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進化獣

しんかじゅう

進化獣とは、特撮テレビドラマ『科学戦隊ダイナマン』に登場する敵怪人の総称の一つ(メイン画像は第26話に登場したヒトデシンカ)。
目次 [非表示]

概要

有尾人一族ジャシンカ帝国が、地上侵攻の尖兵として使役する人工生命体。本作におけるゲスト怪人に相当する存在である。

いずれも動植物をモチーフとし、名称は「〇〇(モチーフ名)+シンカ」のフォーマットで統一されている。


開発は帝国の最高幹部にして随一の科学者・カー将軍が担当。生成の際にはまず、彼の作り上げた進化獣製造機「プログレッサー」に、「生命のスープ」と呼ばれる物体を投入することで生成プロセスが開始される。

この生命のスープとは、「大昔の地球の海に生命の元が誕生した時の状態」を濃縮させたものであり、投入後にカー将軍の号令の元でモチーフとなる動植物が選出され、それを受けてプログレッサーが「地球に生命が誕生して以来の、35億年の進化の過程」を一気に辿らせ、さらに未来へと急速に進化させることで、進化獣が誕生するのである。


作中に登場した個体は、いずれもシッポ兵をも凌ぐ戦闘能力と知性を併せ持ち、人語による会話能力も獲得している。また本作の明るい作風もあってか、個体の多くにはコミカルな描写も多く見られるのも特徴の一つと言える。

物語後半からは、カー将軍によって機械と生命体とを融合させた、強化版の進化獣が新たに投入されるようになった。


巨大化

ダイナマンとの戦闘で過大なダメージを受け、進化獣が生命の危機を感じ取った際、その身体にはビッグバンプログレスと呼ばれる現象が起こり、「超進化獣」として巨大化する。

巨大化後は両足が肥大化するのが特徴であり、さらにサイシンカのように身体の一部が変形することもある。


一覧

名前モチーフ登場話数CV
カニシンカカニ第1話西尾徳
サイシンカシロサイ第2話依田英助
コウモリシンカエラブコウモリ第3話西尾徳
サンヨウチュウシンカ三葉虫第4話依田英助
バクシンカヤマバク第5話丸山詠二
ヘビシンカヘビ第6話依田英助
カイメンシンカカイメン第7話西尾徳
チョウシンカチョウ第8話
サソリシンカサソリ第9話依田英助
タコシンカタコ第10話西尾徳
イルカシンカイルカ第11話依田英助
ノミシンカノミ第12話
カエルシンカカエル第13話丸山詠二
ゲンゴロウシンカゲンゴロウ第14話大宮悌二
ヤモリシンカヤモリ第15話西尾徳
シソチョウシンカ始祖鳥第16話依田英助
キョウリュウシンカ恐竜第17話西尾徳
エイシンカエイ第18話依田英助
ヤマアラシシンカヤマアラシ第19話
イカシンカイカ第20話
ワニシンカワニ第21話西尾徳
ネコシンカネコ/ヤマネコ第22話依田英助
ナメクジシンカナメクジ第23話
キツネシンカキツネ第24話
ハチシンカハチ第25話
ヒトデシンカヒトデ第26話
セミシンカセミ第27話丸山詠二
ヤブカシンカヤブカ第28話西尾徳
サボテンシンカサボテン第29話丸山詠二
トゲアリシンカトゲアリ第30話依田英助
カマキリシンカカマキリ第31話丸山詠二
クモシンカクモ第32話依田英助
マンモスシンカマンモス第33話

備考

進化獣の基本コンセプトは、本作のプロデューサーの一人である鈴木武幸の考案によるもので、本作が放送される前々年、1981年に発表されたドゥーガル・ディクソンの著作『アフターマン』の、「人類滅亡後の未来の世界で進化した動物」を描くという内容からの影響を強く受けたものでもある。


他方で、キャラクターデザイナーの一人として参加した出渕裕の語るところによれば、自身がデザインを手掛けた進化獣について、やりたかったのは「東映怪人の基本」――即ちショッカー怪人(『仮面ライダー』)などに代表される、エキスプロの高橋章が手掛けた怪人の路線であるといい、どちらかと言えば怪人としてはオーソドックスな方向性が志向されている。同時に制作サイドからも、必ずしも「こういうコンセプトで怪人を描いてくれ」という具体的なオーダーがあった訳ではないことを、後年のインタビューにて述懐している。

企画段階の頃の出渕は、幹部などのレギュラーキャラクターのデザインに加えて、『聖戦士ダンバイン』など他作品での仕事も抱え多忙を極めていたことから、番組初期に登場する進化獣については、こちらも本作よりスーパー戦隊シリーズに初参加した原田吉朗がサポートとして参加(※)している他、前年の『大戦隊ゴーグルファイブ』より引き続き参加の渡部昌彦も脇を固める体制が取られた。

渡部曰く、怪人の造形にも手間を割ける環境が整ってきたのが、本作や『宇宙刑事シャリバン』の頃であったといい、本作では出渕がデザインの面で突破口を開いてくれたことや、前出の鈴木が理解を示してくれたこともあり、コウモリシンカの巨大な翼のようにそれまでは通らなかったようなアイディアも通るようになるなど、デザイナーの側においても選択肢の幅がかなり広がったと証言している。渡部は進化獣の他に、巨大化後の脚部についても昆虫・蹄・恐竜など複数のバリエーションをデザインしており、都度都度それぞれの個体の形状に合ったものが選択されている。


(※ 原田の本作への参加は、前年の『機甲艦隊ダイラガーXV』での出渕との協働がきっかけであるというが、当時原田は腕の故障により満足に描ける状態になかったことから、カニシンカやサイシンカについては原田が描いたラフスケッチを元に、出渕が仕上げを行うという形でデザイン作業が行われた)


関連タグ

科学戦隊ダイナマン

有尾人一族ジャシンカ帝国 メカシンカ


スーパー戦隊一般怪人の系譜

合成怪獣進化獣/メカシンカ宇宙獣士

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