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カンノーロ・ムーロロ

かんのーろむーろろ

『ジョジョの奇妙な冒険』第5部の外伝小説、『恥知らずのパープルヘイズ』の登場キャラクター。
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概要編集

ギャング「パッショーネ」情報分析チームの一員。32歳。


ボルサリーノ帽など古いイメージのギャングそのままの姿をし、年長者であることにこだわるなど小物臭が漂う男。


暗殺チームからの依頼でペリーコロが焼却した写真を復元してギアッチョに渡した為、麻薬チームの始末を命じられる。つまりミスタジョルノがギアッチョと戦う羽目になったのは彼が元凶。それどころか暗殺チームとボスにお互いの情報を流した張本人であり、どちらが勝っても良いように立ちまわっていた。ソルベジェラート惨殺され、最終的にリゾットがボスと相打ち覚悟の壮絶な死に様を演じるまでの全てがムーロロによって引き起こされたといっていい。


この性質からコカキからも「貴様の様なヤツが世界を歪ませる」と忌み嫌われ、戦闘においていいところもなくアンジェリカのスタンド攻撃によって乗っていたヘリごと海へ墜落したと思われていたが…?


スタンドは「オール・アロング・ウォッチタワー(劇団〈見張り塔〉)」。

トランプと一体化した、全53体の群体型スタンド。本体がトランプタワーを作ることで発動し、ムーロロが知りたいことを舞台劇の様に演じる。



関連タグ編集

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風

恥知らずのパープルヘイズ パンナコッタ・フーゴ シーラE

ジョルノ・ジョバァーナ




























      【警告】これより先、真実が記載されているため閲覧には注意されたし












実は海へ墜落したヘリから無事脱出しており(後述の能力から負傷などもほとんどなかったと思われる)、フーゴたちにも秘していた本来の任務のため単独行動を開始。

その任務とは、過去の因縁のためスピードワゴン財団や空条承太郎に警戒されているジョルノの代わりに、シラクサ大聖堂に隠されていた石仮面を破壊すること。

フーゴシーラEと共に麻薬チーム壊滅の任務を受けていたのは偽装のためであった。


小物臭い性格も偽装・演技であり、本来は冷静かつ余裕のある性格。以前は生まれた時から希望のない人生を過ごし、パッショーネに入団してからもそのスタンドの強力さから「自分はその気になれば誰でも殺せる、無敵の存在である」「誰の為であっても、俺がストレスを感じる事は許せない」と慢心した薄っぺらい人生を過ごしていた。

しかしその本質をジョルノに見抜かれた結果、生まれて初めて「恥」という感情を感じ、ジョルノに心から服従するようになる。


石仮面の回収にきたビットリオから石仮面を強奪、破壊。

ビットリオとの戦闘では、能力の相性差から攻撃をほぼ無効化。

ビットリオにはジョルノへ服従することを勧めるが(このときの語り口は、ジョルノの言葉を代弁しているに過ぎないことが示唆されており、また復活したDIOがスタンド使いを次々に配下へスカウトしていた構図をオマージュしたものと思われる)ビットリオは死ぬまで自身の能力を使用し、ムーロロにわずかな傷を残して力尽きる。

仲間を裏切らず最後まで戦い抜いたその姿に敬意の一礼を送った。

その後、任務を終えたフーゴたちと合流し帰還する。



スタンド<オール・アロング・ウォッチタワー>

ムーロロ

【破壊力 - C / スピード - B / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - E】

その本来の能力はカードとしての薄さを利用した情報収集、暗殺に適した群体型スタンド。前述の能力は情報収集の結果を伝えていただけである。


ムーロロが無敵と自負するだけありそのスペックは非常に高い。特に射程、持続、精密動作性という諜報活動に求められる能力がAとなっており、能力としての完成度も高いようだ。


その高い基本性能に加えて「他のスタンドの特殊能力の影響をトランプの1枚だけが肩代わりする」能力を持つ。群体型の性質と相まって、受けたスタンドの特殊能力の効果を53分の1に軽減する非常に優秀な防御能力であり、ビットリオにとっては天敵とも言える能力。


因みにムーロロがスピードワゴン財団の研究者から得た情報によると、彼やリゾット形兆重ちーのような群体型スタンドの本体は心に何らかの欠落を抱えているという。



余談・アニメ版との整合性において編集

アニメでは未登場だが、リゾットがモブを脅して、ペリーコロが焼却した写真を復元させているオリジナルシーンが追加されている。

ファンの間からは「このモブはムーロロと同じ情報分析チームの一員では?」と推測されている。


『恥知らずのパープルヘイズ』は企画で書かれた外伝であり、公式の続編ではない。

よってフーゴの来歴など『恥知らずの~』とアニメ版はそもそも矛盾する描写も多く、無理に統合させる必要はないのだが、それでもあえて整合性をとるなら「暗殺チームとやりとりをしたのはムーロロ個人だが、写真を復元したのは別の仲間」と考えると辻褄を合わせることは可能である。

『恥知らずの~』においてもムーロロ本人に写真を復元できるような技能があるかどうかは明確に描写されておらず「自分自身で手掛けた」とは一言も言っていないので、ムーロロは飽くまで交渉役もしくはリーダーに過ぎず復元作業を手掛けた技術者は別にいた、と考えれば矛盾を生じさせず並列させることは可能である。


また、上記の考察はムーロロの性格とも矛盾しない。

写真の復元とは言わばボスに対する裏切りへの加担行為であり、露見すれば当然ボスや親衛隊から命を狙われることになる。

他方、暗殺チームとしても写真の復元という形で裏切りの事実を知った者を復元後も生かしておくメリットは皆無であり、当然口封じをする事になる。

ボスと暗殺チームの対立を煽り勝った側につくのは自分が生き残る事が大前提、しかし表立って動く形で対立を煽れば能力の分からない多くの敵から命を狙われる…となれば、他の者に作業させる形で直接関わるのを回避する選択は、その是非をさておくならばむしろ当然の帰結とさえ言えるのである。


アニメ版の描写では写真の復元を手掛けたメンバーは作業後にリゾットによって殺傷されており、併せて考えればディアボロと暗殺チームを天秤にかけて弄んだ上に直接関係のない技術者が犠牲になったことになるので、コカキから唾棄されるほど嫌悪されてもやむを得ないと言える。

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