「この卑怯者!丸腰の相手を撃つなんて、それでも戦士か!?」
CV:津久井教生
概要
第36話『奥義!竜巻落とし』に登場。
筋骨隆々のギガンテスを思わせる姿を持ち、腰のチャンピオンベルトが特徴。
あらゆる光線を無力化する強靭な身体と、鍛え上げた格闘技を武器に戦う武闘派で、劇中ではコボルダの命令を一切無視してただひたすら地上最強の存在を目指して道場破りを行ったり、ダイモンの師匠に弟子入りする等、「悪の怪人の枠に縛られない求道者」と言うべき姿を見せた。
とは言え所詮は彼もサイマ獣。身につけた力を世のため人のために使う気は更々無く、己の欲望のままに振るうだけの悪しき存在に過ぎなかった。
活躍
コボルダのカードで召喚されるも、彼の命令を聞かずに出奔。地上最強を求め、道場やボクシングジムに乗り込んでは手当たり次第に道場破りをしていった。
駆けつけたゴーゴーファイブに対しても虎の子の格闘術と強靭な肉体で立ち向かい、上記の台詞を言われた為に格闘で応戦するゴーゴーファイブを単独で圧倒して見せる。
だが、駆けつけた番田流格闘術師範にしてダイモンの師匠である番田一徹に投げ飛ばされ、階段から転がり落ちてしまう(※)。これを受けて番田に弟子入りを要求するが、現れたコボルダの命令に背いたために見限られてしまう。
(※)この時、突如飛び出してきた猫(恐らくアクシデント)が石段を横切りスパルタンに轢かれそうになっている。なんと不吉な
番田の教え子となって修行に明け暮れ、奥義である『真空竜巻落とし』を会得するが、弟子として修業して来たのは奥義を会得する為の嘘に過ぎず、目的を達成するや用済みとばかりに番田を裏切る。
そして再び街で暴れ回り、自動車を軽々と持ち上げて投げまくっている時に駆け付けたゴーゴーファイブと交戦するが、奥義を会得したことで以前の戦いの時よりも強くなっていたため、5人は大苦戦を強いられてしまう。
その後、ダイモンと1対1の格闘戦では一瞬の隙を突き前述の奥義を繰り出すが、牛乳を飲み干して力を漲らせたダイモンの『番田流必殺・牛乳竜巻落とし』で大ダメージを負い、続け様に5人のコンビネーションによるイエローの「弾丸一直線」が炸裂。ダイモンを称える「お見事…」の呟きを遺して爆散。
直後にピエールの放った再生カードにより巨大な死霊として復活。
巨大戦ではビクトリーマーズに体当たりを繰り出すが、自身の力を受け流された上で逆に投げ飛ばされ、そのまま止めのマーズフレアを喰らって爆散した。
余談
モチーフはギガンテス及び総合格闘家。名前の由来は恐らくスパルタ人。
声を演じた津久井氏は前作の『星獣戦隊ギンガマン』にてヂェンゾスの声を当てていた。2年後の『百獣戦隊ガオレンジャー』では携帯電話オルグの声を演じる事になる。
ゲストキャラの番田一徹を演じた久保晶氏は、同年に放送されていた『燃えろ!!ロボコン』の第28話でもゲスト出演している。
ちなみに劇中でダイモンが飲んでいたのは雪印の牛乳。これは当時のスポンサーが雪印乳業であった為、前述の奥義も実現できたというわけである。
なお、その雪印はゴーゴーファイブの放送終了後立て続けに不祥事が発生。3年後からはプリマハムにスポンサーが交代している事もあり、この36話は特に時代を感じさせる光景に仕上がっている。
パワーレンジャー・S.P.D.では10話にてジャックとスカイが対戦するゲームのキャラクターとして登場している。
対戦相手はシグナルマンである。
関連タグ
百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊:2年後のvシネマ作品でゴーイエロー/巽ダイモンが再登場しており、スパルタンの戦いで使用した『牛乳竜巻落とし』を彼に伝授している。
ヤツデンワニ:中の人が4年後に演じる準レギュラーキャラ。