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ケイヤ

けいや

TCG『マジック・ザ・ギャザリング』背景ストーリーに登場するプレインズウォーカーの一人。(イラスト中央の女性)
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概要編集

ロンデル・ダガーを得物とし、幽霊暗殺者(暗殺者をしている幽霊ではなく、幽霊専門の暗殺者)を生業とするプレインズウォーカーの女性。


自らの肉体の一部を、武器や衣服ごと非物質に変える能力を持つ。紫色の朧な光を発する非物質化した身体は、壁などの物体を通り抜けられるようになり、同時に幽霊に対して物理的に干渉できるようになる。これは死者の領域に踏み込む危険な行為であり、あまり長時間行うことはできない。また生者の領域に自らを繋ぎ止める「錨」を確保するため、全身を同時に非物質化することも避けている。


様々な次元で幽霊を殺してきたが、幽霊や生死に対する考え方は文化によって様々であり、ある地では祝福の声を浴びる一方で、ある地では追放の憂き目に遭ってきた。彼女自身の信条は、『生は生者のためにある』というものである。生者は自分の人生をしっかりと生き、残された時間のあるうちに欲しいものを追い求め、死の前には安らぎを見出すべきだ。死後も未練の残ることがあるのなら、それは大抵の場合本人の責任であり、幽霊となって今を生きる他者に迷惑をかけることは許されない、そう彼女は考えている。

しかしながら彼女は幽霊に対しても一定の敬意を払っており、除霊の際にはまず言葉による説得を試みる――もっとも、それで解決に至ったことは一度もないのだが。


ニコル・ボーラスに問題を抱えた家族を助けてもらうことと引き換えに、ラヴニカに送り込まれたケイヤは、反逆のかどで地位剥奪され幽閉されていたテイサ・カルロフと結託、幽霊議員オブゼダートの暗殺に成功。しかしその結果、彼らが保持していた魔法的契約が降りかかってきてしまいオルゾフ組のギルドマスターになってしまう。その際、死後も幽霊となってオルゾフに仕える幽霊たちの債務を帳消しにし、彼らを解き放ったことはギルド内から(テイサ含む)から多くの反発を買ってしまったが。


後にラヴニカ侵攻してくるボーラスに抵抗することを選んだケイヤは10のギルドを協力させるためにラヴニカを奔走する。

その時にゲートウォッチと共闘、その後は彼女もチームの1員となる道を選ぶのであった。


それ以降は大戦で戦死したギデオンや故あって離脱したリリアナ・ヴェスにかわるゲートウォッチの一員としてチャンドラとともに次元の脅威に対応する多忙な生活を送っている。



カード性能編集

幽霊暗殺者、ケイヤ編集

マナコスト(2)(白)(黒)
カードタイプ伝説のプレインズウォーカー — ケイヤ
初期忠誠度5
能力[0]:クリーチャー最大1体を対象とし、それまたは幽霊暗殺者、ケイヤを追放する。あなたの次のアップキープの開始時に、そのカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。あなたは2点のライフを失う。
[-1]:各対戦相手はそれぞれ2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
[-2]:各対戦相手はそれぞれカードを1枚捨て、あなたはカードを1枚引く。

ブースタードラフト(※注)&多人数戦プレイ用の特殊セット『コンスピラシー:王位争奪』収録のPWカード。

プラス能力を持たない代わりに、自身を追放→場に戻することによって忠誠度を初期値に戻せるという変わり種。ほかにも相手のクリーチャー1体を繰り返し追放して擬似除去のように扱うかう、馬に出たときに発動する能力持ちカードを再利用といった応用法がある。

戦場への直接的な干渉、自身の延命及びフィニッシャー、カード・アドバンテージと、非常にコントロールデッキ向けの能力が揃っているように見えるが、ブロッカーの排除や最後の数点のライフの押し込みという観点で見るとビートダウンデッキでの採用の芽も充分にあるだろう。


余談だが、エキスパンション「ラヴニカのギルド」から始まるラヴニカ三部作の背景ストーリーで、オルゾフ組に属するボーラス側のプレインズウォーカーとして作られたキャラクター。それを先行して登場させておくことになったが、スタンダードで使えるセットに相応しい場がなかったため、コンスピラシー:王位争奪で登場させたという裏話が、ファンと製作側とのQ&Aで明らかになった。

(外部リンク参照)


(※注)未開封のブースターパックを1人3つ持ち、全員が指定されたパックを1つ開封し、そのうちの1枚を取り、残りのカードは伏せたまま隣のプレイヤーに渡す。その後、「回ってきたカードから1枚取って、残りを隣に渡す」を繰り返し、パックのすべてのカードを全員がカードを取るまで続ける。この手順を、回す方向を変えながら3パックぶん繰り返す(順→逆→順)。これで取ったカードと好きな枚数の基本土地カードで40枚以上のデッキを構築するルール。


オルゾフの簒奪者、ケイヤ編集

マナコスト(1)(白)(黒)
カードタイプ伝説のプレインズウォーカー — ケイヤ
初期忠誠度3
能力[+1]:墓地1つからカード最大2枚を対象とし、それらを追放する。これによりクリーチャー・カードが少なくとも1枚追放されたなら、あなたは2点のライフを得る。
[-1]:点数で見たマナ・コストが1以下で土地でないパーマネント1つを対象とし、それを追放する。
[-5]:プレイヤー1人を対象とする。オルゾフの簒奪者、ケイヤはそのプレイヤーに、追放領域にあってそのプレイヤーがオーナーであるカードの枚数に等しい点数のダメージを与え、あなたはそれに等しい点数のライフを得る。

エキスパンション「ラヴニカの献身」で収録された2枚目のケイヤ。通常セットはコレが初。忠誠度能力は、墓地対策&ライフ回復、極小パーマネントの追放、変則的ドレイン。

3マナと軽いものの、特定のデッキに良く効くが刺さらないデッキにはほとんど効かないという極端なラインナップになている癖のあるプレインズウォーカーカード。ただし墓地利用や0~1マナパーマネントが多用される環境であればデッキへメイン採用も考えられる。


モダン等々、スタンダードよりも広いモダンやレガシー環境でも活躍の場があるカード。1マナ以下の強力なパーマネントも、墓地を利用するのもレガシーでは日常茶飯事。モダンでも墓地利用能力持ちの強カードは多数存在する。それらの対策としてデッキに少数仕込むプレーヤーも。


死者の災厄、ケイヤ編集

マナコスト(3)(白/黒)(白/黒)(白/黒)
カードタイプ伝説のプレインズウォーカー — ケイヤ
初期忠誠度7
能力呪禁を持つ、対戦相手と対戦相手がコントロールしているパーマネントは、それらが呪禁を持っていないかのように、あなたがコントロールしている呪文や能力の対象にできる。
[-3]:クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。

灯争大戦収録のケイヤのカード。レアリティはアンコモンと他と比べ低め。(これに関しては背景ストーリーにPWが36人も登場するので致し方ないのだが)。

常在型能力に呪禁対策効果、忠誠度能力にシンプルな対クリーチャー追放除去を持つ為、殺戮の暴君のような相手でも除去可能。

でも、やっぱり合計6マナと重いため、除去用カードとしては使いにくい。


なお、日本語版のブースターパックに限り、50%の確率で日本イラストレーター描き下ろしのオリジナルアート版プレインズウォーカー・カードが通常版の代わりに封入されており、担当するのはMID氏(ユーザーページリンク参照)。


情け無用のケイヤ編集

マナコスト(3)(白)(黒)
カードタイプ伝説のプレインズウォーカー — ケイヤ
初期忠誠度5
能力[+1]:トークンでないクリーチャー最大1体を対象とする。それの上に幽体(ghostform)カウンター1個を置く。それは「このクリーチャーが死亡するか追放領域に置かれたとき、これをオーナーの手札に戻し、飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークン1体を生成する。」を得る。
[-3]:土地でないパーマネント1つを対象とする。それを追放する。
[-7]:あなたは「あなたのアップキープの開始時に、あなたは、あなたの手札からかあなたの墓地からか追放領域にありあなたがオーナーであるカードの中から、伝説の呪文1つを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。」を持つ紋章を得る。

カルドハイムにて早速再登場したケイヤ。新世代のタイヴァー・ケルとはここで初顔合わせ。


霊狩り、ケイヤ編集

マナコスト(1)(白)(黒)
カードタイプ伝説のプレインズウォーカー — ケイヤ
初期忠誠度3
能力[+1]:あなたがコントロールしているクリーチャー・トークン最大1体を対象とする。ターン終了時まで、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーは接死を得る。対象にしたクリーチャーの上に+1/+1カウンター1個を置く。
[-2]:ターン終了時まで、あなたのコントロール下で1つ以上のトークンが生成されるなら、代わりにその2倍の数のトークンを生成する。
[-6]:すべての墓地にあるすべてのカードを追放する。その後、これにより追放されているカード1枚につき1体の、飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを生成する。


イニストラード:真紅の契りで登場したケイヤ。今回はチャンドラとテフェリーとともに、アーリン・コードの救援に向かう。




無形の処刑者、ケイヤ編集

マナコスト(3)(白)(白)(黒)(黒)
カードタイプ伝説のプレインズウォーカー — ケイヤ
初期忠誠度6
能力呪禁
[∔2]:各対戦相手はそれぞれ3点のライフを失い、あなたは3点のライフを得る。
[0]:あなたはカード2枚を引く。その後、各対戦相手はそれぞれ占術1を行ってもよい。
[-3]:クリーチャーやエンチャントのうち1つを対象とする。それを追放する。それがオーラ(Aura)でないなら、他のタイプに加えて白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャーであり飛行を持つことを除きそのカードのコピーであるトークン1体を生成する。

『ファイレクシア: 完全なる統一』で登場。

重たいがその分忠誠度が高く更にはデフォルトで呪禁を持つためなかなかタフ。


ちなみに同セットでカード化されたプレインズウォーカー10人は同セットにて新ファイレクシアに完成化さられた姿が描かれているボーダーレスマンガ版カードの特別版イラストも存在する。なお先に10人のイラストが先行公開され、内5人は本当にストーリー内で完成化させられると公表されたのだが、彼女は完成化は免れ「if」の姿止まりとなった。



関連タグ編集

MTG プレインズウォーカー 暗殺者

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