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昆虫のグループの一つ。吸血性の羽虫で、日本では夏の風物詩としても有名。
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プゥゥウウゥ……ン……


曖昧さ回避

  1. 昆虫の名前。ご存知になると大量発生するアイツ。本項にて解説
  2. 上記生物をモチーフとしたゲームの名前。⇒蚊(ゲーム)

フィクション・創作関連

創作においては吸血鬼と同一視されたり、雌が血を吸うことから女体化されることが多い。

ヒトスジシマカの要素にちなみ、白と黒ニーソを履かされたりすることも。

また、ウイルスを媒介することからゾンビ生物兵器が関わる作品に登場することがある。



  • メタルマックスシリーズ - コンピュータRPGのシリーズの一つ。宿屋に泊まると蚊に刺される事があり、妙にリアルな音で安眠妨害を再現してしまっている。

概要

双翅目のうちカ科に分類される昆虫のこと。

世界中から3,600種ほど知られていて、日本にはアカイエカ、シナハマダラカなど約100種がいる。

英語で描くとMosquito(モスキート)。学名「Culicidae」はその一属であるイエカの学名「Culex」に因んでいるが、これは元々ラテン語ブユユスリカなど蚊でない小型双翅目昆虫を指す言葉である。


成虫は体長5ミリメートル内外の羽虫。体とは細長く、がストロー状、は二枚で細く透明。

口吻は一見のような細長いものをそのまま突き刺していると思われがちだが、実はあれ自体は鞘のような構造の唇みたいなものであり、中には皮膚を切開するノコギリ状の二対の針状の顎・麻酔効果のある唾液を注入する針状の顎・切開後に突き刺して吸血する為の顎が納まっている。


幼虫ボウフラはオニボウフラと呼ばれ、池沼水たまりで生活する水生昆虫である。


産卵期の雌の成虫は人畜より吸血して痒みを与え、種によってマラリア日本脳炎などの伝染病を媒介する。なお、日本の種においては普段は植物の汁を吸って生活しており、雄は生涯吸血することはない。先述のように雌のみが産卵期に吸血する。


蚊と人間

夏の季語でもあり、暑い季節にどこからともなくやってきたアイツに悩まされたり、血を吸われて痒い思いをした人も少なくないはず。前述した通り伝染病を媒介することもあるため、衛生面・不快感の両方で害虫として代表的である。

そんな時に蚊取り線香を炊いて、香りを楽しむと共に憎いアイツを落とすのは、この夏の風流というものだろう。

また、蚊の飛ぶ音の鳴る目覚まし時計も存在する。


主な駆除方法は殺虫スプレー、蚊取り線香、体に付着してきた際に叩き潰すなど。叩き潰した後は衛生面を考えて手を洗うことを推奨する。


一般的に熱帯地方のイメージがあるが、北欧シベリアカナダなどの北極圏の高緯度地域では夏に大量発生し、襲われたカリブーが死に至らしめられることもあるという。

そのためカナダインディアンの神話においても重要視され『トーテム』として扱われている。シンボルは長い口吻であり、例えばハチドリのように非常に長い嘴の鳥の姿や、ものすごい鷲鼻の人間の姿として表現される。

アメリカには「ガリニッパー」という巨大種がおり、こちらは牛の皮をも貫通する口吻を持っている為、刺されると激痛が伴う。


蚊についてのアレコレ

発生の原因

所詮人間の仕業である。


1週ほどの短い生活環、汚い水でも生存できるボウフラ、蚊の特性は元々厳しい環境(捕食者や競合相手が多い、水が少ない)に適応したものである。特にボウフラの特性は天敵や競合相手が生存できない水域でも成長できる様に進化したものである。


無意識ながらも水泊りをたくさん用意し、世界中の生物をあらゆる場所に運ぶ人類の影響を除けば、蚊はさほど多くない昆虫と思われる。

また、シンガポールでは蚊の発生源となる水たまりを作るだけで罰金となる。


蚊が反応するもの

蚊は人間・動物が皮膚から出す二酸化炭素に反応する。

特に夜に寝ていたら足をやたら蚊に食われる事があるが、これは足の匂いにも反応している為である。

よって理論上足の裏を清潔に拭いておくと蚊に食われにくくなる。お試しあれ。


なお、足の匂いが蚊の刺されやすさに関係していることを発見したのは日本の高校生(当時)である(参考ニュース)。


なぜ蚊に刺されるとかゆくなる?

蚊は吸血する際、患部に唾液を注入する。

この唾液には口吻を刺した時に痛みを感じさせない麻酔物質や血液が外部に出て凝固するのを防ぐ成分が含まれており、これらを注入された箇所がアレルギー反応を起こして「かゆみ」を引き起こすとされている。


蚊は人類の敵

人間を最も多く死に至らしめている生物は蚊であるという調査結果が、ビル&メリンダゲイツ財団によって発表された。

実に2位の人間のおよそ1.5倍、毒の14.5倍、サメの72,500倍の数を殺している。

(ただし、人間の殺傷データは戦争などの武力行使を差し引いた数である。)


蚊がもたらした被害

2014年の夏頃、日本において主に海外渡航者から媒介されたデング熱のウイルスを持った「ヒトスジシマカ」が騒動となり、一部公園では施設を閉鎖して一斉駆除を行った。

対応が早く、また蚊が少なくなっていく晩夏でもあった為猛威を奮う事態は回避された。


2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、現地の蚊が媒介するジカウイルスによるジカ熱が問題となった。


現在、地球温暖化の影響により、伝染病を媒介する種の分布域が広まることが懸念されている。

更に秋遅くの屋外や冬の室内にまで蚊が出てくることがあるため、蚊取り線香やスプレーといった対策グッズは夏のうちに買い込んでおく必要がある(殆どの対策グッズが秋になると店から撤退してしまう)。


人類には厄介者でも、地球の生態系にとっては必要な存在

厄介な害虫として扱われる彼らではあるが、魚や昆虫たちの食事を支え、植物の受粉を助ける生態系で重要な役目を持っており、感染症で莫大な被害を出す分、生態系に還元する利益もでかい存在であり、蚊が必要以上に増えすぎると人類がピンチ、減りすぎると生態系がピンチなのである。つまり人間の概念で言うところの必要悪というやつである。


そのため人類はある特定の種類の蚊が持つ、人間に病気を感染させる能力を取り去る研究を勧めている。



関連タグ

  モスキート

ボウフラ ぼうふら

動物  昆虫 水生昆虫 羽虫 完全変態 双翅目

吸血 ボリボリ 蚊取り線香 飛蚊症


キャラクター

蚊娘 蚊子


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