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魔物娘図鑑

まものむすめずかん

魔物娘図鑑とは、魔物を擬人化したキャラ「魔物娘」を図鑑形式で掲載したもの。
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※この記事にはR-18成分が含まれています。

「魔物娘」とは編集

イラストレーターの健康クロス氏が創作したキャラクター群。ファンタジー作品に登場するモンスターや日本妖怪、童話のキャラクター等を擬人化したもので、いわゆるモンスター娘のジャンルである。


だが従来のモンスター娘が触手責め(但し触手要素は存在)、寄生(人間の女性に広義の寄生を行う者はいる)、イートミー欠損等が伴うジャンルであったのに対し、

本作の「魔物娘」は人間に対して友好的で、ファンタジーを背景にした甘々いちゃラブになっている。(但し一部の描写や、後述する公式書籍掲載のサイドストーリーは人によっては一概に甘々と言い難い。)


そのため登場キャラクターは一般的な「モンスター娘」に比べて人外度が低めで、描かれるプレイ自体も後述の要素こそあれど、ライトでコメディタッチ。


ただし、そのライトさを徹底する為の設定は緻密で、「図鑑世界」と呼ばれる独自の世界観を築いている。

詳細は魔物娘(魔物娘図鑑)を参照。


公式書籍は健康クロス氏の同人サークルクロビネガ」より頒布されている。

また北米仕様もSevenSeas Entertainmentより発行されているが、

29.99ドルと日本仕様と殆ど変わらない価格でありながらハードカバー等、

日本仕様に比べて明らかにグレードが上がっている。

『魔物娘図鑑ワールドガイド外伝』シリーズについては別サークル「ウィルサーガ」との共同制作・頒布という形をとっている。


『魔物娘図鑑』の世界編集

『魔物娘図鑑』に登場する魔物娘たち、関連書籍に登場するキャラクターたちがいる世界は、ファンから「図鑑世界」と呼ばれている。あくまで通称であり「世界自体の名称」はまだ出ていない。

関連書籍の挿絵に「セーラー服」らしきものがあったり、「図鑑世界からみた異世界」の存在を示唆する描写はある。


公式サイトで投稿されるSSに付加できるジャンルタグには「現代」があり、これは所謂「現実世界」の現代を指すものとして使われている。

図鑑世界とこちらの世界との間にゲートができる等で、魔物娘がやってきて居る、という形のSSが多い。


「図鑑世界」は基本的には一般的な中世ヨーロッパRPGのイメージをベースにした世界観であるが、日本の昔話に近い世界に日本の妖怪八百万の神をモチーフにした魔物娘が多く住む列島ジパングや、名前から明らかに某童話をイメージした異世界「不思議の国」等と言った様に様々な土地の存在が語られている。


「図鑑世界」は地球よりもめちゃくちゃ広いとされる(地球の表面積は510,100,000 km²)。この広大な世界の土台は、凄まじい土の元素の魔力で支えられているらしい。現実世界の地球より人口密度は低いが、総人口は地球人口を超え、かなり多い。さらにこれが様々な「異界」により現在進行形で拡張されている。前述の「不思議の国」もそのひとつ。


魔王夫妻は結婚後少なくとも千年は経っているが、ふたりが毎年新婚旅行しても次の旅行の候補地がなくなることはないという。


そして互いを認識できていない、他から知られていない国や、未発見の魔物種族もいっぱいあると思われる、と原作者は語っている。


ファンタジー作品においても惑星が舞台の場合もあるが、(『ドラゴンランス』の惑星クリンなど)「図鑑世界」は惑星ではなく、そのため重力の発生原理じたいが異なっており、地球よりも巨大な大地でありながら、重力じたいは現実の地球と同等となっている。世界の土台を支える土の元素の魔力がこの世界の重力の源であるらしい。


この世界は人間やエルフのような亜人種族精霊、魔物(魔物娘)の他に、比喩表現でない「」やその眷属たる「天使」たちが存在する、多神教の世界となっている。


「神」はそれぞれ異なる形で天地自然の現象を司るほか、後述の魔物たちの在り方にも神々の影響が及んでいる。


「魔物娘」の大まかなキャラクター設定編集

元々この世界でも「魔物」という種族は、獣じみたものや異形のものなどいわゆる普通のモンスターと呼べるものばかりであり、人間と対立しそれを襲って食らう、天敵とも言える存在であった。


しかし、強大な力を持ったあるサキュバスが代替わりにより魔王となった事で状況は一変。

彼女は淫らながらも人間に対して友好的であり、前述のような意味で襲って喰らうようなことはしないことから、その影響を受ける形ですべての魔物は例外なく(元々雄であっても)人間の女性に近い姿と知性を得る事となった。


その為現在生まれてくる魔物達はメスしかおらず、総じて彼女達はサキュバスである現魔王の影響を強く受け、エッチな事と人間が大好きであり、特に旦那となった人間の男性の事を強く好む。

これが最も重要な設定であり、魔王の座についたサキュバスの影響により人間の男性と性交する事によって摂取できる精という生命エネルギーを糧とするようになったものも多い。


子孫を残すためや主食の精を手に入れようと、さまざまな手段(時に強姦、洗脳と言った物も含む)で人間の男性に襲い掛かり、そうして手に入れた人間の男性と夫婦になり、子を産む事が本能に刻み込まれている。


なお、「魔物が人間との間に生殖能力を持つ」という事自体は100%魔王の代替わりによって備わった物では無く、代替わり以前の時代にも、人間が魔物やどちらとも異なる「亜人」といった異種族と交わり子を成したという事例も、ごく少数であるが存在していた事が確認されているという。


中には「ジパング」や「ドラゴニア皇国」のように、魔王が代替わりする以前から人間と魔物が独自の共存文化を築いていた地域も、ごく僅かにだが存在する。

その様に元から独自の知性と文化を確立していた種族ほどアイデンティティの変容が薄く、新たに加わった淫らな本能と折り合いをつけ両立した生き方をしている者も少なくない。


図鑑世界における『魔物娘図鑑』編集

『魔物娘図鑑』は作中の世界にも存在し、とある放浪の魔物学者が執筆したという設定。項目ごとの魔物娘のイラストは彼と共に旅をするリャナンシーが描いたものという位置づけ。つまり、ある種族のいち個体の肖像であり、そのイラストと異なる容姿や服装の者も普通に居る。

種族ごとの性格や考え方などについても例外が存在するケースもある。


なお作中世界のいち個人が書いたという背景上、そこに盛り込まれた視点や知識も個人視点の限界を伴ったものにもなっている。

例えばリリムの項目において、世界観の礎である現魔王の敗北や死については、原作者が「絶対にありえない」として展開上起こさないと規定している等。


現魔王がどのような経緯で魔王になれたのかについて彼は知らず、魔王が死ぬとどうなるかについても仮説を想定するしかできない。

このほかに原作者監修のもと制作され、頒布されている『魔物娘図鑑ワールドガイド』シリーズにも、作中のキャラクターが記した、という形のパートが含まれている。


二次創作と注意点編集

原作者・健康クロス氏は、図鑑世界の設定を必要以上に破壊しない(魔物娘による人間の虐殺、不倫など)という条件つきで、ある程度自由に二次創作(魔物娘図鑑二次)を認めている。

原典が「図鑑」というストーリー性のない物なので、このジャンルは二次創作から広がったと言っても過言ではない。 但し、公式書籍のサイドストーリーも存在する。


NTR展開と吸殺(搾精死)含む魔物娘による人間の殺害についてはガイドラインで明記される形で禁じられており、交わりを介して相手を破滅させる展開も禁じられている。

これはNTRというものが健康クロス氏にとって視界に収めるだけでも精神を削られるレベルの地雷であり、サキュバスによる吸殺も見るだけで落ち込んでしまうダメージがあるため。

合意上かつ破滅を伴わないものの、(一人の男性のみを愛する設定と衝突する)スワッピング逆ハーレム描写も禁止となっている。

健康クロス氏や性癖面でも氏に対して同調ないし配慮するファンたちはNTRの事を「三文字」と表記する。その文字列すら見たくない、という表明である。


重ねて言う様に、健康クロス氏は「性的嗜好の不一致」に対し極めて忌避的かつデリケートであり、かねてより性癖完全一致のファンとのみ共有したいネタを投稿する鍵アカウントの中身をスパイ的に潜り込んだアンチに暴露されたり、意図的なリョナ二次創作や、NTR作品へのコンテンツ・イラストの無断使用(クロス氏ツイート)といった悪質な嫌がらせを日本語圏、中国語圏、英語圏と複数言語圏から受け続けている(ツイート)。


この為、ガイドラインは改訂ごとに厳格になってきており、魔物娘図鑑クラスタにおいてはNG描写の話題じたいがかなりセンシティブなものとなっている。


例えばかつては上述の制限は魔物娘図鑑公式サイトのSS投稿コーナーのみが対象であったが、現在は外部サイトでも禁止であると明言されている。もちろんこの「外部サイト」にはPixivも含まれる。

魔物娘図鑑公式サイトに投稿されたSSには旧魔王時代(魔王の代替わり前)を描いた作品もあり、当時の魔物が人間を殺害したり捕食するシーンや、代替わり後の世界で魔物化していない人間が人を傷つけたり殺めたりするシーンは存在する。


これらは設定を破壊はしない事、また展開上の必要(必然)から極めて限定的・抑制的ながらある程度ファンのあいだで容認されてきたが、ガイドライン改訂後には過去のSSが規定に反するという声がファンから出ている。

本心から二次創作者が必要性・必然性を欲していたとしても、上述の理由により今ここに踏み込む事はファンコミュニティに疑心暗鬼と精神的負担を与えかねない状況となっている。


現在、各魔物娘解説ページにあったコメント欄は閉鎖されているが、閉鎖前の2015年には健康クロス氏は「度を超えた他版権作品の話題」等は遠慮してもらえるよう発言している(ツイート)。

もしコメント欄が復活したとしても同じノリはもやめておくべきだろう。パロディ系でもないSSのコメント欄でも迷惑がられる可能性が高い。


関連イラスト編集

センシティブな作品メドゥーサさん

2017-01-31: メーシャーク【落書き】ぽわぽわの陽気


関連タグ編集


女妖怪 魔物娘 モンスター娘 一次創作

記事が存在するオリジナルキャラクター一覧 オリジナルキャラクター

  • もんむす・くえすと!:健康クロス氏が参加した作品。逆レイプ主体で捕食もあるため真逆のコンセプトに思えるが、最終的にはこちらにもある様なハッピーエンドを迎えている。サークル側も健康クロス氏の意向を汲んでライト寄りな依頼をしたとのこと(参考)。

関連リンク編集

オフィシャルサイト編集

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