解説
「イエカ」というだけあって、屋内に入ってくることも多いが、夜行性で用心深く、
起きている間に(寝る前に)発見・捕獲・退治できるチャンスは少ない。
したがって、照明を消して(寝て)から、あの「ぷーん」という羽音で起こされることになる。
蚊というと、白と黒のストライプ(左の図のような)が思い浮かぶだろう。
殺虫剤やピクシブのイラストも、大半がそうなっている。
これらのイラストは、おそらく、ヒトスジシマカ(昼活動するので目立ちやすい)がモデルだと思われる。
一方、イエカは、ほぼ全身すすけた茶色(右の図)なので、室内を飛んでいる姿を目で追っても、
茶色の背景(タンスや柱など)と重なると、たいてい見失ってしまう。なお、用心深さは物凄く、攻撃に対して素早く回避する判断力と機動力を持っている為に叩いて仕留めるのが割と難しい。吸血中も例外ではない。
意外と活動範囲は広く、高層マンションの高い階層でもそこまで飛んでくるというのだから困ったものである。
殺虫剤に対する耐性が高く、抵抗性を獲得しやすい(すべての個体が抵抗性を有するわけではないが)。
日本脳炎ウイルスを媒介する(すべての個体がウイルスを保有しているわけではないが)。
チカイエカは、無吸血でも産卵が可能である。
なお、ネッタイイエカは、文字どおり熱帯性のため、日本では分布が限られている。