曖昧さ回避
- 古代ギリシャや錬金術における火の象徴。トカゲのような幻獣で火蜥蜴、炎の竜あるいは蛇として表される。本項にて解説。
- イモリの一種。
- サンショウウオなどの毒性を持つ両生類や爬虫類の総称。
- コナミが1986年に製作したシューティングゲーム → 沙羅曼蛇
- 調理用鉄板。
- FF9の登場人物 → サラマンダー・コーラル
- バハムートラグーンに登場する赤いドラゴンのデフォルトネーム(変更可能)。
- 実写の怪獣映画の名前。→サラマンダー(映画)
- 玩具及びアニメシリーズ『ゾイド』に登場する戦闘兵器。→サラマンダー(ゾイド)
- 天野こずえの漫画作品「ARIA」「AQUA」に登場する架空の職業。本項にて説明。
- 寺沢武一のSF冒険活劇漫画『COBRA』及びそのアニメ版スペースコブラに登場する海賊ギルドの総領の名前。
- ゲーム及びアニメ『ダンボール戦機』シリーズに登場する市販のLBXの一種。
- 週刊少年マガジン連載『FAIRYTAIL』の主人公 ナツ・ドラグニルの別名。
- 『ドラゴンクエストⅢ』と『ドラゴンクエストⅪ』に登場するスカイドラゴン系のモンスター。
- アナと雪の女王2に登場するキャラクター。
- 『女神転生』シリーズに登場する種族精霊の仲魔。
- 『サンサーラ・ナーガ2』に登場予定だったドラゴン。PVには出演しており、リメイク版で登場した。
- DECO*27によるVOCALOIDオリジナル曲。→ サラマンダー(DECO*27)
- スマホゲーム『ドリフトスピリッツ』に登場するチューニングが施されたMR-S「 MR-S ZZW30 V edition Salamander」
概要
錬金術の大家パラケルススによって提唱された「四大精霊論」における四大元素の精霊であり、「火」の元素を司るとされる。
「火蜥蜴」の異称の通り、炎の中を棲みかとするトカゲ(蛇の場合もあり、「火蛇」といわれることもある)のような姿をしており、四大元素の精霊の中で唯一動物的な姿で表されている。
生まれてからその一生を火の中で過ごすとされ、脱皮した際の皮は決して燃えないという。
幼体のころは芋虫のような姿であり、これが一定まで成長すると繭を形成して蛹となり、トカゲの姿となるという。
なお、この繭は燃えない素材で出来ており、日本の竹取物語に登場する火鼠の衣のような伝説の素材として扱われたという。作品によっては情熱的な女がこのサラマンダーに変化するという。
実際に『サラマンダーの繭』と称されたものは存在するが、こちらは石綿(いわゆるアスベスト)であり、正確には鉱物である。
プリニウスの『博物誌』11巻119節で、キュプロス島の溶鉱炉の中に、「ピュラリス(pyralis)」(「 火に属する」)あるいは「ピュトリス」と呼ばれるものが住むと書かれている。これは、4つの足を持つ大きな蠅ほどの虫で、炎の中では生きているが、外へ出て暫く飛ぶとたちまち死ぬとされる。これを本家サラマンダーとする説がある。よって、上記の文章で、「トカゲ/いもり系なのに虫っぽい」とされる原因でもある。
日本では想像上の生物「火トカゲ」として扱うことが多い。
また、外国ではその他に毒性のトカゲのような生物(爬虫類・両生類を問わず)の名に用いられることがある。
サラマンダーの伝承の基となったのは両生類である『ファイアサラマンダー』という種ではないかと言われている。ファイアサラマンダーは倒木の中などに身を隠す習性があり、この倒木を薪に使った人々が、驚いて薪から出て来た様子が火の中から生まれた生き物と解釈されて火蜥蜴として伝わったのだと思われる。(この他にも火傷を防ぐ為に粘液で体を覆ったり、湿った地面に潜ろうとする性質がある。)
体がいやに冷や冷やとしているという伝承は本種が湿気がないと生活できない両生類だからと考えれば納得がいく。(それでもフィクションにおけるサラマンダーは鱗のある爬虫類として描かれるが。)
なんで両生類であるサンショウウオを爬虫類であるトカゲなんかと誤認したんだとツッコミたくなるが、昔は今ほど科学が発達していない錬金術の時代であったが故に、生物の区別が非常に曖昧だったからだろう。トカゲとサンショウウオは質感を除けばぱっと見のフォルムはそっくりだったのがそれに拍車を掛けたとも言える。
現代の人々の認識で言えば、ヤモリとイモリの区別が付かない人が現代以上に当たり前のように多くいたと言えばわかりやすいだろうか。
皆さんはもし、生物のテストでサンショウウオが出ても間違って爬虫類と書かないように。あくまでサラマンダーがトカゲとされるのはフィクションの世界だけである。
創作での扱い
原点通り、火蜥蜴として扱われる場合が多い。
ただ『ファイナルファンタジーシリーズ』などを始め、現代のファンタジー作品では火属性の精霊の立場をイフリートやドラゴン、フェニックスなどに奪われているのが現状。
モンスター扱いで登場出来れば幸いといった感じで、出番そのものが減ってきている。
最近では四大精霊の席さえイフリートに追われがちで、なかなか元祖の威厳を保つのに苦労させられている。
なお、『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹・ヒトカゲの英名もサラマンダーを源泉としている。
一部ファンタジー作品では、同じ姿でまったく逆属性の「氷のサラマンダー」が登場するものもある。呼び名はアイスサラマンダー、フロストサラマンダーなど。
サラマンダーをモチーフとしたキャラクター
特撮
アニメ・漫画
ゲーム
- 炎竜サラマンダー(オレカバトル)
- パズル&ドラゴンズ
- ヒトカゲ系統、タツベイ系統、ヒードラン、ヤトウモリ系統(ポケットモンスター)
- ブレイジン・フリザード(ロックマンゼロ3)
- サラマンダモン(デジタルモンスター)
- サラマンダー(ロマサガ2)(ロマンシングサガ2)
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関連イラスト
関連タグ
四大元素の精霊たち
ARIA・AQUAにおけるサラマンダー
漢字表記は「火炎之番人」。
惑星アクア(火星)の周囲に無数に点在する気候制御装置「浮き島」を管理する職業。
女性のゴンドラ漕ぎである「水先案内人」に水の精霊ウンディーネの名が冠されているのと同様、炎の精霊であるサラマンダーの名が付けられている。
マンホーム(地球)に比べ、太陽から遠い火星は本来とても寒く、人が住める環境にするためには熱や光をコントロールする必要がある。
よって、大気中に大量に熱量を供給する「どでかい釜の番人」として彼らサラマンダーは存在している。
地球の気候が完全に機械制御なのに対し、火星の気候はサラマンダー達による手動制御。
時には残暑が厳しくなるなど、多少快適でないのはご愛嬌との事(出雲暁談)
関連タグ
べるぜバブにおけるサラマンダー
イラスト右側の人物。
cv: 中川慶一
ベヘモット34柱師団所属の兵士にして階級は柱爵で一人称は「俺」か「僕」。
炎で人の記憶を焼き尽くし消去する特殊能力「炎の宝物(ロストプロミネンス)」を使う。
ベヘモットに従順で普段は温和で社交的な性格だが、陰険な策略を好むと卑劣漢としての側面も併せ持ち、ヒルダの記憶を上記の能力で平然と燃やしたりし、男鹿達を上記のような策略で苦しめた等、間違いなくベヘモット34柱師団の中では悪質な部類に当てはまる。
更に男鹿と東条の記憶を消去して仲間割れを画策するがそれが通用せず、卑怯なやり方に激昂した彼らにボコボコにされた。
一応、ヨルダに脅されたといえ、ヒルダの記憶が元に戻る方法を男鹿達に教えた。まぁ自分が記憶を消したので当たり前の処置である。ついでにこのとき、釣り上げたザリガニを生で食べていた。