概要
小さいため、しばしばナイフと混合されるが、ナイフのように切るよりも、突く・投げる・刺すのに向く物。
狭義には"ショートソードより短く、ナイフより長い"(刃渡り:20~50cm前後)とされる。
他にも諸刃のナイフ全般(刃渡りが20cm以下でも)を指す場合もある。
フェンシング系の西洋剣術の二刀流で攻撃を受ける際にも使われたりする。
この用途に特化した物にはマインゴーシュ、ソードブレイカー、パリィイング・ダガーなどが有りこれらの総称として「レフトハンドダガー」という呼称がある。
変わり種としてプッシュダガーと呼ばれる、握り込んだ指の間から刃を出し殴りつけるように突き刺して攻撃する物(メリケンサックの変形と言える)などが有る。
日本では通り魔事件が起きた後「ダガーナイフ」として報道されるようになる。
勿論、ナイフとの混同を避けるためである。
ちなみに、ネットでよく見かける「†」←このマークはダガーマークと言う西洋で使われる記号の一種であり、「ダガー」と入力すると記号として出る様になっている。
創作におけるダガー使い
漫画『ベルセルク』の登場人物。
魔女フローラからサラマンデル(火の精霊)の力を持つ幅広のダガーを受け取り、以降はカトラスや投石と併用する。
シリカ/綾野珪子
ライトノベル『ソードアート・オンライン』の登場人物。
SAO時代からダガーを使用武器としている。
漫画『ヴィンランド・サガ』の主人公。
父の形見である二振りのダガーを長らく武器として使っていた。
『ジョジョの奇妙な冒険』の外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ』の登場人物。
ナポレオン時代の古い短剣を所持しており、スタンド「ドリー・ダガー」の媒介とする。
関連タグ
「ファイナルファンタジー9」のダガー
RPG「FF9」のヒロイン「ガーネット・ティル・アレクサンドロス17世」の仲間内での呼び名および偽名。
ガーネット姫はとある事情で家出し、主人公ジタン達と共に旅に出るのだが、今後旅をするなら身分を隠すために偽名が必要という話になり、ちょうどジタンの持っていた初期装備武器「ダガー」を見て興味を持ったことから、そのまま「ダガー」という偽名を名乗ることを決意した。
FF9は仲間キャラ全員、加入時に名前を変更できるシステムなのだが、ヒロインのガーネットだけは「ガーネット・ティル・アレクサンドロス17世」という本名が存在するため、ガーネットという名前で一度加入し、道中でプレイヤーがヒロインの名前を付け直すという仕様となっている。
話の流れ的には「偽名」という前提で名前を決めるため、一時的な名前変更かと勘違いするプレイヤーもいるが、ガーネットには戻らず、最後の最後までこの名前で定着する(例外として王家の身分として振舞うシーンでは一時的にガーネットに戻る)
そのままデフォルトのダガーという名前のまま決定してしまった人も多いであろうが、ジタンの初期装備/最弱武器名であり、あまりにも女性的なイメージからかけ離れているので、当時の多くのプレイヤーが違和感を覚えた。(女性らしくない名前なのは伏線では? と深読みしてあえて決定する人もいる。一応DISC3のクジャの隠れ家で「ネミングウェイのカード」を拾い、ダゲレオの男性と会話すると違う名前に変更できる。)
ここであえてガーネットと名付ける人も少なからずいるのだが、身分を隠すため偽名を決めるシーンでまた実名を名乗るとすると展開上おかしい流れになり、以後ストーリーも会話がややこしくなるパートが数か所あるのでおすすめできない。また、名前を新しくすることは母親との決別の意味もある。
他に、彼女の名台詞『今までの私をおぼえていてね……』でお馴染みのシーンでは偽名を名乗る決意をしたこのダガーが再び大きな役目を果たすので、本編の旨味をそのまま味わいたい場合はデフォルトの偽名で物語を進めることを推奨する。