
大神
小神
- 都市国家の神、エファラ
- 欺瞞の神、フィナックス
- 殺戮の神、モーギス
- 歓楽の神、ゼナゴス
- 収穫の神、ケイラメトラ
- 通行の神、エイスリオス
- 嵐の神、ケラノス
- 苦悶の神、ファリカ
- 勝利の神、イロアス
- 彼方の神、クルフィックス
外部リンク
『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「ゼナゴス」の紹介記事