現代人、ってよぉー足りないらしい 色々と足りないッつーだよ…な。いや、栄養とか運動とか、そーゆーんじゃなくて、原始人とかと比べると、とにかくその、セーカツつーの?ニチジョーつーの?
そーいったモンの中に、とにかく足りないらしいんだよな… そう───生命、生きているって感覚が足りねーって説があるらしい
概要
『ジョジョの奇妙な冒険』第5部の外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ』に登場。
嘗てディアボロが「パッショーネ」のボスとして君臨していた時代に存在した“麻薬チーム”のメンバーの1人。痩せこけた頬に大きな目をした16歳の少年。
自傷癖を持っており、後述する自身のスタンド能力を発動させる為に付けた傷の痕が全身に無数にある。さらに生気も欠落しており、目の焦点も全く合っていない虚ろな表情をしている(カンノーロ・ムーロロの情報によれば、彼もまた麻薬中毒患者であるようなので、その影響によるものだと推測される)。
自身の目先のいらだちにのみ固執する、後先を全く考えない性格をしており、その計画性も何もない不気味な思考を感じ取ったサーレーは恐怖を抱いていた(この事も麻薬の影響によるものかもしれない)。
それ故に、自身のスタンド能力を最大限に生かすために、自分自身が即死しかねない傷をつける事にも一切の躊躇がない。そして後述のスタンドの特性上、自身が受けたダメージの3割を受けてしまう為、それによって死にかけることがしばしばあるようで、その無謀で危険な行動は、同じチームメンバーの1人であるマッシモからよく苦言を言い渡されている。
ただ、己自身への投げやりな態度とは裏腹に、仲間のことは何よりも大切に思っており、コカキの死を知った際は、非常に嘆き悲しんでいた。
なお、あまりにも危険人物すぎる為に論外であるマッシモや、末期麻薬中毒者でもう長くはないアンジェリカと違って、「まだ救いようがある」とムーロロからは思われているらしく、彼はこちら側に勧誘して助けようとしていた。
略歴
麻薬チーム討伐の任務を受けて挑戦して来たサーレーをアンジェリカと共に返り討ちにした後、今度はパンナコッタ・フーゴ達が新たにやってくると知って、自信満々に迎撃しようとするが、「フーゴの能力相手なら自分の方が適役」としてコカキが向かった為、仕方なくマッシモたちと共に留守番する事になる。
その後、コカキが倒された事を知り、彼が嘗て言っていたシチリアにあるというナチスが研究していた「不老不死を齎す秘宝=石仮面」を回収し、その力を以ってフーゴ達に復讐する事を目論み、マッシモやアンジェリカと共に行動を開始する。
フーゴ達が搭乗するヘリコプターをアンジェリカがスタンド能力で墜落させている間に、マッシモの指示で1人、「石仮面」を回収に向かい、ドゥオモの遺跡最深部のブロック塀に隠されていた「石仮面」を発掘するが、ジョルノの密命を受け、ビットリオを密かに尾行していたムーロロに奪われ破壊されてしまう。
怒りのあまり『ドリー・ダガー』で攻撃するが、ダメージの内の3割が残る能力VS能力の影響を53分の1に軽減できる能力では相性がすこぶる悪く、追い詰められてしまう。
だがそんな彼の才能と度胸を見込んだムーロロに、「パッショーネ」に寝返るよう勧誘を受けるも拒絶。
自身の体を表情筋さえ断ち切り、最早誰なのかも判別不能になるまでにズタズタに切り裂くという凄絶な波状攻撃を仕掛ける事で、ムーロロの唇から血が流れ、わずかなダメージを与えたが、それと同時に出血多量で力尽き絶命した。
悲しい事にその代償は、海水に濡れてよく拭く事ができないハンカチで拭き取れる程度の血を流させただけのダメージでしかなかった。
しかし最後まで仲間を裏切る事はなく、文字通り自身の命を顧みずに身を削って自身を倒そうとしたビットリオの執念にムーロロは敬意を表し、彼の遺体に一礼を捧げている。
スタンド「ドリー・ダガー」
ナポレオン時代の古い短剣と一体化したスタンド。本体のビットリオが受けたダメージの約7割を、その刀身に映り込んだ対象に転移させる事ができる(標的に出来るのは短剣に映ったもののみ)。
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