「光無き世界に生まれた者の呪いを受けてみよ!」
「いよいよ東京大空襲だ。コウモリガスを、どんどん積み込め!」
概要
『科学戦隊ダイナマン』第3話「コウモリ地獄飛行」に登場。
オオコウモリの一種・エラブコウモリがモチーフとなった進化獣。
黒い「コウモリガス」を吐き散らし、吸い込んだ人を光嫌いにしてしまう。このガスは鬼火山の火山ガスから作られたもので、専用の機械を使ってうなじの辺りから体内へ補充される。
羽ばたくと同時に標的を爆破する「コウモリ爆弾」、翼から連射する「コウモリミサイル」、眼から黄色い光を発して敵の自由を奪う「コウモリ金縛り」、頭の触角から放つ「コウモリ超音波」で敵を苦しめる、周囲を闇で覆い尽くす、と、多彩な能力を持つ。コウモリだけに飛行能力も持ち、ダイナファルコン(最高時速300km)ですら追いつけないほど速い。
超進化獣化すると、上空を旋回することで敵を旋風の中に閉じ込める技を使えるようになる。
動向
カー将軍「脊椎動物門!哺乳綱!翼手目!オオコウモリ科!プテロプス属!エラブコウモリ種!」
カー将軍の手により生み出され、人々を光嫌いに変える「コウモリ現象」を引き起こすべく地上へ出陣。
コウモリガスによって地上人を地下へ追いやり、偶然弾北斗が自作のバイクエンジンの実験に失敗して黒い噴煙をまき散らしてしまったため、図らずも濡れ衣を着せることに成功。戦闘ではダイナマンにコウモリ爆弾を喰らわせ、空を飛んで悠々とその場を後にする。
しかしガスの成分からアジトが鬼火山にあると特定され、ダイナマンの強襲を受ける。
ダイナレッドが操縦するダイナマッハに撃ち落され、コウモリミサイルや周囲を暗闇に染めての連続攻撃でダイナマンを追い詰める。
スーパーダイナマイトに敗れるとビッグバンプログレスを起こして超進化獣となり、コウモリミサイル等の技でダイナロボに挑むが、ダイナブーメランで撃墜されたところへ科学剣・稲妻重力落としを受けて爆散した。
また、ダイナマン達が作り上げた解毒ガスによってコウモリガスは無効化され、人々は明るい地上へ戻ることができた。
余談
コウモリガスを吸った人間の顔はシッポ兵と同様の色に染まる。
巨大化時の足は毛の部分を外され、イルカシンカやヤマアラシシンカ、セミシンカ、サボテンシンカにも使用された。
エラブコウモリという名前そのままのコウモリはいない。恐らく「エラブオオコウモリ」のことであろう。
オオコウモリの多くは日中に活動する動物であるが、エラブオオコウモリは夜行性らしい。地上人を光差さぬ地下へ追いやる為、カー将軍が暗闇に生きる者として選んだのも納得できる。