イシドロとは、
- 歴史上の人物。スペインの農業の守護聖人、聖イシドロ。
- 人名。特に、1の聖人にあやかって、スペイン人やポルトガル人に多い。元サッカースペイン代表のイシドロ・ランガラなど。
- 『ベルセルク』に登場するキャラクターの一人。
こちらは3について紹介する。
概要
最強の剣士になる事を夢見る少年。元は戦場跡を駆け回り、火事場泥棒を働いていた。
クシャーン帝国の斥候部隊に囲まれ、あわやという所で、通り掛かったガッツが斥候達をドラゴン殺しで薙ぎ払い、九死に一生を得る。
また人間のみならず人外の化物共と身一つで渡り合うガッツの姿を見て、剣の技を盗むためという名目で付け回し、半ば強引にガッツ一行に加わった。
生きてきた環境が環境のためか、ややヒネくれた性格。
それに加え、自身の未熟さと魔法という大技への劣等感からか、同い年くらいの年齢ながらも優れた魔道の才能を持つシールケとは反りが合わず、度々衝突する。
ただ歳相応の純情さと甘さも持っており、人間を斬る事には躊躇を見せ、女体にも興味津々。
主な武器はシールケに借りた炎精霊(サラマンデル)の短剣と、イーノック村のモーガン老から貰ったカトラス。低身長と機敏さを活かした我流の二刀流殺法ですばしっこく立ち回る。
カトラスについては、元は直刃の長剣を使っていたが、重さに振り回されて思うように扱えていなかったため、モーガンが今のイシドロの力量に見合った得物として、また彼の野望への餞別として贈ったものである。
未熟ではあるものの、ガッツら生贄の烙印を押されし者たちと行動を共にすることで、半ば日常的に発生する魔物たちとの戦いにより日々(否応無く)鍛えられている。不安定な足場での海上戦闘を経験してからは、剣技もさることながら、状況に応じて目くらましを仕掛ける機転など、総合的戦闘力も向上しつつある。
前述の通り人間相手はともかく、魔物相手ならばガニシュカ配下の鬼兵(ダーカ)程度ならば複数体を相手に十分戦い抜けるぐらいにはなっている。
また長い泥棒生活の中で磨いた投石の腕は、目や股間などの急所に的確に当てる抜群の精度を誇り、シールケより与えられた聖別された木の実や、ガッツから渡された炸裂弾は、投擲スキルで十二分に戦力として生かされている。
パックからは「石を投げる ドロボー あぁっ!?だからイシドロ!?」と突っ込まれていたが、村を飛び出す回想シーンでは家族(もしくは村人)らしき人物から「イシドロ」と呼ばれており、仇名として定着しているのでなければ、恐らく本名と思われる。
出会った当初のパックからの呼び名は「コソドロ」「モン吉」など。現在は主に「ドロぴー」。
また新生鷹の団の騎士ミュール・ウォーフレイムと殴り合った後、名乗る際にまともに喋れないほど顔が腫れていたため、ミュールにはイヂドドと覚えられてしまった。
一行のギャグ担当的な立ち位置でもあり、パックとはよく漫才のようなやり取りを繰り広げている。
一方で、戦闘時はパックが指示や援護をすることで上手く立ち回れているふしもあり(たまにパックが獅子身中の虫と化すこともあるが)、基本的には良いコンビである。
PS2のゲーム「ベルセルク 千年帝国の鷹篇 聖魔戦記の章」での声優は吉野裕行。
2016年のアニメ版では下野紘が声を担当し、原作第1話及び第2話のアニメ化エピソードとなる第1話冒頭にて早くも登場している。
剣士になるのを憧れて傭兵団と名乗った盗賊団にノコノコついて行った為、盗賊の下働きとしていいように扱われていた。
さらに盗賊の一人がパックを的にして遊んでる様子を見て完全にブチ切れて抜けることを決意するも、今度は自分が盗賊の頭に嬲られそうになったところを成り行きでガッツに助けられる。
その後、原作での初邂逅シーンに相当する野盗、およびクシャーン斥候との遭遇で再会(アニメ第5話冒頭)
初対面ではないため、イシドロとパックの台詞には若干の差異が見られる。