「バ~ハムゥゥ~~」
概要
第45話「初夢は災魔の旋律(メロディー)」に登場。
龍皇子サラマンデスが遺したカードから召喚された火のサイマ獣。
無気力で眠たげな表情をした獏の頭部にナマズの顔の付いた腹部、そして両腕と下半身は虎と言うキメラ的な姿を持ち、背中には炎の意匠が見受けられる。口癖は「ム~」。
獏らしく鼻から噴き出す白いガスで相手を吸い寄せ、腹部のナマズの口で夢を吸引する事で食べる能力の持ち主。そして夢を食べられた者はピエール曰く、「腑抜け」た子供のような精神状態に陥ってしまう。
劇中ではこうした能力でゴーゴーファイブを腑抜けにした上で抹殺し、サラマンデスの仇を討つというピエールの作戦に従事する訳なのだが、肝心の知能はかなり低く、本能のままに行動するだけの馬鹿であり、その行動にピエールは終始振り回されっ放しでとても仇討ちどころではない場面が多く見られた。
サラマンデスが最後まで使わなかったのも、万が一の切り札なのか役立たずだからだったのかは不明だが、戦闘ではその長い鼻からの鼻提灯で幻影を見せたり、体内に取り込んだ人間に悪夢を見せる精神攻撃を繰り出して来る。特に後者は犠牲者の生命エネルギーを低下させるため、早く正気に戻さなければ衰弱死と言う残酷な運命が待ち受けている。
活躍
サラマンデスの仇討ちに燃えるピエールによって召喚されると、彼の意を受けてゴーゴーファイブを腑抜けにした上での抹殺作戦に動き出す。
巽兄弟が初詣に参拝する最中にピエールと共に出現するや、自らの能力でマトイ以外の4人の夢を食べた事により、4人は腑抜けになってしまう。ピエールにマトイの夢も食べるように命じられるが、バハムーは事もあろうに「こっちの方が美味そうだ」と京子の夢を捕食し、そのまま満腹になった為にピエールと共に撤退する。
その後、街中に出現すると同時に人々の夢を食べようと襲い掛かると、駆け付けたレッドの夢まで食べ、それと同時に彼を腹の中に飲み込んでしまう。
食べた夢を悪夢に変えてレッドを苦しめるようにピエールに命じられると、バハムーは5人の悪夢でマトイを苦しめ、6人の生命エネルギーを低下させていく。
だが、モンド博士の歌とマトイの言葉によって4人は正気を取り戻し、レッドは悪夢から脱出。改めて5人揃ったゴーゴーファイブの怒りの反撃を受け、怯んだ隙にレッドにブイスラッシュで鼻を切り落とされ、弱体化したところにビッグブイバスターを撃ち込まれて倒される。
直後にピエールが放った再生カードによって巨大な死霊として復活。
巨大戦ではビクトリーマーズと交戦し、鼻から膨らませた青い鼻提灯を破裂させてディーナスが歌う幻影を見せ、その歌でピンク以外のゴーゴーファイブを戦意喪失に陥れるも、「お父さん(モンド博士)にできるなら自分にも」と歌うピンクの歌声によって幻影を掻き消され、止めのマーズフレアを喰らい爆散した。
余談
モチーフは獏とナマズと虎。名前の由来は中東の伝承にある巨大魚にして、昨今のRPGでドラゴンの代名詞として定着した幻獣のバハムートから。
声を演じた櫻井氏は今作がスーパー戦隊シリーズ、延いては特撮初出演となった。それから11年後のスパンを経た『海賊戦隊ゴーカイジャー』にて、ジェラシットの声を演じている。
関連タグ
バクシンカ:『科学戦隊ダイナマン』に登場した獏繋がりの大先輩。こちらも同じく鼻提灯で攻撃して来る。
バクキ:『忍者戦隊カクレンジャー』に登場する獏繋がりの先輩。
悪夢忍者ユメバクー師、ユイルワー星人ミーメ、冥獣人インキュバスのベルビレジ、ユメバクラ、獏のエルムガイ夢、デーボ・アックムーン、妖怪バク、ユメパック、ネロー・キルナー:2000年代以降に登場する獏・夢属性怪人の後輩達。
マーリン(Fate):夢に関連した能力を持つ中の人繋がり。
ミザルス←夢幻サイマ獣バハムー→コンピューターエンジニア・ゲート