概要
花から変化した植物系のモンスターの一種であり、人の女性の姿を取ることからモンスター娘、人外娘にも属する。
その姿は大きな花冠の中から女性の体が生えた姿で表現され、又、花冠を持たずに二足歩行する普通の女性と変わらない容姿に蔓や咲いた花といった植物要素を体の各所にデザインされる事も多い。
人を誘惑し、その精を(ウフフな事だったり、またはバリバリと)食らう事で生きるとされる。
豆知識
別名はアルルーナ(秘密をもたらす者)、又はガルゲン・メンライン(galgen mennlein 絞首台の小人)。
他には、アルラウン、アララウン、アリュネケン、エルトメンヒェン(erdmännchen 大地の小人)などがある。
原点を紐解くと、マンドラゴラ(マンドレイク)と同じ物…の筈。
一応ドイツ語でマンドラゴラを翻訳したもの(Alp raunen 囁く精霊)で「秘密に通じる」あるいは「女の妖精」の意味がある。
尚、マンドラゴラのヘブライ語・「ドゥダイーム」はドーディー(女からの愛)と通じるところから、果実の方に媚薬の効果があるとされた。
盗賊の家系や盗みを行なった妊婦から生まれた、童貞の男性が絞首刑にされた際に零れた小水や精から生まれるとされる。抜いた後、根を大事に保管すると未来や秘密の事を囁き、また1枚の貨幣を2枚に増やしてくれるなど、所持した者を裕福にしたとされる。
人(男女ふたなり)の形をした球根に大きな葉、黄色の花を咲かし、引っこ抜くと悲鳴を上げて抜く人を絶命させるのも同じである。
マンドラゴラは元来、実が有難い者の筈であったが、紆余曲折あって「根っこが有難い」者として伝えられた。
この名を知らしめたH.H.エーヴェルスの小説「アルラウネ」(影の主人公フォン・ブラウンの差し金で、人間を人工授精で作る事になった枢密顧問官が、その娘に振り回される話)も冒頭「根っこ娘のアルラウネがうんたらかんたら」と言われるが、先祖返りしとる……どうしてこうなった。
欧米の作品だと「コルネリウス」と言う、小男アルラウネが出てくる『エジプトのイサベラ』というのが在ったりする。
日本ではFCゲームである女神転生シリーズにて、少女の姿で現れた所から、その容姿の解釈が広がったと思われ、花冠から少女が生えているという現在の姿は、ごくごく最近定着したものである。
現在では、引っこ抜くと悲鳴を上げる植物=マンドラゴラ、花系女性モンスター=アルラウネという使い分けが多くなっているようだ。
異説
実際のルーツはマンドラゴラorマンドレイクではなく、ゲルマン民族の部族・フン族が崇める地母神・アルラウンと言われている。
この説によると、アルラウンを崇める際(もしくは呪術を行う場合)、ニワトコの樹の根から彼女を模した偶像を創り、衣服を着させる、豪華な食事でもてなす等をする。
それによってアルラウンはその偶像を介して、信者の要求に応じるとされている。
アルラウネのキャラクター
花に包まれた女性の姿。髪は赤で、肌の色は人間に近い。
初出作品はFC『女神転生』で種族は”幻魔”。
下半身が白い薔薇になっている女性型モンスター。(『Circle of the Moon』と『暁月の円舞曲』のは右画像のような姿で登場する)
下半身がピンクの花になっている緑色の少女(?)。
下半身が植物のつぼみの様になっている緑色の少女。魔王城でヘビーゴーレムと庭園の世話をしている。
非常に長い緑髪と花弁型の羽根が特徴的な妖精の姿をした少女。
初期の最終形態の装備からブランコちゃんと呼ばれることも。
- コードネーム:アルラウネ(サイバーナイト)
他のアルラウネとは一線を画す、SFロールプレイングゲームに登場する機械生命体。
背中に蕾を思わせる1対のミサイルポッドを持つ多脚メカで、物質を原子レベルに分解する(即死させる)「ディスインテグレータ」を放ってくるトラウマメーカー。悲鳴を聞いたものは死ぬということか。
- 妖花アラウネ(水木しげる)
短編では美女の姿。妖怪図鑑では植物の根や枝のような魔物として描かれた。
- アルラウネ(ファイナルファンタジー)
FF11から登場したマンドラゴラ系統の小型モンスター。「黒マンドラ」とも。
初登場時はマンドラゴラを真っ黒にしたような見た目だったが、FF12以降は赤い頭にドリルのような一本の角が生え、常に怒っている表情といった風に見た目が大きく変化した。
常に怒っているのは、首に巻きついているマスク状のツタが不快で常に苛立っている為である。
なお3にも登場しており、姿は人型の葉の塊のような姿だった。
- アルルーナ・ルーナ(モンスター娘のお医者さん)
アルラウネのモンスター娘。農場や歓楽街を経営する資産家で議会のナンバー2。性豪。
- アルラウネ(ベヨネッタ2)
狂気を囁くものの名を冠する悪魔の一体。巨大な宮殿を居城とし、自身の毒で捕らえた美しい姿を持つ者に、永遠の愛を誓わせているという。
魔界に堕ちたジャンヌの魂を喰らったため、彼女を助けに来たベヨネッタと対峙するほか、魔獣の姿である狂気を孕むものに変貌して襲いかかる。
続編のBAYONETTA3でも魔獣の姿で登場し、ある条件を満たすことで使役することが可能になる。
- アルリウネ(T-04-53)(Lobotomy_Corporation)
ピンク色で六本足のどこか馬に似た幻想体(アブノーマリティ)。危険度はWAWクラス。(ALEPHに次いで二番目に危険)
作業結果が良い場合と悪い場合に確率で収容違反を起こし、施設内をワープで移動しながら部屋全体攻撃を繰り返す。抽出可能なE.G.O装備は『残り香』。
続編であるLibrary_of_Ruinaにも登場している。
花屋「アルラウ園」を経営する。
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