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救急戦隊ゴーゴーファイブ

きゅうきゅうせんたいごーごーふぁいぶ

「人の命は地球の未来…燃えるレスキュー魂!救急戦隊、ゴー・ゴー・ファイブ!出場!」
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救急戦隊ゴーゴーファイブとはスーパー戦隊シリーズの第23作であり、劇中に登場するヒーローである。

概要

スーパー戦隊シリーズでは初のレスキュー戦隊
メインスタッフは東映メインプロデューサーに日笠淳メインライター武上純希という、後に『百獣戦隊ガオレンジャー』・『炎神戦隊ゴーオンジャー』でも組んだ布陣。

  • 放送年が1999年で、いわゆるノストラダムスの大予言などの影響で「何か災厄が起こるのでは」と一部で不安視されていたことや、1995年の阪神淡路大震災以降災害救助や救命に従事する職業への注目が高まっていたことがテーマに影響している。戦隊名の「救急」も「99年」に引っ掛けたもの。『人の命を守る』=『地球の未来を守る』という特撮ヒーローの原点的作品でもある。
  • 作中で使われる用語は救急戦隊らしさを演出するために、随所随所で消防隊用語を使っている点が特徴。「着装」「出場」「現場(げんじょう)」「要救助者」などが該当する。
  • マスクののぞき窓部分がかなり大きく取られ半透明になって中の表情が見えるという、シリーズ通してもかなり特徴的な作りとなっている。これは「人を救うのは人である」というメッセージの強化のため。またこの作りのために、変身前を演じたキャスト達が、本来ならスーツアクターに任せる格闘シーンに数多く挑戦した。
  • 戦隊側・悪役側が共に兄妹となっている。なお主人公側である巽一家の名前は子供にも読みやすいようにカタカナで表記される事が多い。
  • 戦隊名に「ファイブ」と入っていることもあり、ひさびさに追加戦士の登場しない戦隊となった。

コンセプト

そもそも、作品の企画がスタートしたきっかけは超力戦隊オーレンジャーまでさかのぼる。
オーレンジャー放送当時、阪神淡路大震災が発生、宇宙戦争物として企画されたオーレンジャーはソフトな内容へと路線変更を迫られる事態に至った。一方で、大震災からの復興の現場で、さまざまな人命救助レスキューと言った職業の人々に注目が集まる事となり、東映ではこれらを題材とした戦隊企画を立ち上げることとなりこれがゴーゴーファイブの企画へとつながる事となった。当時、レスキューを題材とした特撮としてはメタルヒーローシリーズレスキューポリス三部作が挙げられるが、戦隊でのレスキューネタは本作品がはじめてである。

作品コンセプトとして特徴的なものとして次のものが挙げられる。

魔法VS科学

 これまでの戦隊では、敵が魔法やファンタジー系であった場合、戦隊サイドも魔法的なコンセプトであったり、理論的な裏づけがあいまいなままであったりすることが多かった。ゴーゴーファイブでは侵略者である災魔一族は完全に魔法系の侵略者であるが、それに対抗する救急戦隊は完全な科学技術をバックボーンとした戦隊であり、しかも宇宙由来や出自由来の不明なテクノロジーの無い、現代科学技術のみをバックボーンとしている。ストーリー的には毎回の災魔一族の侵略行為を、救急戦隊とその協力者が科学的に分析、対抗策を打ち出し、自らの編み出した科学のみを用いて災魔一族の侵略行為を打破するというパターンがある。ここまで明確に侵略者の魔法を現代科学が打破するというパターンは戦隊ではゴーゴーファイブが端緒である。(このパターンはボウケンジャーなどでも見られることとなる)
 ただし、災魔一族の持つ力を『マイナスエネルギー』、それに対抗する力として巽博士によって編み出された概念を『プラスエネルギー』と称して作中に度々出てくるが、これが具体的に何を意味するのかは作中では明確な説明はされていない。作中描写から読み取るなら、マイナスエネルギーが災魔一族の発する霊的魔的な精神エネルギーであるとするなら、プラスエネルギーは人間の生命活動が発することのできる精神的霊的な波動の類だと考えられる

家族VS家族

 救急戦隊は地球戦隊ファイブマンなどと並び数少ない兄弟戦隊である。しかも、侵略者である災魔一族もメイン幹部が兄弟であるため、ゴーゴーファイブは兄弟VS兄弟と言う珍しい設定の戦隊である。また変身こそしないものの父親である世界がレギュラーであることから、ある種の家族戦隊とみなすこともできる。
 ストーリー開始時は、災魔一族の側が兄弟の結束は非常に強固であり兄弟幹部が母である大魔女グランディーヌを慕う家族愛は極めて強烈である。むしろ、ゴーゴーファイブの側は巽博士と息子たちとの絆も含めて相互信頼関係はバラバラであり、息子たちが巽博士を煙たがったり、長男であるマトイが兄弟たちに疎まれたりする話はしばしば出てくる。
 災魔一族に対抗するためとはいえ巽博士は息子たちを見放して失踪しており、長男マトイも両親とも失踪されて若いながらも弟妹たちをまとめ養う親代わりをしなければならなかったため意思疎通が難しかったという事情がある。
 しかし、ストーリーを追うごとにゴーゴーファイブたちの結束は強固になりお互いを信頼する家族の絆は再生されていく。そして、最後まで行方不明であった母親が存命であるとの確信が得られるに至って家族再生のドラマはピークに達する。
 反対に、災魔一族は互いに結束し合いながらも母たる大魔女グランディーヌを蘇らせるも、母としての情愛は微塵もなく末弟であるドロップ=サラマンデスを溺愛、他の兄弟を捨て駒にする始末。最後には組織としての結束を維持できなくなり、ゴーゴーファイブからの猛攻に耐えられなくなり自滅することとなる。

災害VS救急活動

 そしてもう一つ重要なのが、作品の冠である「救急戦隊」と言う言葉に必然性が盛り込まれていると言う点である。
 災魔一族は封印された大魔女グランディーヌを復活させるため、その封印を打ち破るため人間の命を生け贄として捧げるという目的を持っている。その人間の命を生け贄にするために人命殺害のための手段として用いるのが災害である。
 救急戦隊はそれを阻止するために救急活動やレスキュー活動に奔走することとなるのだが、その災害を引き起こすのは災魔一族の配下のモンスターである災魔獣であり、災魔獣が災害を引き起こす前に災魔獣を倒してしまえば、災魔一族による災害は発生しないことになる。
 このため、救急戦隊にとって敵である災魔獣を戦隊として倒すことは救急活動に繋がることとなり、作品タイトルの「救急戦隊」に意味と必然性が生まれることとなるのである。

これらの複雑なコンセプトが盛り込まれていながら致命的な破綻は見られないと言う点においても優れた作品と言える。

あらすじ

世紀末の地球に五人のレスキュー兄妹がいた。江戸火消しを祖先に持つ巽家の五人兄妹である。
彼らは命を守る自らの仕事に誇りを持っていたが、ある日出勤したら何故か全員退職した事になっていた。

退職届けを出した人物が8年前に行方不明となった父・巽世界であることを知った兄弟がその理由を問い詰めると、突如空が暗雲で覆われた。それは父・世界が何年も前に予測した世界の大災害・大魔女グランディーヌを降臨させようと、災厄をもたらす悪の一族、災魔一族が飛来してきたからだった。地上は天変地異にあふれ、やがて大混乱に陥る。

世界は秘密裏に立ち上げていた巽防災研究所の存在を明かし、自らの子供達である5兄妹を救急戦隊「ゴーゴーファイブ」に任命。兄弟達は父の開発したアンチハザードスーツを着装、救急ロボやツールを駆使し、災魔一族に立ち向かうのだった。

秘密基地

 ゴーゴーファイブの科学技術系のスーパー戦隊としての側面を、ビジュアル的に盛り上げてくれたのが、各種マシンの発進プロセスの際に登場する秘密基地の巨大ガジェットの数々である。
 スーパー戦隊は円谷のウルトラ系と比較しても予算が制限されているため、どうしても基地や背景となるメカ群の描写には限界が生じる。さらに、ゴーゴーファイブの頃はビデオ撮影でなくフィルム撮影であり光学合成で行われておりCGの普及も現在ほどでは無かったことを考えればスタッフ偉い! よく頑張った!
 
 特筆すべき点として戦闘の舞台となる東京を中心とした首都圏の全体が発進プロセスの一部として組み込まれていると言うことが挙げられる。これにより、身近な大都市の中で、臨場感あふれる特撮映像が頻出することとなり、作品のスケール感をアップさせる一助となった。
 作中でも救急戦隊が日本政府や警視庁や消防庁などと連携している旨の描写が度々出てくる。

 この作品の最大のネタでもあるオヤジが勝手に辞表を出しちゃった攻撃も、実は消防庁や警視庁の上層部では内々に了承済みであり、最終回の後では元の職場に無事復帰している描写が出てくるのでご安心を。その職場復帰シーンのあとのエンディングでは、奇跡の再開を果たした巽家のおかーちゃんが5人の子供たちにお弁当を作って、職場でそれを食べているシーンで終わっている。ある意味スゴいホッコリさせられる。

ゴーライナー発進


 そもそもがゴーゴーファイブの専用マシンの運搬メカである列車型メカ・ゴーライナーの発進からして唖然とさせられる映像から始まる。
 東京湾の海ほたるの隣に突如、人工島が浮上し、海ほたるへとかかっていた海上橋が真横へトラバース。人工島であるベイエリア55に接続される。そして、5両のゴーライナーが自動連結されて列車形態となり海上橋をわたってまずは首都高湾岸線を爆走、しかるのちにJRの鉄道路線へも乗り入れて、首都圏の交通網を縦横無尽に爆走すると言う映像が登場する。このため、メタ的には接合性をあえてとっていない東京名所案内的な楽しい画を重視しているとのことだが、ゴーライナーは舗装路も鉄道線路も自由自在に乗り換え可能な機能が搭載されていると推察される。
というか、被災地に列車で行くという発想はすごい。普通は劇中でもやっていたように空中から運んでいくべきだろう。

ゴーライナーからグランドライナーへ合体変形


 これがグランドライナーとなると更に凄い。
 ゴーライナー発進プロセスは同じだが、JR路線の直線ルートを利用して一気に加速、加速した先のレールが銀河鉄道999の発進シーンのごとく自動的にスロープ状にせり上がり、そこを通じて空中へと飛翔していく。そして、空中で再合体しグランドライナーとなると、副線路を利用して再び地上へと着地するのである。
 直線路は相当な長さが必要と思われることからJR中央線が使われていると思われる。

ライナーボーイ宇宙へ!


 ゴーゴーファイブの第3番目のロボであるライナーボーイだが、秘密基地ベイエリア55の隣に新設されたマックスエリアから発進後、宇宙へ飛び上がる。近隣の東京首都圏であっても、一度大気圏外へと出て大気圏へと再突入しながら変形するというなんという無駄と思わせるシーンだが、宇宙空間へと出るのはライナーボーイが太陽光をエネルギーとしているためで、宇宙空間で短時間に一気に太陽光吸収を行う必要があるためである。

さらにスペースゴーライナーへ


 そして、最終メカであるビクトリーマーズの場合では、宇宙空間での活動や合体変形を意図していることから、運搬メカであるゴーライナーは、ライナーボーイが変形したスペースシャトル型メカ・マックスシャトルを先端に連結。ベイエリア55内で連結したまま垂直にされて宇宙へとゴーライナーごと打ち上げられてしまう。再突入はどうする気だ?
というか後の話で、別に宇宙にできなくてもビクトリーマーズに合体可能なことが明かされてしまっているが。あくまでゴーライナーが使えなくなった時の非常手段であり、本来は重力下での合体にはあまり向いていないのだろうか?

登場人物

ゴーゴーファイブ 


呼称表

が\にマトイナガレショウダイモンマツリモンド
マトイナガレショウダイモンマツリ父さん
ナガレ兄さん俺(まれに僕)ショウダイモンマツリ父さん
ショウマトイ兄ナガレ兄ダイモンマツリ父さんたまに親父
ダイモンマトイ兄さんナガレ兄さんショウ兄さんマツリ父さん
マツリマトイお兄ちゃんナガレお兄ちゃんショウお兄ちゃんダイモンお兄ちゃん父さん
モンドマトイナガレショウダイモンマツリ

巽マトイ(纏)/ゴーレッド
巽家長男。(元)消防庁レスキュー隊員。熱血兄貴タイプ。強引な性格で他の兄弟から煙たがられている。
巽ナガレ(流水)/ゴーブルー
巽家次男。(元)消防局化学消防班員。冷静な性格だが、横暴な兄・マトイには辟易している面も。
巽ショウ(鐘)/ゴーグリーン
巽家三男。(元)消防局航空隊にてヘリコプターの操縦者。操縦スキルは神がかり的
巽ダイモン(大門)/ゴーイエロー
巽家四男。(元)警察官で階級は巡査。柔道の達人でもある。アシスト役に回ることが多くその事にコンプレックスを抱いている。
巽マツリ(祭)/ゴーピンク
巽家長女で末っ子。(元)救急救命士。しっかり者。巽家の家事全般を一手に仕切っている。

災魔一族

冥王ジルフィーザ
災魔一族の天属性の長男。文武両道タイプ。人間には残忍だが結構兄弟想いのいい兄で、妹のディーナスは特に可愛がっている。悪幹部ながら結構クサい台詞が多く、ディーナスが自分に命を捧げ消滅した際に「ディーナスよ!俺の美しい妹よ!」というどこかの兄さんも顔負けの物凄い台詞を吐いている。一方で敵のゴーゴーファイブ側も認めるような発言もあり、また母グランディーヌがコボルダを使い捨てたときは怒って彼女に反旗を翻す等、男気溢れる性格である。
獣男爵コボルダ
地属性の次男。所謂脳筋タイプで兄妹達の中では鈍くさい方であり、コンプレックスを持っている。
邪霊姫ディーナス
水属性の長女で人間にも化ける。 兄2人のうちジルフィーザのことは特に慕っており、鈍臭い次兄のコボルダにはときに呆れるような態度を見せつつも一応兄として立てている。
弟のドロップ(サラマンデス)との仲は良くない。
童鬼ドロップ龍皇子サラマンデス
炎属性の三男。母に依怙贔屓され気味な上に兄姉達に対する態度も悪いため兄姉とは仲が良くなく、特にディーナスやコボルダからは敵視されており、弟妹には基本甘いジルフィーザからすら殺されそうになったこともある。
呪士ピエール
一族の執事でドロップの養育係。
大魔女グランディーヌ
4兄弟の母。我が子を駒としか見ない冷酷な母で、不必要とあれば使い捨てにする。

災魔rkgk

 

ゴーゴーファイブの関係者

巽世界(タツミ モンド)
巽防災研究所所長で5兄弟の父。いわゆる司令官。災魔の襲来を予見し、様々な基地や武装を造り上げた天才科学者だが、公務員の我が子達を勝手に離職させる等行動は無茶苦茶である。
演じたのはマイク真木。因みに実子・真木蔵人も41話にゲスト出演。
巽 律子(タツミ リツコ)
巽世界の妻で、5兄弟たちの母親、失踪した夫を探しに子どもたちを置いて旅だったが、異国の地で事故に会い8年間昏睡状態にあった。最終回直前に回復し記憶を取り戻して帰国、最終決戦を終えた5兄弟たちと奇跡の再開を果たすこととなる。なお昏睡状態中に、災魔一族の活動する異空間に囚われた5兄弟たちとテレパシー(のようなもの)で交信し5兄弟たちを救っている。
演じたのは吉沢京子
ミント
モンドの助手のアナライズロボット。
2000年問題では暴走する。
速瀬京子
ショウの学校の先輩の宇宙飛行士。演じたのは宮村優子

メカニック

ビクトリーロボ
グランドライナー
ライナーボーイ 声:山岸功
マックスビクトリーロボ
ビクトリーマーズ
超装光ビクトリーマーズ(VSシリーズのみ)
マックスビクトリーロボ ブラックバージョン

大震災との関連

3月11日に東北地方を中心に襲った地震による大規模な災害が起こった際、人民救助に貢献した自衛隊や消防隊、さらに被災者を応援する為に本作をテーマにしたイラストが数多く寄せられた。

関連イラスト

【イラリク消化】救急兄弟!【メイキングあり】
まっすぐ君を助けだす!


We Are The Rescue Brothers!
巽兄弟



関連タグ

スーパー戦隊シリーズ 兄弟 レスキュー
災魔一族 災害 人の命は地球の未来

星獣戦隊ギンガマン→ 本作 →未来戦隊タイムレンジャー

地球戦隊ファイブマン 初代兄弟戦隊
魔法戦隊マジレンジャー 三代目兄弟戦隊

百獣戦隊ガオレンジャー vsスーパー戦隊でダイモンが登場。
海賊戦隊ゴーカイジャー 第23話でマツリが、最終話でショウが登場した。

特命戦隊ゴーバスターズ 本作以来13年ぶりに「ジャー」がつかなかった戦隊。

レスキューポリス
トミカヒーローレスキューを題材とした特撮ヒーロー作品

主なゲスト出演者

速水けんたろう(第28話)
真木蔵人※上記参照。
石原慎一(第45話、オープニングテーマ「救急戦隊ゴーゴーファイブ」の歌手。)

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