概要
男性と女性両方の性(主に性器)の特徴を併せ持つキャラクターのことを一般に指す。創作作品においては一見して男女どちらかに明確に判別できる外見の人物に、異性の性器が付属したものという形で表現されることが多い。
「ふたなり」という言葉は古くから日本で、「双成」「二成」「二形」という形で使用されていたが、多くは「半陰陽」(インターセックス)の人を指していたと考えられる。「両性具有」と混同されるが、この「ふたなり」と「半陰陽」は区別されており、性分化疾患など人間における事例として実在するものを「半陰陽」、フィクションのキャラクターにおける属性・身体的特徴を「ふたなり」とすることが多く、互いの混用を避けるため棲み分けが行われている傾向が見られる。
両性具有を意味するギリシャ語由来のアンドロギュノス(androgynous)という概念も存在しているが今日、創作で用いられる概念としてはある種の怪物として描かれていた『アンドロギュノス』よりも、「かわいい女の子にちんちん付いてたらお得じゃね?」的な発想で考案された『ヘルマプロディートス』の系譜が多く用いられている傾向にある。
- Wikipediaにも本項同様「ふたなり」の解説記事がある。しかも別言語版が22カ国分も存在する。
創作上の扱い
外見的傾向
様々な解釈があり、かなり定義がゆるやかな概念であるが、多くの作品においては女性の身体に、男性の陰茎がついたものとして描写されている。この場合外見に準じて精神面や扱いも女性である場合が多い。このためふたなり娘やふたなりっ娘などと表記される場合もある。
しかしこうした用法の弊害として「ふたなり」という概念を「男性器/おちんちんのついた女性」としてしか認識していない誤解も多く発生している(後述「誤用・近似類似の概念」を参照)
本来ふたなりとは両性具有を意味する名称の一つであり定義で言えば男女どちらの要素がどのように表れているかは問われないはずだが、現代サブカルチャーにおいては圧倒的に「男性器が付随した女性」で描かれることが多い。
- 男性ベースに女性器が付属しているが男性器も持ち合わせているという場合は区別のために「男ふたなり」という呼称が用いられる。女性ベースの物に比べて数は少ない。
- 外見上は女性の股間に男性器が付属したものだが、精神面や扱いは男性というパターンも僅かに存在している。
- ふたなりの浸透していなかった昔は男性器が生えているというという点を見て男体化といったタグが付けられることもあったが、これは現在の定義からすると明確に誤りである。
性質的傾向
ふたなりキャラクターは、絶倫あるいは淫乱として描写・表現されることが多く、男性器は現実世界に存在するモノよりも大きく描かれる場合が多い。これとは対照的に、おちょぼ口な包茎輪で、短小のらっきょう状の陰茎がついている場合もあり、一概にステレオタイプ化はできない。
内面的にどうであるかは実際のところ重視されない為、トランスジェンダーといったものとも全く違う。ふたなりであるかの定義は完璧に外見に拠るところが大きい。
創作上の注意事項
イラストとしては生殖器の描写が含まれる事が多い為R-18のイラストが圧倒的に多く、R-18系のタグの中でも非常にポピュラーなタグといえる。過去にはR-18Fといったタグも使用されていた。
一方でふたなりというのは多くが非常に好き嫌いの分かれる表現であるため、該当する要素のある作品にはマイナス検索のためにも必ず「ふたなり」タグを付けるべきことが推奨される。シーメールやデックガールの作品にふたなりタグをつけるのも迷惑行為となる。
誤用・近似類似の概念
- 海外サイトなどでは類似した要素を含む別ジャンルである「シーメール」(ニューハーフ)、「ディックガール」(女性器が男性器に丸ごと置き換わってる女性)、「男の娘」(女性のような容姿の男性)などが「ふたなり」と同一視または混同され、誤用や併用されていることも多い。これらの存在は男女両方の性器がある「二成」という語源の観点からも全く違うものである。
- 似たような言葉として両性具有を意味する言葉にギリシャ語由来のアンドロギュノス(androgynous)という名称もあるが、この用語は現代の英語圏においては単に「(容姿などが)中性的な」という意味で用いられることが一般的になっており、ここで述べるような「ふたなり」や「両性具有」とは全く異なるニュアンスになっている。
- ふたなりの概念と対に当たるのが、性器がない無性器または様々な理由により性別がない「無性別」とされる。
- 女性の外見で精神面や扱いは男性という創作上のパターンも僅かに存在している。近い属性としてはニューハーフなどが該当する。
海外での呼称
海外オタク界隈で日本語における「ふたなり」と同じ用途で用いられる単語では
「Hermaphrodite(ヘルマプロディット、雄雌同体)」を省略した「Herm」という用語が使われている。
このヘルマプロディットという言葉はギリシャ神話に登場する両性具有の神、ヘルマプロディートスから取られたものである。そこから、hermaphroditos, hermaphoditus(ラテン語形), hermaphorodite などもふたなりの呼称として使われる。
また、日本語の半陰陽に相当するintersexを使用する例が存在する。
シーメールと区別が付かず、ふたなりをshemale、(シーメールの略語としてのshemや別語としてあるdickgirl(ディックガール), ladyboy なども)あるいはshemale type futanariと呼ぶ場合や futanari をシーメールの意味として使われることもある。
しかし日本文化の共有が進み、英語圏を中心とする層は日本語の「ふたなり」をそのまんまローマ字表記した「Futanari」や「Futa」を用いている事が多くなった。
欧米以外での呼び方
欧米では、futanari という言葉がかなり一般的である。
しかし、中国語だと、ふたなりは、「双成」で、シーメールは「人妖」だが、絵を見た限りでは、ふたなりとシーメールは区別が付かないことがあり、ふたなりを、人妖と呼んでもおかしくないことになる。(無論、双成と人妖を明確に区別しようとする人もいるが、どちらでもよいという人もいる)。
日本発であった「ふたなり」は、インターネットを通じて、世界中に知られているとも言えるが、色々な言語で、どういう呼ばれ方をしているのか。ウィキペディアは、様々な言語での対応記事がリンクで繋がっているが、これで確認すると、多くの言語版で、日本語で書くと、「ふたなり」に相当する名称である。例えば、ロシア語版では、Футанари であるが、これはラテン文字で表記すると、phutanari(フタナリ)に当たる。ハングル及び中国語でも、hutanari に近い音である。
ふたなりの性器、及び生態
※この先、R-18を含む表現が多く増加します!
ふたなりの性器やその周辺の描き方にも様々な類型がある。以下にいくつかの例を紹介する。
陰茎
ふたなりの場合、陰茎の描き方は千差万別で、100人の描き手がいれば100通りの描き方がある。
呼び方は、竿、おちんちん、ちんこ、ちんぽ、ペニス、男の子など。基本的には男性のソレと同じような呼び方をされる場合が多い。「メスちんぽ」といったように矛盾する単語を創造してふたなりだと分かるような表現をすることもある。
屈強な男性器と同様、もしくは遥かにそれよりも巨大であったり、ふたなり特有のペニスとして表面も凹凸が少なく滑らかで男性のそれよりも柔らかくしなやかで女性らしさを帯びているものと描かれることもある。これらは求められるシチュエーションに依ってくる。
例えば性欲を振りかざすようなキャラは力強いペニスである事が多く、性欲に振り回されるようなキャラは弱弱しいペニスだったりとキャラクター性をペニスに反映させてる事も多い。この辺は男の娘などの男性向け男性R-18イラストに共通点がある。
サイズ
ポークビッツのような幼児の小さなおちんちんから、成人男性以上に巨大なペニス、成人男性の限界を超えペニスを抱き枕にできそうな巨根、自分の体より大きい超根まで様々である。これらも求められるシチュエーションに依る。
小さい少女の肉体に似つかわしくない得物が付いてる場合は、同様コンセプトのロリ巨乳に倣ってロリ巨根といったタグが付く。
陰茎と亀頭のバランスを意図的に崩し"茎"部分が異様に長い長根もある。
現実の半陰陽においては医学的に性器の発達が未熟となることが多く、フィクションで描かれる多くのふたなりよりペニスが歪で小さいケースが多い。
位置
一般的にはふたなりの陰茎が生える位置は女性器の上部(もしくはクリトリスと同位置)であることが多い、元々骨盤の角度のつき方などの違いから、客観的に見た男性と女性の性器の位置には同様のズレが存在するため収まりが良いからだと思われる。
ただし中には、女性器の膣口の奥から(ものによっては睾丸も一緒に)飛び出すように生えている場合がある。仕様上男女性器が同時に使用できずに任意、あるいは特定の条件で男性器を出したり収納したりすることで二つの性器を使い分けることになる。(他を例に取るとスリット姦に近い。)収納した状態だと外見では判断ができないため、女子更衣室や女湯など、女性しか入ることの出来ない場所に侵入しやすい(裸の女性と一緒に裸を描いても不自然にならない)メリットがある。
更には飛び出した状態から一般的な位置にずれるパターンも存在し、この場合女性器も同時に使用できる。(上記の侵入しやすいメリットを得るための仕様だと思われる。)
形状
一般的な男性器を模したものが多い。それをベースに巨大化や短小化などのアレンジをしてる場合がポピュラーである。
時には馬チンポなど動物のペニスを模したものや、さらに触手根など複雑な形状のものもある。アダルトグッズのようにイボイボになってる例もあるし、自ら真珠入りやビーズを陰茎に埋め込む例もある。
本数
語源が「双成」と書くように陰茎と女性器一つずつである。これは現実のモノの延長線として最も想像しやすく外見の収まりも良いという当然の帰結である。
しかし性欲を探求しすぎたのかペニスが一本ではない場合もある。複根と呼ばれ、複数本のペニスが股間(またはそれ以外の部位)から発生している場合もある。
女の子のおちんちんと呼ばれているクリトリスがペニスとは別に存在しているふたなりは、本質的には複根であるとも言える。ふたなりの中にはクリトリスがペニスよりも巨大(巨クリ)であったり長い(長クリ)のものも存在している。
包皮と亀頭
亀頭の色は、赤味が強いものから白味が強いもの、黒味が強いものなど様々であるが、女性らしく赤色が強い活き活きとしたペニスが人気とされている。形についても基本的に現実のものに則した描き方が多いが、ふたなりの際限ない性欲を体現したかのように大きめの亀頭になってることもある。極端な場合だとまさにキノコの傘のようになってる場合もある。
後述のシチュの為に鈴口が通常より広い者もいる。
包皮の描き方も様々である。肌の色に合わせて馴染んでるようになってる場合もあるが、異物感や使い込みを強調するため肌の色より濃い色やさらに黒い黒チンポであったりする事もある。これは亀頭と陰茎の塗りわけ程度に扱われることもあれば、包皮そのものを大きく扱って描かれたものもある。包皮小体がなく、陰茎の根元付近までが粘膜に覆われたものもある。
ふたなりの狂暴とも言える性欲を現したかのようにズル剥けである場合もあるが、逆にクリトリスはペニスよりも亀頭が露出しにくいことから、クリトリスがペニスに変化したふたなりは違いを表現するために包皮は男性よりも多目に描かれる場合がある。
包茎の陰茎は男性としては恥ずかしいものとされるが、ふたなりでは包茎であれば幼稚さを、露茎ならば性欲の強さを印象付けるようになっている。包皮の厚さにも違いがあり、包茎のふたなりは現実の物より数倍も厚く描かれる事もある。
包皮がペニスより遥かに伸びている皮伸ばし、ルーズ包茎状態になっていることもある。
勃起
ふたなりの勃起も通常のペニスと同様起こる。
特有の要素として現実の女性のクリトリスは男性のペニスよりも勃起しやすい事を取り入れ、ふたなりのペニスも勃起しやすく勃起が収まらないようになっていることが多々ある。
もっとも、R-18作品の特性からして常に勃起してる姿が描かれているからというのもある。
また、ふたなりであることをアピールするために、常にペニスを勃起させておくこともあって、コックリングなどを使うこともある。もっとも器具が無くても性欲の続く限り常に勃起していたりする強いふたなりが最近は多い。
液体
後述の生殖器官があろうが無かろうが絶頂時にペニスから精液、あるいはそれに似た粘度の高い白濁した液体を出すことがある。これは現実のものと同様に射精と呼ばれる。噴乳といった絶頂時に用いられる現象描写が同時に行われる事も多々ある。
射精の勢いはシチュエーションに依るが、男性のものよりはるかに勢い良い射精によりふたなりの性欲の高さを描写する事が多い。短小・弱射精という組み合わせで弱々しさを引き立てる場合もある。
精液は「男の子の白いおしっこ」と呼ばれることが多く、それ故にふたなりのものは「女の子のおしっこ」と呼ばれることもある。射精することを「男の子する」「男の子をする」と呼ぶふたなりも居る。白いのをミルクに見立てておちんぽミルクと呼ばれることもある。特にふたなりは大量射精をしがちなので、その様子を牛のミルクのような比喩を用いられる事が多々ある。
さらに詳しく見てみると精液ではなく母乳のようなものを放出してると設定する者もいる。母乳が精液と混じっている場合は精乳と呼ぶこともある。
ふたなりの精液は男性の精液とは異なった成分であることも多く、排泄物というよりも清潔な飲料であると考えられていて、聖水ならぬ聖液と呼ばれることすらある。もっとも、これも男性向けR-18作品においては精液の扱いが現実のものより美化されがちなので、全体的にそれを倣ってるに過ぎないとも取れる。
普通の男性と同じように興奮状態時にカウパーを出すふたなりもいる。これは前戯を念密に描写したマンガに多い。
これらの精液やカウパーの量は基本的に現実に即した量である事が基本だが、そのような現実的な量はふたなりにおいてはむしろ短小であったり弱々しいという印象を与える。なのでとめどなく溢れ出るふたなりの性欲を表現するかのように大量射精をする場合が多い。その場合は潮吹きかのごとく勢いよく射精を行う事がほとんど。具体的な量としては現実では2〜4mlのところを数百ml以上は射精しそれを複数回行う絶倫である事がポピュラー。これは昨今の男性向けR-18作品などで竿役が大量射精によるぶっかけ状態を巻き起こして絵面が淫らになる事が人気であるといった要因が考えられる。
さらに強いふたなりは、数Lや最早自分の血液や体の体重よりも多く見える大量射精によって精液風呂を形成したり、中出しによって相手を精液ボテ状態にしたり、なにかされたのか固形ザーメンや巨大精子を放出する事もある。
世界観によってはふたなりの精液によって魔力を得られたり、ふたなり化効果がある場合もある。
R-18作品に出てくるふたなりは基本的に早漏である。しかし早漏というのは相手が満足しない間に射精して出す側が萎えてしまうのが問題であるから、早漏と同時に絶倫であるふたなりは一回の射精で満足することはほぼ無いので性行為に関しては問題にならない。
逆に遅漏のふたなりというのはほぼいないと言っていい。これは遅漏という状態がそもそも多くの場合でR-18作品の趣旨から外れてしまうためである。
シチュによってはふたなりペニスから排尿する場合もある。ふたなりが当たり前の世界観ではトイレに現実の男子便所と同じものが用意されていたりもする。
精通
女性は場合は男性よりも性成熟が早い傾向にあるが、ふたなりもそれを参考にして幼いふたなりであっても精通している場合がある。
そもそも現実の精通が中学生までに行われる現象であり中々描かれる事は無いが、始めての射精というのは先天・後天を問わず性欲の権化となったふたなりにとって印象的なイベントとして描かれる事が多い。
睾丸
ふたなりの場合、睾丸の有無が一つの類型となる。呼び方は、玉、金玉など。
玉ありと玉無しで好みが分かれることもある。
玉あり
男性器と同じく睾丸が存在するものとして描かれるタイプ。陰茎と睾丸合わせて性器一セットという考え方を基にしている。
睾丸は陰茎の根元、女性器との間から垂れ下がっているのが一般的。
長点としては射精などの描写に説得力が生まれる、玉舐めなどのシチュを行える等あるが、欠点としてより「男性器」感が強まって人を選ぶ可能性が高くなること、真正面など角度によっては女性器が見えなくなり、外見上シーメール(男性器を残して手術で乳房を始めとした女性の外見を手に入れた男性)などと差異が見られなくなってしまうという点などが挙げられる。
通常男性のものは伸縮性がありしわが入っている袋という感じだが、ふたなりのものは基本的に艶やかで乳房や尻といったものに近いような描写をされており、そこを魅力的に描写された作品においては揉みしだきたい乳を捩って揉みしだきたい玉などといったタグが付けられることがある。さらに多くの場合で男性の物よりも大きめである事が多いが、それにしても大きめに描かれた場合は巨乳ならぬ巨玉といったタグが付けられることもある。
睾丸がある事を強調するため現実のものよりも玉"袋"として二股に分かれ大げさに描かれてることが多い。男性のソレよりも大きめに描かれる事が多く、性行為のために腰を振った際に乳房と同様に揺れるといった描写が与えられやすい。
さらに玉袋が垂れてることにフェチを見出すと垂れ玉といった状態で描かれることもある。この場合はもはやゴムのように玉袋が伸びている事が多い。
射精の際に睾丸が付け根へ上昇する様が陰嚢の上から分かるというのは現実でも見られる現象だが、ふたなりがそのような現象を起こす場合伸ばしたゴムを解き放ったかの如く勢いよく上昇する場合が多い。強力な射精に説得力を持たせるためか睾丸袋が脈動するようなふたなりもいる。
玉無し
一般的な男性器と違い 睾丸がない、あるいは外見上は見えないタイプ。
ぶら下がる睾丸で女性器が隠れることがないという理由や、女性の流線的な風貌にペニスという一要素以上のものを足したくないという理由、睾丸に対しては生理的もしくは執筆に苦手意識を持つなどした描き手が選ぶ。
精巣は熱に弱いため体内に留まっていると熱で生殖能力を失うのが現実。ただし、精巣が体内に留まっていれば生殖能力のない精子は作成できるため射精には問題ない。(射精をする原料は精巣でも、精子を保護・活性化させる粘液や射精の出力は精巣で作られているわけではない)。
ふたなりジャンルにおいては射精描写などが主に求められてるため精子が含まれているかどうかはあまり重要視されないが、シチュによってはふたなり成りの進化をしてるのか玉無しでも問題なく生殖能力を持ってる場合もある。
例えば、睾丸の機能が膣周辺の空間に内臓として埋め込まれているといった考察がなされる事がある。
玉あり竿なし
稀であるが、陰茎が付いていないのになぜか睾丸だけがついているふたなり。
挿入することも自慰を行うこともできないが、精液はしっかり溜まるので常に射精管理状態にある(出す方法は尿道、もしくはアナルに挿入してトコロテン。または前立腺越しで精液を押し出すミルキングなどある)
また、射精能力も怪しい(勢いがなく、垂れ流しのように出る)ケースが多い
以上の点により雌男娘と似た特性を持つと言える。
”茎”部分が無く亀頭がクリトリスを上書きしているような”竿なし”となっているタイプもある。
言うまでもないが、玉なし竿なしはふたなりとは呼ばない。
膣・ヴァギナ
「ふたなり」となっている以上凹部も存在する。多くの場合で大陰唇と小陰唇の間にある陰核や尿道などが置き換わり陰茎となっているため、膣口や膣内といった部位はそのままである。
尿道が陰茎に置き換わってる場合は愛液の分泌に問題が出そうだが、女性はバルトリン腺や腟内といった尿道以外からも愛液を分泌するため問題はないだろう。
ペニスと膣を合わせて実質二倍の性感帯を有してる事になるので、これを同時に責めることでより高い快感を得るという描写が人気である。
男性の場合体内において尿道を包み込むように性感帯ともなる前立腺が存在しているが、それに倣ってふたなりも膣の上方向を刺激することによって前立腺刺激と同様の感覚を得れるといった描写もある。
多くの場合で子宮も存在しているため、通常通り妊娠するふたなりもいる。
ふたなりの中でも長くてしなやかなペニスを持つ者やワープホールなどを使う事で自分のペニスを自分の膣内に挿入する自分姦、セルフファック、セルフ中出しといったシチュもある。
クリトリスの有無
陰核の根元からペニスが発生している場合は、クリトリスが存在しないことが大半である。(クリトリスの根元から陰茎が発生している場合も、陰茎内部にクリトリスが埋もれている場合もある)ペニスや膣に注目が集まりがちなのでそもそも描写が無い事も多い。しかし、陰茎がクリトリスの根元よりも上の下腹部から発生している場合は、クリトリスが存在することが多い。これにより多数の性感帯を責める描写が出来るが、発生学的な違和感からやはり無い場合が多い。
クリトリスが包茎でなくてもペニスは包茎である、といったこともあるし、その逆の場合も存在している。
多くの場合でペニスが尿道を置き換えてるが、クリトリスが有る場合は女性器は通常の女性と同じ様に尿道が存在することが多く、精液は陰茎から吐射されても、おしっこは女性器の尿道口から出る場合が多い。ごく稀に両方から放尿される場合もあって、これは二穴放尿と呼ばれている。
匂い
特別設定してある事は少ないが、頻繁に射精するため精液などの匂いが染み付いてしまう事もある。R-18カテゴリーではそのような匂いと言うのは催淫効果があることが定番だがふたなりも例外ではない。
射精などをしていなくてもふたなり特有のフェロモンのような物を発して相手の性的興奮を促すようなふたなりもいる。これもR-18作品特有の性行為シーンに至るまでの描写をなるべく簡略化するための手の一つである。
陰毛
多くの場合で陰毛が生えていない。特にしなやかでツルツルとしたぺ二スを持つふたなりは生えてない事が多い。これは既にペニスが生えてるというかなり強い属性に何か他のものを足すとノイズになってしまうという点、「男性器感」が増えて女体としての一貫性を描くことが難しくなる等の要因が考えられる。ペニスが巨大なので陰毛の生える部位はほとんど見えないから描かれないという場合も多い。
一方で作品において属性と情報量を増やす事を目的としてる場合は陰毛が生えている場合が多い。特に、使い込んで黒ずんでいるようなペニスや巨大で凶暴なペニスを持つふたなり、豊満な女体を持つふたなりは陰毛が生えている場合が多い。
生えてる場合は陰核・陰茎根本上部にのみ生えている場合が多いが、時々陰嚢の裏に隠れた膣周辺にも陰毛が生えている場合がある。
現実においては陰嚢に陰毛が生えている者が少数いるが、ふたなりも稀に生えている描写がされる事がある。
性格
ふたなりになったからといって直ちに性格や性自認が直ちに変わることは少くない。
しかし性行為を通していくにつれ、淫乱で性に奔放な考え方に変化するといった場合が多い。ふたなりとなった瞬間から元々同性だった者へ性的な興味を激しく持ち始めるといったケースも多い。
先天的なふたなりの場合は同年代の普通の男女よりも遥かに早い段階で性に目覚めやすくR-18作品のストーリー的にその後も落ち着くことは無いため、人格や行動原理が性的行為に偏中する可能性が高い。
内面、いわゆる性自認といったものが異性のものに切り替わるというのはほとんど無いが、例えばふたなりがペニスの存在を明確に男性器と捉えているのでふたなりがふたなりや男性との行為を「ホモセックス」と形容する場合もある。
強姦を躊躇しなくなるまでに至ったふたなりは種付けおじさんのような極端な男性の如く荒々しい口調になるケースも最近は確認されている。
股以外
特異だが、股以外のあらぬ場所からペニスが生えていたり、体の一部がペニスに置き換えられているシチュが幾つかジャンル化されている。
該当記事→チクチン等
これらの状態はふたなりの中でも発生学・解剖学的な観点からは最もかけ離れていると言えるが、世の中にはマウスの背中に耳を生やしたりなどの技術があるため物語的に不可能ではないのかもしれない。
ただし人体のシルエットを著しく損なうなど通常のふたなりに比べ遥かに異形度が強く、人体の冒涜や物理的な多感といったシチュに全振りしたものであるため特に好みが分かれ、通常のふたなりとは区別される場合が多い。
最後に……
ここまで色々書いてきたが、ふたなりとはペニスとヴァギナ両方存在しているといったシチュエーションを楽しむというのが大半であり、クリトリスがあるとか前立腺があるとか精子だとかの見えない部分はそもそも優先順位が低く描き手によって設定されてない場合が多い。しかし設定されてる場合はその深みに思いを馳せるのもいいだろう。
ふたなり化する原因
ふたなりには先天性のものと後天性のものがある。
先天性の場合は基本的に他者と異なる身体であることを恥じている、後天性の場合では未知の感覚に翻弄される、などの描写がよく見られる。
ただしどちらの場合でも射精する(させられる)うちに快楽に溺れていくことが多い。
ここでは更に後天性ふたなりの発生方法について分類する。
女性に男性器がついているという性質上、通常の女性に何らかの要因で男性器が発生するというパターンがほとんど。
また、通常の女性である版権キャラを二次創作上でふたなりにする場合は必然的にほぼ後天性である。
尚、多くの作品が既に行為中などから始まるためそもそも描き手が描写やキャプションなどで明言しなかった際は先天や後天といった設定は存在しない。
そもそもふたなりを描いたり楽しむのに生え方がどうのといった情報は本質的には必要ない為、設定されていない作品も多いというのを注記しておく。
薬品によるふたなり化
何らかの薬品を用いることによりペニスを発生させる方法。医者や科学者が飲み薬や塗り薬、薬剤注入などでアポートシスとかをどうにかするのだと思われる。
この方法の特性として、薬品を繰り返し服用することで、ペニスを成長させるという内容を盛り込むことができる。
触手などの未知の生物が注入する毒によって同様の効果が発せられる事もある。
ふたなりになる事を望み、薬を自ら服用して好意のある者へペニスを用いた性行為を望む場合などに用いられやすい。逆に事故として飲食をした際に薬が紛れておりふたなり化するといった展開もある。
手術によるふたなり化
外科手術によりペニスを植えつける方法。
後述の魔法などのパターンに比べて現実的なイメージが強く、世界観自体があまりファンタジー的でないことも多いため不可逆性が高い。同時に他の身体改造が施されることもある。
一方でナノマシンなどの未来技術の場合は薬品と同様の都合良さが発揮される。
ビームやレーザーを陰部に照射されふたなり化する例もある。
これは望んでふたなり化するか望まずふたなり化するかに関わらず用いられやすい。
病気によるふたなり化
ウイルスか細菌か定かではないが、ペニスが生えてしまう病気によりふたなり化するといったシチュエーションもある。
日常生活を送ってる時に突然ふたなり化してしまうといったストーリーの作品に多い。生えた時点で人を襲い始めるふたなりもいるが、医者にかかった結果治療と称してせんずりを推奨されたり本番行為が始まる場合もある。
空気感染するものとして多数の人間が突然ふたなり化するといった場合にも用いられる事もある。性欲に駆られたふたなりに犯されるとふたなり化病が伝播する性病といった設定を作り、まるでゾンビパニックもののような展開をする作品もある。
魔法によるふたなり化
魔法やその他の未知の手段(非現実的な手段)によりペニスを生やす方法。
もともと非現実的な設定で描かれるファンタジーものでしばしば多用される。
万能性が高く、行為が終わったら邪魔なペニスは消して日常生活に戻るなどのご都合主義な描写もできるため、一時的なふたなり化に用いられることも多い。
「一回射精しないと元に戻らない」といった設定が設けられることによりふたなり側も仕方なく受け入れスムーズに行為に発展するといった設定も多い。
2018年初頭にはモルゲッソヨ像(弾丸男)をモチーフにした、呪具によるふたなり化、モルゲッソヨ化がブームとなった。
ふたなり獣化
何らかの呪いや魔法によって動物に変化するケモノ化、TFと同時にふたなり化するといった組み合わせもそこそこある。これは体が大幅に作り変えられる事からふたなり化も容易であるという発想だろう。
これにより獣化の魅力に加え発情期や性器といった動物特有の性事情などを盛り込む事が出来る。例えば巨大睾丸伝説のある狸、現実でも大量射精を行う豚、特異なペニスを持つ犬や猫などが挙げられる。
TFカテゴリだとサキュバスなどの悪魔や完全に異形の人外と化すふたなりも存在する。
寄生によるふたなり化
触手や蟲などがクリトリス付近に寄生してペニス化する方法。
寄生後に通常の陰茎のような外見になる場合とそのままの場合があり、後者では色は肌色とは一致せず、寄生元の生物を象ったようなグロテスクな外見となることもある。
そのまま触手にペニスを扱き立てられたり精液を吸い上げられ続けるなどのシチュエーションに繋がりやすい。
電脳空間によるふたなり化
現実世界が再現された電脳世界においては姿形は自由自在。そして感覚もフィードバックが効く世界では性行為も可能なのを応用し、ペニスの感覚と膣の感覚を同じ人間に与えることで幻であったふたなりの感覚を再現することができるだろう。ふたなりアバターに感覚も体感できれば君も立派なふたなりである。この場合、女性はペニスの感覚を知り男性はヴァギナの感覚を容易に味わう事が出来るだろう。なお、男性は専ら女ふたなりのアバターである。稀ではあるが、そのような感覚を脳に流された結果現実でもふたなり化するといったシチュもある。
もっとも、創作においては電脳世界というものについて高度な技術が発達しているとかの前提説明が必要でありふたなりの作品として前座が冗長になる事は間違い無いので、それがテーマの作品であったり電脳世界が舞台な作品の二次創作意外では見られない。
恐らく、性器の移植よりも現実での再現が現実味を帯びている方法である。
ペニバンによる擬似ふたなり化
神経伝達機能を持ったペニスバンド(ペニバン)を装着することで擬似的にふたなり化する方法。
この方法の場合、容易にふたなり状態を解除できる。また装着者の身体的な性別は純粋な女性ということになる。
そのため、ペニスの喪失感や、それによるペニスへの依存の過程を描くことができる。
しかし、そもそもふたなりと分類される事は少ないし、展開を通してそれ単体であればふたなりと分類されるべきではない。
先天的ふたなり
生まれつきのふたなり。
ファンタジーやSF的世界観の作品では、淫魔であるため、宇宙人であるためなど、作品世界の設定によって、種族としてふたなりキャラを登場させる場合がある。
また、アンドロイド、バイオロイド、ホムンクルスなど人造物あるいは、人為的に作られた生命体の場合。最初から「仕様」としてふたなりとして製作される場合がある。
オメガバースといった世界観では第三の性別としてふたなりと共通点の多い存在が登場する。
動物的な特徴を持つ人外のふたなりがいる作品もある。特にケンタウロスといった種族が人間の上半身に馬の下半身を持つことから、女体の上半身に馬の下半身、そして巨大な馬のペニスを携えるふたなりとして描かれる事がある。悪魔などをモチーフにした人外も、その尻尾などがペニス型の触手になっていて実質的な複根のようになっている場合もある。
普通の人間が先天的なふたなりである場合、特に特別な理由なくふたなりを描きたい場合によく使用される。
また、ふたなりであることに悲劇性を求める場合にもよく設定される。これはふたなりである事を理由に学校で性的ないじめに遭うというシチュエーションの作品に多い。
一方で昨今見られる「強姦やわいせつ行為が合法化され当たり前になっている」といった貞操崩壊世界観において、先天性のふたなりが溢れ高まる性欲の赴くままに行動するといったシチュも見られてきた。
二次創作においては原作のキャラ設定として主要キャラが人造人間など特殊な生まれ方をしたといった背景設定があると、R-18作品のシチュエーションとして先天的なふたなり実在世界に改変されやすい。
放射能・放射線による先天奇形によるふたなり
人間などの高等生物に簡単に遺伝子欠損・遺伝子エラーを起こせる手段として、放射線が候補に上がる。過去に滅亡した文明の核施設周辺に人間のコロニーができたり、あるいは原因不明の線源によって空間放射線量の高い場所に居住していた前近代的先住民族など、放射能に危険性に鈍感な存在を配置することによって発生させる。
もちろん、個人が被曝した結果というのも使える。
デザイナーベビーによる先天的ふたなり
なんらかの事情があって、受精卵、もしくはクローニングの段階で先天性ふたなりにしてしまおうというもの。ストーリー創作では非R-18でもある程度応用することができる。
その他
悪霊や男性の霊が女性に取り憑いてふたなり化する事もある。
SEXしないと出られない部屋といったものの組み合わせで、ふたなり化する空間に迷い込んでしまいふたなり化するという事もある。
普通の女性がふたなりに中出しされる、もしくは飲精することで、その女性もふたなり化するという例もある。
現実のふたなり
人間の場合、医学的に後天性に性別が変化することはないし、生殖器を移植するといった事も成功していない。ペニス周辺を外科的に手術しヴァギナのように変化させるような施術はあるが、これではふたなりではない。
ただし、手術などで擬似ふたなり化のような手段をとることは可能。陰核とその周辺を十数年単位で吸引し、ペニスのような構造に変化させる猛者も世の中にはいる。
アダルトビデオにおいては、器具などを使い外見上フィクション上のふたなりと同じ見た目となって演じるふたなりAVも存在する。
また、後天性に性別を変化できる生物や両方の性別を持つ、雌雄同体の生物は存在する(マス・カタツムリなど)。
ふたなりの性行為
ペニスを使って相手のヴァギナを刺激、ヴァギナを使って相手のペニスを刺激といった行為はどちらもできる。通常男女間で行われる性交体位は全て行うことができるだろう。
ふたなりのペニスを前面の凹者、ヴァギナを後面の凸者が固めることで同時責めも可能。前面後面は男女ふたなり問わない。
基本的にふたなり優位な事が多いがふたなりが内向的であったり非ふたなりがより性欲が強いと逆レイプへ発展することもある。
ふた×女
男性が女性に行うようにふたなりが女性へセックスを行う。ふたなりが己のペニスを相手の女性器に挿入するのが基本。パイズリといった女性特有の行為をふたなりがされるといったシチュも可能。
女性ベースのふたなりの場合シチュとしては百合のようなモノになるが、やはりペニス=男性器というのが現実でありふたなりの百合は通常の百合シチュエーションとは作品の性質も違う為、ふたなりが苦手な人の為にも通常の百合とは区別されてふた百合といったタグが付く事や「ふた×女」というタグ事態が意味を代替してる場合が多い。
通常の百合とは違うより夢のある行為になる他、竿役に男が出るのが苦手な読み手が難なく受け入れられるなどの利点がある。
近親相姦シチュとの組み合わせで、自分の実母や実子、姉妹を犯してしまうようなふたなりもいる。このような状況では本来同性なのにもかかわらず近親相姦での妊娠リスクが生まれるなどの背徳要素も盛り込める。
おねロリ ロリおね
ふた×女の中でも女性がロリである作品も多い。年長側に生えてることが多く、ロリは完璧に成されるがままとなる。
ロリ側に生えてて年長女性に手ほどきしてもらったり、ロリのふたなりに成されるがままとなるといったシチュもある。
ふた×男 男×ふた
文字の通り男性とふたなりが性行為を行う。男性が己のペニスをふたなりのヴァギナに挿入したり、ふたなりが男性のアナルに挿入するといったドMプレイも可能。男性はふたなりへ挿入しながらふたなりペニスを扱くといった同時責めもできる。
ペニスを持つ者の先輩として扱い方をその身で教え込んだり、ふたなりのペニスが男性のものより大きいので尊厳破壊するといったシチュもある。
男の娘といった女性的な特徴を持つ男性とふたなりが絡むといった作品も多い。
TSし女体化した男性に女性の良さを体で教え込むふたなり、といった厳密にふたx男と定義していいか賛否分かれるようなシチュもある。
ふたなりに主眼を置き、男側が竿役ならぬ「穴役」としてモブに徹する事もある。
おねショタ
ふた×男の中でも男性がショタであった場合はおねショタが成立し得る。通常のおねショタと区別するため、ふたショタというタグも用いられている。
おねショタというシチュエーションにおいて唯一ショタが勝っていたペニスという点でも優勢性を取られることで完璧に為されるがままになるといった事になる。
ふたなりの性的な気の強さに勝てるショタはいないのか、逆転シチュのショタおねでふたなりといった作品は稀である。
ふた×ふた
ふたなり同士が性行為を行う。性欲の高いふたなり同士が向かい合えば得てして精液と愛液飛び交う凄まじい光景が広がるだろう。
互いのペニスを使い相互手コキや相互愛撫、兜合わせやオナホ同時挿入といった行為が可能。ふたなりの兜合わせは男性同士のソレや女性の貝合わせと同様にペアの愛情表現として行われる事が多い。ディープキスや乳合わせと組み合わせて三点同時合わせ出来るのはふたなりカップルの特権だろう。
当然ながらペニスが生えてる事以外は女体であるので他と同様にあらゆる体位が可能。激しい動きを伴う場合、凹側の胸は揺れペニスも激しく振られる圧巻の様を見ることができる。そんなペニスを凸側が捕まえて、扱く事で同時責めも可能。体位によっては互いのペニスとヴァギナを同時挿入し合う事も。
ふたなりが並ぶことでアナルを介さずちんちん電車といった行為も可能。
性行為ではないがちんこ比べといってふたりペニスの比較図といった趣きの作品もある。
竿役
女性が主な被写体である性行為を描いたイラストにおいては竿役といって性行為に必要なペニスの描写以外にキャラクター性などを求められない存在が使われる事が多く、股間部分や下半身のみ描写される場合が多い。
しかし、ふたなりが挿入の役割をしている作品においては全身が描かれ凹凸両側を絵として楽しめるような作品になってる場合が多い。これは画においていわゆる「主役」となりやすい"女性"というのがふたなりにも当てはまるからで、ふたなり作品では凹凸者が均等に画の占有を行う構図の作品が多い。
これに当てはまらず股間や下半身のみ描写される竿役のような扱いになるふたなりもいる。この場合、女体に加え乳房やヴァギナも画に収めることで竿役がふたなりである事を示唆する場合が多い。キャプションやセリフによってペニスのみ映っているキャラクターがふたなりの誰であるかを示唆する表現方法もある。
二次創作においては構図的に竿役となっているふたなり化した着衣状態のキャラクターが、スカートなどの股間部周辺や腕などの装飾を画に収めることによって誰であるかを示唆するような表現が多い。特に特徴的な装飾を持つキャラクターは前述の竿役のようにペニスと一部分しか描写されてないのにもかかわらず、元が女性キャラである事が分かれば必然的にふたなりであると描写できるという利点がある。こういった事から竿だけ映ってるのが誰か表すため該当キャラのタグが付けられる事もある。
セルフパイズリ
陰茎が胸元まで届くほど巨大な場合は、自分の乳房でペニスを刺激することができる。
乳首などをつまんでパイズリすることで3点責めが自然に可能。
射精によってセルフぶっかけといったシチュに発展可能。
セルフフェラ
陰茎が口元まで届くほど巨大な場合、あるいは女性特有の体の柔らかさで前屈やちんぐり返しする事によって自分の舌や口でペニスを刺激することが出来る。
ペニスにキスや、舌で自分のチンカスを掃除なども可能。
射精によってセルフ顔射と呼ばれる状態になる事もある。
セルフぶっかけ・セルフ顔射(ふた×ふた もしくは 男×ふた)
セルフパイズリやセルフフェラの結果ではなく、ノーマルな性交渉の結果、ペニスの大きさや射精時の噴射能力の強さで、顔・胸・お腹に射精する。
中出しとぶっかけが同時進行できる。
セルフファック・セルフ妊娠
自分のペニスをどうにかして自分の膣内に入れ込み射精、時には自分の精液で妊娠してしまう自家受精という描写がなされる。→セルフファック
ふたなりはペニスの下側にヴァギナがあるので、かなりの長さと柔らかさを持つペニスならば自己挿入は可能だろう。しかしペニスを扱うにあたりかなり非現実的な上、基本的に腕でペニスを扱うといった構図しかないので、ワープホールなどを使って自身のヴァギナを目の前に転移させ自己挿入するという作品の方が主流である。
ペニスとヴァギナの同時責めと自分を犯すという背徳行為から来る快楽は計り知れない。
セルフ妊娠単体であれば、射精した自分の精液を採取し (され)、女性器内に流し込む(流し込まれる)というパターンもある。また近いが若干ヴァギナ責めの要素があるものとして浅く差し込んだ尿道カテーテルの一方を膣道や子宮に入れる(入れられる)というものもある。
無様エロ
ペニスが淫らで穢らわしいという現実にもある考え方からふたなりは存在自体が下賤で無様であるという先入観を活かし、その見た目や性欲に呑まれ理性を失っていく様を描くシチュ。
そもそも自分に異性の性器が生えているというのは非常事態であり、性欲よりも先に嫌悪感などが先に来ることが予想される。それにより生える事自体が凌辱として成立しうるのである。
その中でも行動準拠が著しくおかしくなる催眠・洗脳、さらに石化といったような状態変化にふたなりを組み合わせることで思わぬシナジーが生まれることがある。
異物感を際立たすため肌の色に対して黒ずんでいる黒チンポが選ばれやすく、他所の性感帯も変化に合わせて黒乳首やグロマンになってしまう事もある。
特に無様な行動しか取れなくなるハイグレ洗脳や姿が人として冒涜的な形となるモルゲッソヨ化のような極端なものはふたなりの無様エロと相性がいいとされる。ちなみに上げた2つは股間を強調するようなポーズを取るというキマりがあるため親和性が高いと言える。
さらにふたなりペニスから人格射精を行って尊厳を物理的に破壊といったコンボもある。
ペニスの誇示
ふたなりは射精などのそれにまつわるシチュエーションを楽しむというのが多いが、立ち返って勃起したペニスを持つ立ち絵のイラストなどの性感を伴わないような作品も多い。ペニスの形というのは現実でも神聖視される事もあり、それを持つふたなりの姿というのを美しいと感じる層もいる。
上着へ収納
自分のペニスが巨大で常に勃起しているためふたなりは収納に困る事になるが、上へ向けた竿を乳房へ挟み厚手の上着を着る事で固定。乳カーテンで腹のボディラインが隠れるのをいいことに巨大なペニスの収納を可能とする。
しかしセルフパイズリの形になってしまうため、動いた時の刺激に耐えられず着衣内射精してしまうふたなりは後を絶たない。
ペニスが自分の乳房に収まりきらず上着を押し上げてるため隠す意味を成してないようなふたなりもいる。これはペニスを前に突き出さない事でアクシデントを防ぐ事や、そもそも興味本位やセルフパイズリを隠密に行うなどの思惑になる。
ふたなり用の下着
ふたなりは陰茎が生えているため、短小のふたなりはともかく、通常の成人男性サイズのペニスを持つふたなりや、陰嚢をも持つふたなりは女性用の下着を着用しにくいという問題がある。
もっこりを覚悟で女性用の下着を履き、パンツでテントを形成するふたなりテント状態になってしまったりスカートをペニスでたくし上げたりスパッツを形くっきりペニスにしてしまうふたなりもいるが、股に穴が開いたオープンショーツではペニスや陰嚢を外に出して、それらが問題となることなく下着を着用することができる。また、オープンショーツの中にはふたなり用の下着まで存在する。
ふたなり用の下着でなくとも、旧ドロワならば股が開いているため問題なく着用することができる。旧ドロワは立ちションで放尿する下着であるが、ペニスから排尿するふたなりは、それを容易に行うことができるために相性がいいといえよう。
しかし、ただ穴のあいた下着を着用するだけでは、ペニスを覆い隠すものがスカートやズボンだけとなってしまいペニスには下着が未着用のノーパン状態となってしまう問題がある。
貞操が崩壊してる世界においてふたなりはむしろ自分のペニスを見せつけるように穴あきパンツやノーパンでいることが多い。
これらの下着と伴にスカートを着用している場合は、下着の外に出ているペニスがスカートの外へこぼれて、チンチラ状態となってふたバレてしまうことを防ぐために、下着から出したペニスをペニスベルトでふとももに固定したり、サイハイソックスを履いて靴下の中に陰茎を納めておくことが推奨されるが、ミニスカートではペニスの竿を露出させてしまう。
これらの方法はペニスを刺激するため勃起してしまうが、ペニスをベルトやサイハイソックスで押さえつけるため、痛みを覚えることもある。
また、精通していないふたなりや感度が低いふたなりを除いて、ペニスへの刺激によって意図しない射精を誘発する問題がある。
そのため、ふたなりはペニスソックス、ペニスストッキング、ペニスカバー、ペニスサックなどのペニスを固定しないで済むふたなり用の下着を履く場合も多い。
これによって、勃起したペニスが巨大でスカートに収まりきらない場合でも、生のペニスを衆目に晒すことを防げる。最もペニスはシルエットそのものを隠すというのが現実の社会通念であるため社会的な意味があるかは怪しい。
ペニスソックスはフリルやリボンなどの付いた可愛らしいデザインのものが多く、ペニスを可愛らしく女性的に装飾することによって、男性器を持つことへのコンプレックスを和らげる手段ともなる、という考察もできる。
また、陰嚢が巨大な場合は玉ブラを付ける場合もある。
これらのペニスを隠す下着とは異なり、まるで乳につける通常のブラジャーでオシャレするように華麗な玉ブラを付ける者もいる。
ペニスの包皮は亀頭とは異なり性器ではなく皮膚であり、皮膚を隠す義務も存在しないため、亀頭部分のみを隠してペニスの包皮を敢えて露出させる服装もある。その場合はコックリングやペニスピアスを装着することもある。
極端なものだと、包皮を限界まで伸ばしたあとにペニスリボンで包皮の先端を縛りあげることで亀頭を隠して、リボンひとつのみを下着とすることすらある。
凹部も隠すために陰核亀頭を絆創膏などでシールしたり、前貼りやIバックを使うといった組み合わせもある。
ふたなり用の水着
女性用水着は当然ながらペニスが存在してる者の着用を想定していないため、水着の上からペニスのシルエットが出てしまったりペニス自体がはみ出てしまう可能性が高い。
そこでふたなり用水着が考案されることもある。もっとも、薄手の水着というのがふたなりの巨大なペニスを隠すにはあまりに無力であるため、むしろペニスを強調するような水着を着るふたなりが多い。
ペニスへの化粧
ふたなりがペニスを見せびらかすというシチュにおいてはふたなりはペニスに化粧を施す場合もある。
ふたなり用トイレ
ふたなりであることを隠すために女性用のトイレを使うふたなりも少なくはないが、社会的にふたなりの存在を認められてるような世界観ではふたなり用のトイレが存在することもある。
ふたなり用トイレでは立小便器がほぼ必ずおいているため、おしっこによって混雑することがほとんどないというメリットがある。
最近は巨根なふたなりも多く、射精に特化した擬牝台を模した器具も流行りである。
立ちション
サニスタンドという女性用の小便器も存在するが、一般的に女性は立ちションを行うことが難しい。
しかし、ふたなりならば簡単に立ちションが可能である。
女子トイレが満員の時に男子トイレの小便器で立ちションするふたなりの女子をみて、男子が頬を赤らめるのは定番シチュエーションである。
また、ズボンではなくスカートを履いている場合は、ずらし放尿を行うことでズボンを下ろさずとも放尿できるため、ふたなりは男性以上に立ちションを得意としている。
女体ふたなり化
TSの一種で、男性のキャラクターが女性ベースのふたなりになってしまうといったシチュエーションも存在する。
女体化した上で男性のペニスが生えるというややこしいものではあるが、ふたなりになり性感が大幅に上昇した男性の様を描いたり、男ふたなりを伴わないふたなりBLなどの作品で見られる。
R-18でないふたなりの作品
ふたなりは性器を主眼に取り扱うジャンルのため、全年齢向けの作品は必然的に少なくなっておる。その描写というのもペニスの造形そのものが基本的にR-18扱いされるのであって、スカートやズボンが持ち上がっていたりトップ画のように長い突起を持った人工物をあてがうようにして示唆するといった表現になる。性器は普段隠すものなので、外見上そう見えなくてもキャラクターの発言やキャプションによって「ふたなりである」と明言するといった描写方法も可能ではある。
こういった表現は性器を丸々出すのが憚られるR-18同人誌の表紙などにも用いられている。
その数少ない作品は、パンツに腕を突っ込んで付き経たせるという行為を女性がやるといった冗談行為により「ふたなりに"見える"」といったものであったり、まりもっこりを女性キャラクターがパロディした作品であったりとギャグ路線が多い。
これはちんこというのが性器であるというのと同時に下ネタのネタとして古来から使われてきた概念であるが故であろう。
中には、“広義の女性しか存在しない国”において、シーメールとともに男性機能提供者(つまり種付要員)と位置づけられているという、極端な社会の人口維持・増加の為の要素として設定されている場合も。
ふたなりのキャラクター・ふたなりが出演する作品
作品によってはネタバレ注意。
天使と悪魔
様々な宗教に登場する神的な存在。神性の証として両性具有の存在として描かれる。
特に性別は言及されていないが男性器が描かれている天使や悪魔は、両性具有として解釈する余地がある。
天使が射精する精液は極めて霊力が高く、これを聖液と呼ぶこともあるが、悪魔の精液も天使の聖液と同様に高い霊力を秘めていることが多い。
全ての天使と悪魔がふたなりというわけではなく、単性の者も存在しているので、全ての天使と悪魔がふたなりと解釈されているわけではない。
天使と悪魔=ふたなりではないので勘違いしないように注意が必要。
アフロディーテの憂鬱
北御牧が1988年12月に『アフロディーテの憂鬱』において、社会的立場として純然たる女子高生だが股間に陰茎と睾丸のある少女が出てくる。基本は女子高生二人の百合恋愛だが、一方の女子が完全なふたなりである。
サタン
永井豪の漫画「デビルマン」などに登場する魔王。輝く12枚の翼を持つ神で、男らしさと女らしさを併せ持っている。金髪碧眼。→大魔神サタン
貞子
怪奇小説「リング」に登場する超能力者(映画版では完全な女性であるので注意)。本名は山村貞子。劇中では登場人物を呪い殺す怨霊として描かれている。生前は、色白黒髪で長身華奢で大人びた顔立ちの美少女であった。
ペニスはなく陰嚢のみが存在するタイプのふたなり…正確には半陰陽である。
舟木千加
漫画「シグルイ」に登場する剣士。舟木道場の舟木一伝斎の娘でもある。
馬一頭を易々と持ち上げるほどの怪力の持ち主で、豪放な性格をしている。同道場の門下生に夜這いをかけた際に、自身でも知らなかった半陰陽を知ることとなる。その際、ショックを受けた千加は、相手の顔から胸までの皮を素手で引きちぎっている。
観世音菩薩 (最遊記シリーズ)
三蔵一行に牛魔王蘇生実験の阻止を命じた神。天界を司る五大菩薩の一柱で、慈愛と慈悲の象徴。(しかし八戒から自愛と淫猥の象徴と言われてしまう)
言葉使いは悪く、一人称も“俺”。服も露出度は高く透けているが、下は流石に見えない。
暴走した孫悟空を軽くあしらえる実力を持つ。
正確には両性具有のため、ふたなりではないとする見解もある。
カイネ
ゲーム「ニーアレプリカント/ゲシュタルト」のヒロイン。
銀髪の可憐な容姿に反して豪快さ・言動の荒さが特徴的。両性具有であることを理由に酷い虐めを受けていた過去の反動と、半身のマモノの浸食を防ぐ為に大胆な下着姿をしている。
両性具有であるのは長年に渡るレプリカントシステムのエラーによるもので、彼女のゲシュタルト(基となった人間)は普通の上流階級のお嬢様で配偶者もいる。
余談だがDLCのコスチュームにするとモッコリが見られる。また、カイネ誕生のきっかけは女性スタッフの「男のヒロインを作って下さい」と言う要望を横尾が曲解して応えたため。
セラフ
ゲーム「DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー」シリーズの主人公サーフとヒロイン・セラの想いが一つになった時に生まれた完全なる人間。
外見は短髪の少女だが、その肉体は男女両方の特徴を備える。
仲間の一人であるシエロから「兄ラ」と呼ばれ慕われている。
テスタメント(初代、X〜XXAC版 )
ゲーム『ギルティギア』シリーズの登場人物。
聖騎士団長・クリフの義理の息子であったが、某国の計画に巻き込まれギアにより改造されてしまった。
旧作では男性が女装をしているかのようなキャラデザだったが、これはもともと男性だったのがギアに改造された影響で女性器を付けられ両性具有となったため。イノのセリフや、カンチョーを喰らった際のセリフで「わ、私の秘密に近づくな!」と発言し、女性器があるため下半身が普通の男性のものと違う模様。←こちらは旧作の話である。
旧作では男性のままの容姿のため女装をしているかのようなキャラデザで声も男性声優のふたなりだったのが、最新作ではふたなりではなく、逆に性器がない無性別となり、外見も中性的なキャラデザという女性寄りに変わり声も女性声優となった。ファンからはテスタメントが女になった!と注目されるくらいキャラデザや設定が旧作とは全く違う。
旧作では男性から両性具有(ふたなり)の両性。最新作では男性から性器がない無性別。と旧作と最新作の設定が違うため、肉体の性別が3種類も変化した人物である。故にふたなりなのは旧作の方のテスタメントである。
欲音ルコ
UTAUのキャラクター・音源の一人。
VIPPERのスレの意見を集めた結果、ふたなりになった。
他にもオッドアイ、長身長、12歳、ルークについて等、突飛した設定が多い。
ウルスラ・シュマルリージ
漫画「ロッテのおもちゃ!」の登場人物。
王国親衛師団第1特務親衛隊隊長。階級は大佐。27歳の女性。犬魔族なので普通の耳とは別に頭に垂れ下がった耳がついている。真面目な性格。
女性だが男性の機能も持った特殊な性別で、メルチェリーダの夜伽も務められる。巨根。
ミル・ヴァルナ王女
「MAZE☆爆熱時空」の副主人公で、大バートニアン帝国の皇位第一継承者(であったが権利放棄)。
ジャイナ聖教団に追われていたところをメイズに助けられ、以後メイズをオネニーサマと言って慕う。
14歳だが、基本的に公式の場以外ではかなりの"おポンチ(軽薄で頭が悪い間抜けな男性のことを指す「いかれぽんち」のこと。)"で、実年齢より幼い印象。
外見はかわいらしい少女だが、斑鳩明をも遥かに凌ぐ巨根の持ち主。
ヘルマプロディートス
ギリシャ神話の登場人物。類稀な美少年だったが、彼に一方的に恋したニュンペーのサルマキスに逆レイプされた挙句、ずっと一緒にいたいという彼女の願いが(何故か)神々に聞き届けられたため両者の肉体が融合して男とも女ともつかぬ身体となる。『眠れるヘルマプロディートス(ボルゲーゼのヘルマプロディートス)』像や、近年発売されたスカイチューブ社製フィギュア(R18)では女性態で描写されているが安心して下さい生えてますよ。
シルビア(このすば)
見た目は完全に女性だが、元々の性別は男性。他の生物を取り込むキメラの性質により、女性的な部分は後から変化したもの。そのため下半身はそのままらしく、男性器はあるが女性器の有無は不明。一応男性である主人公に惚れるが、男の部分も女の部分も反応するため、念のためふたなり扱いとする。
「亡き少女の為のパヴァーヌ」の登場人物。
おっとりしたおとなしい性格の尼僧。過去には自分の居場所を守るため海軍の特務士官の中尉の男としてふるまっていた。
ただし正確には「性分化疾患」であり、ふたなりのソレではない可能性が高い。
クリムヴェール
性風俗をテーマに様々な属性のキャラが出る「異種族レビュアーズ」の登場人物。種族は作中世界でも珍しい天使。
性欲旺盛な主人公達には男として通しており、ふたなりである事は明かせていない。サイズはメンバーで一番。
サキュバス街に連れ込まれて以来、下界の性風俗に興味津々ではあるものの、真面目な性格もあって自発的にサキュバス店には通っていない。…というスタンスをとっていたが、後に一人で出かけるようになってしまった。
性自任は定まっておらず男女両方の感性を持っている事から女性寄りの言動を見せる事もある。
マライヒ
「パタリロ」の登場人物。パタリロのビジネスパートナーであるバンコランの恋人であり絶世の美少年。ふたなりという説明はないが、落ちてきた雷に当たったことで男の身でありながらバンコランの子を身籠り、母となった。
正確に言うと、彼はふたなりと言うわけではないのだろうが、起きた現象的に一応こちらに記載。
セイバー
Fateシリーズの登場人物でアーサー王の女体化キャラ。彼女は自身の姉であるモルガンの魔術により一時的にふたなりにされ、その精子をモルガンの胎で育てたことでホムンクルスの息子(娘)モードレッドが産まれているため、セイバーはれっきとした一人の父親なのである。
常にふたなりキャラではないが、男性器を生やされて父親になっているのでこちらに記載。
対魔忍
元々R-18ゲームであるという性質上、ふたなりの要素が盛り込まれる事がある。
登場人物は基本女性だが、敵に捕まった際に人体改造や洗脳を施されふたなりになってしまったり、敵がふたなりで強姦されてしまうといったケースが多い。
アダルト作品の登場人物
二次創作におけるふたなり
ふたなり文化が広く浸透した現在ではあらゆる作品で一定数そのようなファンアートが描かれている。どんなキャラクターでもペニスが生えれば大変という事で無限に話が作れるからだろう。
ふたなりによる影響
ふたなりを取り扱った作品というのは未知の現象や体験を想像するといった楽しみ方をするといったのが主だが、その外見やペニスの描写に惹かれる者も多い。
その中でも”ペニス”そのものに惹かれた者は次第に男の娘などの類似ジャンルに手を出してしまうといったケースが確認されている。
そもそもペニスというのは男性の身体の特徴。前述の「せんずり」「揉みしだきたい玉」などといったペニスに纏わるタグは男の娘を取り扱った作品に見られることもあり、共通点が多い。現実の例を探していたら外国のアダルトサイトで、外見を女性的に整形し豊乳手術によって巨乳、であるにもかかわらず男性器は残しているシーメールに行き着くといった事もある。
その為女体ベースのふたなりを嗜んでるうちに男の娘やシーメールの作品も閲覧して性的嫌悪が薄くなっていき、明確に男性が対称の性的描写に抵抗が無くなってくるといった事が時折起こっている。さらに抵抗が無くなると外見が女性的であれば実際の性別に見境なく興奮するようになったり、TS願望が増幅されたり、女性的な外見要素がないR-18作品にハマっていくというのも稀にある。
落語「ふたなり」
古典落語・五代目志ん生の演目の一つ。
書置き違い、亀右衛門ともいう。
あらすじ
猟師の親分のところへ 若い猟師が泣きついてきた。
すぐに五両を用意できなければ夜逃げしなければならないという。
見かねた親分は、隣村の高利貸しに談判するために、森の道へと向かった。
親分は森の中で暗い顔をした女と出会った。
女は男に捨てられ死ぬところだと親分に打ち明ける。
しかし女はこんな森の中でどう死ねばよいものか判らない。
上手い死に方を指南してくれれば10両を払うと言って親分に頼みこむ。
親分はさっそく10両と書き置きを受け取って懐にしまいこむ。
喜んで首のくくり方を実演する親分だったが、手をすべらせそのままくたばってしまう。
女はあまりに馬鹿馬鹿しくなり、10両を取ってどこかに逃げ去ってしまう。
かくして親分の懐には女の書き置きだけが残された。
翌朝、親分の亡骸が見つかり役人があらためる事となる。
若い猟師と共に、親分の亡骸を調べていくと、懐に書き置きらしきものが見つかる。
『ご両親様、先立つ不幸をお許しください。
あのお方と過ちを重ね、ついには腹に子を宿し…』
役人は困惑して若い猟師に聞く。
「この者はいったい何者か?」
「へぇ、りょうし(両子)にございます」
解説
「腹に子を宿してしまって死にたい。金を払い書置きを預けるからいい死に方を教えてくれ」
「成程教えてやる。こうするんだグエー」
「なんやこいつ」
「『腹に子を宿し』って書置きを遺して死んだ男が吊るされている。なんだこいつ」
「ふたなりなんでしょ」※違う
演者は20世紀の人物であり、ふたなりに似た概念というのが漫画文化の黎明時期には落語のネタになるくらいには浸透していたことが分かる。
関連イラスト
ふたなりの性質上、ほとんどがR-18ないしR-18Gであるため、ここで掲載できないのを了承してほしい。
それは蓋ナリ。
関連タグ
表記ゆれ:二形 双成り 二成り フタナリ Futanari Futa
男×ふたなり/男×ふた ふた×男 ふたなりっ娘にお尻掘られたい
爆根 超根 揉みしだきたい玉 玉責め…ふたなりを主体とした作品によく用いられる。
※男性器一般に関連するものについては、「男性器」「陰茎」「金玉」「射精」「精液」などを参照。
以下にあげるのは「ふたなり」とは異なることに注意しよう。
TS TSF...多くの場合で身体が完全に異性へ切り替わってる為、全てに適用させるのは誤り。ふたなりになってる場合は該当。
シーメール/ディックガール(Dickgirl)…外見・精神は女性だが女性器が無く男性器のみがある
ニューハーフ…上記二つに似ているが精神や社会的性が女性である場合と男性である場合またはそのどちらでもない場合がある
女装 男の娘 ちんちんの付いた美少女…れっきとした男性
男装…れっきとした女性