ドムリを待つ偉大な冒険、そしてそこに何があろうとも、突き進む覚悟はできていた。
人物説明
ラヴニカ次元出身のプレインズウォーカー。
ラヴニカに存在する十のギルドの一つであり、野生を司るグルール一族において成人の儀式である「埋葬」により生き埋めにされた際、死の恐怖を実感したドムリのプレインズウォーカーの灯は目覚め、彼はアラーラ次元のナヤ、次元の隅々まで都市として開発され尽くされたラヴニカでは見ることの叶わない広大なジャングルへと飛んだ。
だが、それは後に彼を破滅へと導くことになる・・・
衝動に身を任せて放浪し”学習”せずに力を貪っていった彼は、いつの間にか力に驕り自身の嫌う”規則”や”階層”の象徴である都市国家への憎悪を募らせそれを破壊し自然へ回帰させることを夢見るようになる。
しばらくして放浪から戻って、ギルドパクト維持のための協力に反発していた彼の耳にとある存在の囁きが響きそれに魅せられるままギルドマスターの腹音鳴らしを倒す。それによりグルールを掌握したドムリは暴徒や猛獣をけしかけて暴動を起こし、念願の秩序の破壊と自然回帰へとむけて破壊活動へといそしむようになる。
そしてついに声の主の龍、ニコル・ボーラスがラヴニカに現れヴィトゥ=ガジーの精霊を瞬殺する姿を目撃したドムリは、”龍がラヴニカの都市と秩序を破壊し自然回帰を体現してくれるために降臨してくれた”と錯覚してニコルに寝返ることを宣言。だがオルゾフを率いるケイヤやグルール族の大半は断固ボーラスに抗戦することを選び彼は孤立。
自分一人でも龍につくすと息巻いていたところに永遠集と呼ばれる特殊な金属で覆われたゾンビに喉元を掴まれ首を絞められる。
ここにきてドムリは自分の”過ち”にようやく気付くのだが、すでに手遅れだった。古呪を注ぎ込まれたドムリはプレインズウォーカーの灯を抜き取られ、後悔しながら絶命したのであった・・・。
ある意味で”サルカン・ヴォルが、もしも龍への深い洞察が無く他者との交流をおなざりにしていたらどうなっていたか”というのを、その身をもって体現してしまう惨めな人生を送ってしまうことになった。更に言えば"永遠衆が自然に反していると思えなかった"時点でグルール一族のギルドマスター失格である。
その浅はかな言動から灯争大戦のオンラインノベルの英語版では語り部のラットからDumb Domriと韻を踏む蔑称(dumbとは英語で馬鹿とか間抜けという意味を持つ。bの部分は発音しないのでカタカナで響きを無理やり表現するならダム)で呼ばれていた。日本語訳では直訳で馬鹿ドムリと表記されていたが、言語版と同じく韻を踏んで軽蔑するニュアンスなら(頭が)ダメドムリといったところか。ひょっとすると再びラヴニカが物語の舞台となった時、ドムリはラヴニカにおける馬鹿とか間抜けの代名詞となっているかもしれない・・・。
「ドムリ・ラーデ」としてカード化されている。
(「埋葬 その1」、「埋葬 その2」、「プレインズウォーカー達の現状」、「プレインズウォーカー達の現状2015」、『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「ドムリ・ラーデ」の紹介記事)(外部リンク参照)
※次元:『マジック・ザ・ギャザリング』背景ストーリーにおける異世界の一つのこと。
『マジック:ザ・ギャザリング』背景ストーリー世界は
「限りなく広がる多元宇宙の中に文字通り数え切れないほどの次元が存在し、大半の各次元の住人達は多元宇宙や次元の存在はおろか、自身の住まう次元以外の世界の概念すら認識することなく暮らしている」
という世界観である。
※プレインズウォーカー:『マジック・ザ・ギャザリング』背景ストーリーにおける「プレインズウォーカーの灯」と呼ばれる次元間を移動できる先天的な希少な能力の持ち主達のこと。
語録
- 「他のギルドはグルール一族が野蛮で、俺達が一緒に暮らす獣と同じようなものだと言っている。ってことは、俺達を裏切ることのない友が見つかったってことだ。」(捕食者の関係のフレーバーテキストより)
- 「根っこと廃墟とケンカ場所。我が家さながらの快適さだ。」(踏み鳴らされる地(ギルド門侵犯版)のフレーバーテキストより)
カードとしての能力
ラヴニカへの回帰ブロック
ドムリ・ラーデ
カード名 | ドムリ・ラーデ/Domri Rade |
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マナコスト | (1)(赤)(緑) |
カードタイプ | 伝説のプレインズウォーカー — ドムリ(Domri) |
能力 | [+1]:あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。それがクリーチャー・カードである場合、あなたはそれを公開してあなたの手札に加えてもよい。 |
[-2]:あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、他のクリーチャー1体を対象とする。その前者はその後者と格闘を行う。 | |
[-7]:あなたは「あなたがコントロールするクリーチャーは二段攻撃、トランプル、呪禁、速攻を持つ。」を持つ紋章を得る。 | |
初期忠誠度 | 3 |
カードセット『ギルド門侵犯』において初登場したドムリ・ラーデのカード。
ラヴニカの献身
混沌をもたらす者、ドムリ
カード名 | 混沌をもたらす者、ドムリ/Domri, Chaos Bringer |
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マナコスト | (2)(赤)(緑) |
カードタイプ | 伝説のプレインズウォーカー — ドムリ(Domri) |
能力 | [+1]:(赤)か(緑)を加える。このマナがクリーチャー呪文のために使われたなら、それは暴動を得る。(それは+1/+1カウンター1個か速攻のうち、あなたが選んだ1つを持った状態で戦場に出る。) |
[-3]:あなたのライブラリーの一番上からカードを4枚見る。あなたはその中からクリーチャー・カード最大2枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。 | |
[-8]:あなたは「各終了ステップの開始時に、トランプルを持ち赤であり緑である4/4のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。」を持つ紋章を得る。 | |
初期忠誠度 | 5 |
カードセット『ラヴニカの献身』収録のドムリ・ラーデのカード。
街潰し、ドムリ
カード名 | 街潰し、ドムリ/Domri, City Smasher |
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マナコスト | (4)(赤)(緑) |
カードタイプ | 伝説のプレインズウォーカー — ドムリ(Domri) |
能力 | [+2]::ターン終了時まで、あなたがコントロールしているクリーチャーは+1/+1の修整を受け速攻を得る。 |
[-3]: クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。街潰し、ドムリはそれに3点のダメージを与える。 | |
[-8]:あなたがコントロールしている各クリーチャーの上に+1/+1カウンターをそれぞれ3個置く。ターン終了時まで、それらのクリーチャーはトランプルを得る。 | |
初期忠誠度 | 4 |
ラヴニカの献身のプレインズウォーカーデッキ「街潰し、ドムリ」において初登場したファートリのカード。
灯争大戦
ボーラスの壊乱者、ドムリ
カード名 | ボーラスの壊乱者、ドムリ/Domri, Anarch of Bolas |
---|---|
マナコスト | (1)(赤)(緑) |
カードタイプ | 伝説のプレインズウォーカー — ドムリ(Domri) |
能力 | あなたがコントロールしているクリーチャーは+1/+0の修整を受ける。 |
[+1]:(赤)か(緑)を加える。このターン、あなたが唱えるクリーチャー呪文は打ち消されない。 | |
[-2]:あなたがコントロールしているクリーチャー1体と、あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。その前者その後者と格闘を行う。 | |
初期忠誠度 | 3 |
カードセット『灯争大戦』収録のドムリ・ラーデのカード。
なお、日本語版のブースターパックに限り、50%の確率で日本イラストレーター描き下ろしのオリジナルアート版プレインズウォーカー・カードが通常版の代わりに封入されており、
担当するのは三国志大戦・ボーダーブレイクといったアーケードゲームでも活躍されている風間雷太氏。