概要
字面どおり、アサシン( assassin = 暗殺者)のダガー( dagger = 短刀)。
英語表記では " Assassin's dagger " (アサシンズ・ダガー)とされることも多いが、この場合『アサシンダガーで朝死んだが』という駄洒落が成立しなくなるので注意。
普通に『ダガー』といえば刀剣としては小さい部類に属するものであり、ゲーム等では攻撃力を低め(作品によっては最弱)に設定されているが、護身用や暗殺用(暗器)として考えた場合はその小ささが大きな利点となる(懐中に忍ばせる、あるいは武器でないものに偽装するなどして、標的を間合いに捉えるまで警戒させない)。
そのため『実際に使用された』ダガーには暗殺を用途としたものがかなりの割合で存在する。
その中には小ささを保ったまま刀身の形状を工夫したり、毒物を仕込むための機構を内蔵して殺傷力を高めたものもあり、こうした業物は『アサシンダガー』『アサシンズ・ダガー』と呼ぶに相応しいだろう。
ゲーム等の作品では『一撃死の追加効果があるダガー』という扱いが多い。作品によっては一撃死ではなく毒の効果だったり、単に武器としての威力が高い強化型ダガーという扱いだったりする。また不死系の魔物には無力とされている場合もある。
ドラゴンクエストシリーズではスーパーファミコン版『ドラゴンクエストⅢ』(1996年)から登場。『ドラゴンクエストⅧ』を除き、どくばりのように即死の追加効果が発動することがある。『ドラゴンクエストⅧ』『ドラゴンクエストⅨ』では錬金で入手することが可能。
ファイナルファンタジーシリーズでは『FINAL FANTASY Ⅴ』(1992年)から登場。実は『FINAL FANTASY Ⅳ』の没アイテムとして存在していたが、リメイクでスーパーファミコン版の頃から凶悪だった進行上必ず失われるデスブリンガーの上位互換という、隠しダンジョンでも余裕で通用する性能を引っ提げて復活した。